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仏教についてであります。

失礼致します。仏教で六道輪廻がありますが、くり返す、そのたびに必ず閻魔大王の裁きを絶対に受けなければならないのでしょうか?

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回答No.1

六道輪廻の六道に天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道がありますが、閻魔の裁きを受ける云々については人間についてのみ論じられています。 他の五道については極めて漠然としていてハッキリしません。 人間の場合、死ぬと四十九日の間に裁きを受けて次に生まれ変わる六道が決められるとされています。 審判は閻魔王だけではなく七日ごとにそれぞれ秦広王(初七日)・初江王(十四日)・宋帝王(二十一日)・五官王(二十八日)・閻魔王(三十五日)・変成王(四十二日)・泰山王(四十九日)の順番で一回ずつ審理を担当するとされています。 但し、これは中国で考えられたものと言われています。 蛇足 仏教が厄介なのは発祥の地であるインドでの古代仏教と中国に渡ってから新たな解釈が加わった中国仏教があります。 古代インドでも7世紀頃にヒンズー教の考えを加えたものが現れこれも中国経由で日本へ伝わっています。 日本へ伝来したのはこの中国仏教ですが、日本でも宗派それぞれの解釈が加わり日本仏教となり今日に至っています。 従いまして、宗派によって解釈や意味づけが違いますのでご注意下さい。 仏教には人間が生きて行く上で避けられない苦として八っつの苦があるとされています。 四苦八苦という言葉はこれが語源です。 生・老・病・死の四苦に愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦の四つを加えた八っつです。 この苦の中に生が入っていますように、古代インドでは生きることが苦であるとされていました。 古代インドでの六道輪廻は、人は死んでも再び人として生まれ生きる苦に苦しむとされこれが無限に繰り返されるという考えが基本となっています。 この苦から逃れたのが仏の世界です。 四十九日たちますと生まれ変わっていますので、遺体は抜け殻で不要です。 火葬してインダス川に遺骨を流してオシマイです。 インドには今でもお墓というものがありません。 つまり、元々の仏教には閻魔がどうのという考えはなかったということです。

prorroga
質問者

お礼

回答して下さり有り難いです。大変、勉強になりました。

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