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最近はGoogleやAppleまで半導体へ乗り出し
最近、GoogleやAppleまで半導体開発に乗り出し投資を拡大しています。設計だけでなく自社生産、開発まで行い自社製のプロセッサの発表を行ったりしています。 なんでGoogleやAppleはこんなにも半導体分野に積極的なのですか?
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これはCPUの処理能力が向上しなくなったことが最大の理由です。 まず一般的にはあまり知られていませんが、CPUは実はあまり効率のよい情報処理装置ではありません。しかしCPUの最大の良さは汎用的に使用できるところにあります。そのような効率の悪い情報処理装置を多くの企業が採用し続けてきた最大の理由は、CPUは1~2年経つと2倍ほどにまで処理能力がアップし続けるという技術革新が続いて来たためです。各分野で専用回路を設計し専用プロセッサを作り、必要な情報処理装置を作るより、汎用利用できるCPUを使ってプログラミングに特化して生産活動を行なうことがその間は効率がよかったのです。 しかし現在、CPUの演算能力はほとんど向上しない状態になってしまいました。一方で様々な分野でこれまで以上の高い演算能力は求められ続けています。 このようにCPUの処理能力が頭打ちの現在では、これまでとは違い専用設計で分野に合わせて効率よく計算できる専用プロセッサを作った方が効率がよいのです。それにより高いこれまで以上の演算能力に基づくプログラミング処理や製品開発が行えることになるという訳です。 これからの10年、新しい製品を開発販売するために必要な性能や機能を実現するには、コア部分で半導体分野の自社設計、自社生産を増やすことが、競争力を上げ、効率が良く必要な製品開発が行えるというのが、これからの常識になると思われます(もちろんCPU分野に劇的な技術確信が生まれてくれば別ですが)。 GoogleがAI開発のために開発した独自プロセッサでは、現在市販されているCPUやGPUを利用するより、10倍ほど速く情報処理が行える演算能力があるとのことです。もちろんこれはディープラーニングに特化しての演算能力です。 CPUの処理能力が以前のように倍倍倍と上がることがなくなったこれからの時代では、AI開発、VR開発、自動走行車などあらゆる分野で半導体関連の独自技術やその開発は、とても重要になってくると思われ、その結果としてGoogle、Apple、フェイスブックなどが自社開発にどんどん動き出しているということかと思います。
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半導体と一口で言っても、半導体の設計・開発のみ(ファブレス)と半導体の生産工場まで含む場合があります。Apple, Googleはあくまでもファブレスでしょう。ソフトバンクが買収して話題になったARMもファブレス。 Appleの場合、自社でプロセッサーを開発した経緯は勿論他社との差別化もあるでしょうが、それ以上に、スマホ、ラブレットで使われるARMベースのプロセッサーの世界最有力の半導体会社で、もともとはAppleも購入していたのが、最大のライバルであるサムソンだったと言う理由でしょう。サムソンが嫌だからと言って、一般的なQualcomm製を使ったら他のスマホメーカーと横並びで差別化ができない。 一方、最近は東芝のナンド・フラッシュにも興味を示していますが、こちらもスマホの重要部品で、安定供給の確保は重要でしょう。ただ、その場合は半導体工場も取得する必要があります。半導体工場は、継続的に新しいプロセスに投資をしていかないといけないので、判断は簡単ではないと思います。 後は、カメラ用のCMOSイメージセンサーも高品質のものは寡占状態で、価格と供給を安定させたり、欲しい性能機能を引き出すためには欲しい技術でしょう。 半導体と言っても事業カテゴリーや種類によって、いろいろな考えがあるでしょうが、水平分業で3rdパーティーからの供給を受けて、標準化、効率化をとるか自分で投資してコストは掛かるけれど差別化をとるかと言う戦略の中で、個別にどちらを選ぶかと言う話と思います。