まだ正式な表記方法ではありませんが、正確には「当て字」ではありませんね。
「当て字」というのは、漢字の持つ本来の「意味を無視」して、漢字の音や訓を借りて、日本語に当てはめる表記方法です。例えば「おめでとう」を「御目出度う」など書くという表記です。
一太郎で漢字変換したら一発で変換されましたから、しばしば使われているのでしょうが、目が出たら病気です。目出度くないです。それはマズいというので目を「芽」に替えた「お芽出度う」もあります(マイナーですが)。
意味は全然違うけど、読める、というのが本来の「当て字」です(国語辞典参照)。
他方、「美味しい」は、「美味=おいしい」の意味だからOKだ、的に、「美味(びみ)」という漢字熟語本来の意味をもってきて、「おいしい」という日本語(大和言葉?)に当てはめているので、当て字の逆ですね。
でも、正しくはない。どう見ても、それぞれ「美」は「お」とは読まないし、「味」は「い」とは読みません。「美味」で「おい」とは読むことはありませんから、「美味しい」を「おいしい」とは読みません。
正しくはナイけど、やっぱり「おいしい」で変換すると一発で「美味しい」と変換されます。
つまり「美味しい」という表記がふつうに使われているということであり、ふつうに使われていれば、やがてそれが正しいものとなるというのが、「言葉」です。
例えば「消耗」を「しょうもう」と読むのは間違いでしたが、いまは誰も「しょうこう」などと読まない。「しょうもう」が正しい読みになっているのと同じで、もう2・30年お待ち下さい。
そうすれば、「正式な漢字」という回答ができるようになると思います。が、今は、「誰でも読めるけど、正式な論文などには使わないほうがいいよね」っていう状態です。
お礼
ありがとうございます。