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災害や事件後などの心のケアに関する用語

災害や事故・事件などで心的ストレスを負った場合,心のケアが必要なこと(またはそのような状態のこと?)を指す用語を先日TVで耳にしたのですが思い出せません。カタカナ用語で私は初めて聞いたのですが,これではないですか?とピンと来る方いらっしゃったら回答お願いします。ちなみに,PTSDではありませんでした。

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回答No.1

TV番組を直接見たわけでもありませんので、確定的なことは申しあげられないのですが、おそらく「アウトリーチ」だと思いますよ。 地域精神保健福祉の分野で、震災後、非常に注目されつつある考え方です。 心のケアを要する状態でありながらまだそこに行き着けない、という方に対するフォローの方法のひとつです。 あるいは、精神科病院退院後の回復期患者に対するフォローの方法のひとつとしても用いられます。 いままで、心のケアが必要な場面では、援助者(医師や福祉関係者等)が、対象者が相談等に来られることを待ってばかりいました。 「ほんとうに心が痛んでいるなら、その人たちは私たちに相談しに来るだろう」と援助者側が思い込んでいたわけですね。 たとえて言えば、お店をあけているだけで積極的な呼び込みをしないようなものです。 けれども、現実には、心を痛めている人たちは、むしろ自分からその痛みを相談したりするようなことは稀で、自分ひとりだけで頑張りすぎてしまったり、あるいは、自分をひたすら責め続けて、心の痛み・しんどさ・つらさを外に打ち明けたりしようとはしません。 言われてみれば、何となく思い当たるはず。誰にとっても、なきにしもあらずでしょう? 震災などを機に心的外傷(PTSD、トラウマ)の影響が注目された結果、さすがに「それでは、いままさに真に援助を必要とするべき人に対しては手遅れになってしまう!」と考え方が変わってきました。 そこで出てきたのが「アウトリーチ」という考え方です。 援助者が自ら現場や対象者や患者さんたちの輪の中に飛び込んでゆき、積極的につらさを共感したり耳を傾けたり、気持ちを寄せ合う形で心の痛みを和らげようとするものです。 外部に対する心理的な働きかけ(心のケア)ということですね。 それをそのまま横文字でアウトリーチと呼んでいます。 自らの力だけで自己治癒・自己解決を図ろうとする「セルフメディケーション」。 また、心的外傷直後にあえてそのつらさに再度直面(再現的にわざと強調する)させることで心的抵抗力を身につけさせるという「デブリーフィング」。 いわゆる「同病相憐れむ」になってしまう危険性を伴う、同じつらさを体験したもの同士の「ピアカウンセリング」。 「アウトリーチ」以外のカタカナ言葉として考えられるのはこの3つがあるのですが、心のケアとしての有効性が現在はいずれもかなり疑問視されてきています。 したがって、あくまでも私見ではあるのですが「アウトリーチ」とさせていただきました。 ご質問の目的とは異なるとも思いますので、その節はあしからずご容赦下さい。  

pusuta
質問者

お礼

早速のていねいな回答ありがとうございました。 私の記憶もあいまいで,なんとなく語句の響き程度しか覚えていなかったのですが,「デブリーフィング」だったように思います。これからちょっとその用語で調べてみたいと思います。

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