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~より仕方がない の説明について
日本語の教師です。 「~より仕方がない。」 の 使い方には 次の二つがあると思うのですが。 EX. A.車が故障したんですが。 B.じゃ、歩いていくより仕方がありませんねえ。 A.リスニングができなくて困っているんですが。 B.でも、頑張るより 仕方がないね。 私の理解としては、「じゃ」で始まるレスポンスは A のステートメントにある事柄以外の選択肢の提案。 「でも」で始まるレスポンスは A のステートメントにある事柄以外に選択肢はなし。 (正しいでしょうか?) 何か、生徒にわかりやすく説明する方法があれば教えていただきたいのですが。
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「じゃ」は「それでは」が短くなったようなものですね。 ですから、相手の意向を、少なくとも形式的には尊重した表現になります。 「車が故障してしまったんですが」 「じゃ、歩くしかないですね」 では、車が故障したという事実を受け止めた上で、その対処法がひとつしかないと判断した場合、「それならばこの場合は歩くという選択肢しかないですね」とその対処法を伝えているわけです。 もちろんこれが故障を修理する業者であれば 「それでは直ちにそちらにうかがいます」 ということになるでしょうし、それ以外に 「じゃ業者を呼ぶより仕方ないですね」 「じゃ自分で修理するより仕方ないですね」 「じゃタクシーを呼ぶより仕方ないですね」 も考えられるでしょう。 また、形式的にはある程度相手の意向を尊重していても、実際にはそうでないという場面でこの「じゃ~より仕方ない」を使うこともあります。 「残業時間が長すぎてつらいんですが」 「じゃ、君が会社を辞めるより仕方がないね」 の場合、相手は残業を減らしてほしいと言っているのでしょうが、それを無視するかたちで「君がつらいことはわかった。そしてその場合、解決策は君が辞めること以外にはないよ」と答えているわけです。残業を減らすなどという選択肢ははじめからないものとして対応しているんですね。 一方「でも~より仕方ない」は、相手が求める解決策を考えに入れた上で、「しかしそれは解決策にならない。私の言う解決策しかないよ」と言っていることになります。 「リスニングができなくて困っているのですが」 「でも、頑張るより仕方ないよ」 の場合、楽をしてリスニングを上達させる方法を聞きたがっているということはわかった上で、しかしそういう解決策はない、頑張るしか方法はない、と伝えていることになります。 「このケーキ、まずいですね」 「でも、食うより仕方ないだろう。部長が買ってきてみんなに配ったんだから。ほら、部長がこっちを見てるぞ」 の場合「まずいから食べたくないというお前の気持ちも分かるが、それは無理だ。食べ切る以外の選択肢はない」という考えを伝えている訳です。 ですから「でも~より仕方ない」は相手の意向に明確に反対しているということになります。 しかし、反対するということは、相手の意向そのものについては理解しているということの表明になるわけで、相手の意向を無視して用いられる「じゃ~より仕方ない」に比べれば、ある意味では誠実な対応をしているということになります。
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- bgm38489
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「じゃ~」の場合は、「車で行く」という選択肢がなくなったために、これからは「歩いていく」という選択肢を取るしかない。 「でも~」の場合は、今も「頑張る」という選択肢を取っているだろうけど、これからも「頑張る」という選択肢を取るしかない。 「~より仕方がない」の意味は「この選択肢を取るしかない」で同じですが、Thenに続くか、Butに続くかで変わってきますね。使い方の違い、とは言い切れないかもしれませんが・・・
お礼
ありがとうございます。 はい、質問を投稿して気がつきました。 レスポンスに二種類ある。 でした。
補足
ここに、もうひとつの例があります。 A.日本文化のコースを取りたいと思っていたんだけれど、ほかのコースと同じ時間なんだ。 B. じゃ、( )。 カッコの中に答えが入るんですが、 (1)じゃ、自分で勉強するより仕方がないね。 (2) じゃ、ひとつをあきらめるしか仕方がないね。 両方、言えると思うのですが・・・・。 どういう風に説明したらいいでしょうか?
- princelilac
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じゃ、はAの言葉(ステートメント)を肯定的に受け、当然考えられる対策、方法を述べ、 でも、は困って諦めようとしている言葉を否定し、頑張り続けるように助言しています。 前者は順接、後者は逆接という、接続詞、接続助詞の用法の違いからの解釈です。
- SPS700
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これは、両方とも同じだと思います。 というのはBだけに絞った場合、X以外に選択肢がない、 you have no (other) choice but ~ とどちらにでも言えるからです。
お礼
ありがとうございます。 質問を投稿してすぐに、気がつきました。 「使い方が二つある」 のではなく「答えに二種類ある。」 でした。
お礼
お礼が遅くなってすみません。 くわしく教えてくださってありがとうございます。 生徒にわかるように説明してみます。