環境中に排出される化学物質の中には,毒性が高くて分解され難く,しかも,生体内に濃縮・蓄積されやすいものが少なくありません。環境中の自然の浄化作用を高めるため,微生物が生産する酵素を利用した環境に優しい浄化技術の研究を行っています。さらに,遺伝子組み替え技術を使って,より活性の高い酵素を大量生産する研究も行っています。この記述のように遺伝子組み替えを前提とした研究です。
細菌・微生物だけに限らず、すべての生物の生命の根元を分子レベル(遺伝子・DNAレベル)で研究するのが分子生物学です。前述のように「環境」に配慮した生命体を作り出すこともこの学問の一つですが、「環境」に対しては必ず「作用」と「反作用」を生じます。いま、問題になっている遺伝子組み替え作物です。このように、どうすれば期待する性質のものを生み出せるか、またこれが自然界にどのような影響を与えるかなどを研究しています。