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基底状態と励起状態の比較について
基底状態に比べて励起状態は反応性に富んでいると学びましたが、理由がいまいちわかりません。 もしよろしければ教えて下さい。 お願いいたします。
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>基底状態に比べて励起状態は反応性に富んでいる この表現は定性的なものなので、例えて言うなら 「満潮時よりも干潮時の方が水位が低い」 みたいなものです。 具体的に満潮時の水位がどれくらいで、 干潮時の水位がどれくらいかは言わないけれど その性質としてどうだと述べている程度のことです。 >「イオン化ポテンシャル」「電子親和力」「分子軌道」 という記述から判断してたぶん無機化学の話をしてい るんだろうなと想像はつくので、化学の方でそれぞれ について聞いてみるのが良いかもしれません。 Na → Na+ + e- Cl + e- → Cl- のNa+、Cl-は励起状態とは言わないはず。 (Cl-はエネルギー減ってるし・・・) 分子軌道の方は励起状態と関係あるね。 でも、軌道がややこしいので水素原子で話をすると 水素原子は中心に1個陽子があってその周りに電子が 1個回っています。 電子軌道が軌道が1s,2s,2p,3s,3p,3d・・・・ (数字がエネルギー準位,アルファベットが軌道の種類) とあって、一番下のエネルギー準位nが n=1のときが基底状態でn=2,3,4…のときが励起状態。 それぞれのエネルギー準位のエネルギーEnは En=-13.6[eV]/n^2 これでいくと E1<E2<E3<E4・・・・・・ とエネルギー準位が高いほどエネルギーは高い。 エネルギーが負なのは基準をどこにとるかだけの問題なので 気にしないで。 要するに、電子が一番下にエネルギー準位にいるのが 基底状態で、それ以外のところにいるのが励起状態。 もちろん分子の場合電子は1個じゃないから下から順に 詰めて行ってという話になるだろうけれど。 そして、基底状態が一番エネルギーが低く、 励起状態は基底状態よりもエネルギーが高い。 これで本質的には間違っていないと思います。 エネルギーが低い方が安定なので 水素原子の場合、光というエネルギーを放出して、 励起状態から基底状態に戻ります。 分子の場合、このエネルギーが何かしらの反応に 必要なエネルギーに使えるから基底状態の分子よりも 反応を起こしやすいって理解で良いんじゃないでしょうか。
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- cocksan
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簡単に言うと、基底状態の粒子のエネルギーEg 励起状態のエネルギーEeとすると、一般的に Eg<Eeなので、ΔE=Ee-Egだけ基底状態より エネルギーを持っているわけです。 このΔEのエネルギー分だけ反応しやすいってこと なんですが。 ちょっと違うかもしれないけど例を スチールウールを加熱すると赤くなってものすごい 勢いで酸化されていきますよね。常温で放置してい るよりもかなり激しく。 この場合、 常温の状態≒基底状態 加熱されてエネルギーを得た状態≒励起状態 と考えれば、励起状態になることによって 酸化という反応を起こしやすくなったと考えると、 反応性に富んでいる=反応しやすい ということが理解できるのではないでしょうか。 化学の反応では反応にはしきい値があって、 エネルギーがそれ以上にならないと反応が 起こらないとか言うのがあったハズ。 ΔEの分だけ基底状態よりも励起状態の方が このしきい値が超えやすい。 →反応が起こりやすい=反応性に富んでいる ということではないでしょうか。
お礼
早くもありがとうございます、すごいです! 知識がある方とお見受けしました。 授業のノートを見返してみると「イオン化ポテンシャル」「電子親和力」「分子軌道」とメモしたのを思い出すのですが、これらで説明できるのでしょうか。。う~ん、ボーっとしていて聞いていませんでした。 なかなか私には難しいです^^;