水の様な分子性物質の場合、基本的には液体の状態と気体の状態で分子同士の間隔が異なるだけであり、分子自体の形は全く変化しません。
>結晶のような最密の配置になっているのでしょうか。
4℃の水よりも0℃の氷の方が密度が小さい事からも判ります様に、常圧において安定な普通の氷の結晶は最密の配置ではありません。
また、液体の水で比較的温度が低い場合であれば、一部の分子にのみ氷の結晶と同様の配置が少し残っている傾向がありますが、その配置は温度が高い状態では分子の熱振動によって壊されてしまうため、氷の結晶と同様の配置となっている水分子の割合は温度の上昇とともに減って行き、正確な温度は忘れましたが、100℃になるよりもかなり低い温度で氷の結晶と同様の配置はなくなってしまいます。
>とくに蒸気が高圧になっている際の形は
1気圧においてすら水蒸気となるためには100℃以上の温度が必要なのですから、高圧において気体の水蒸気となっているという事は100℃を超える温度となっているという事を意味します。
先述しました通り、その様な高温においては氷の結晶と同様の配置が分子の熱振動によって壊されてなくなってしまいます。
それから質問者様は勘違いをして居られるようですが、常圧において安定な普通の氷の結晶では、単に分子同士の配置が水素結合によって固定されてしまっているというだけであって、分子自体の形に関しては「常圧において安定な普通の氷の結晶」も液体の水や気体の水蒸気と全く変わりがありません。
お礼
私の疑問を詳細に開設していただきました。マクロとミクロの接点にはいつも疑問が出てくるようです。
補足
開設は解説のミス入力でした。お詫び申し上げます。