- 締切済み
憲法24条改憲について
戦前の家制度というのは、明治民法で制定されていたようなのですが、 憲法24条に反するとして廃止されたそうです。 改憲反対派の声をきくと、憲法24条が草案通りに改憲されると 戦前の家制度が復活して、家父長制なども復活する可能性があると言われています。 http://tcoj.blog.fc2.com/ (現在の憲法と草案がのっています) 実際このように変わると、家制度、家父長制が復活する余地が出てくるのでしょうか?
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
みんなの回答
- staratras
- ベストアンサー率41% (1499/3651)
憲法24条に限って議論するならば、草案通りに改正されたと仮定した場合でも、戦前の「家」制度の復活に直接結びつくものではないと考えます。なぜならば、戦前の家制度はご指摘の通り民法で戸主権などを定めていた公的な制度であって、憲法だけを改正しても、こうした具体的に規定する法的な裏付けがなければ復活は不可能だからです。 ただし、保守的というより復古的な道徳の復活を目指している人達を勢いづかせることは確かで、この憲法改正を契機に民法を改正して「家」を制度として復活させようという動きが出てくる可能性は否定できません。その意味では「家制度、家父長制が復活する余地が出てくる」という懸念も杞憂とばかりは言い切れないと考えます。 この改正草案には「家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。 家族は、互いに助け合わなければならない。」とあります。 これだけでは、一見もっともなことを言っているようにも読めますが、憲法は権力を抑制して国民の権利を保護するためのものであって、望ましい国民像を示す道徳の教科書ではありません。子どもや高齢者の虐待などの今日的な問題に対処したいのであれば、既にある虐待防止法などの個別の法令の運用で対処すれば済むことであり、「互いに助け合わなければならない」などと、憲法に説教される筋合いはないと考えます。 この「家族」がどの範囲なのか(例えば同性婚も含むのか)によって、意味合いが大きく異なってしまいますし、条文の解釈次第では、戦前の「家」制度復活とまではいかなくても、保守的・復古的な価値観(これ自体は別に問題ではありません…個人の自由です)を憲法によって少なくとも社会に奨励、悪くすれば強制するおそれがあります。家族についても多様な考え方が認められている現在の日本で、時計の針を逆に回して特定の価値観を押し付けることは大きな問題です。
国は面倒みないから家族で 助け合ってくださいてことです。
- iwashi01
- ベストアンサー率17% (187/1051)
家制度、家父長制にはならないと思います。 その理由は、 両性は本質的に平等と規定されているからです。 家制度は、家長には従わなければならない、という制度なので 平等性はないと思います。 家族は助け合わなければならない、ということなので、 家族であるだけで助け合いの義務が課されるんですかね とんでもない虐待親でも、人格破たんした兄弟でも、 助けるのが義務だ、という話になるんでしょうかね 家族を尊重しなければいけませんので 家父長ではなくとも、家族が反対すれば結婚できない、というようなことになるのかどうか 結婚について「両性の合意に基づいて」になって「両性の合意のみに基づいて」でなくなりましたし
- hekiyu
- ベストアンサー率32% (7193/21843)
改憲反対派の声をきくと、憲法24条が草案通りに改憲されると 戦前の家制度が復活して、家父長制なども復活する可能性があると言われています。 ↑ 草案を読む限りでは、そんな心配は杞憂 だと思います。 安保法案が通ると、徴兵制が復活する、と 同じ類いのアジだと思います。 実際このように変わると、家制度、家父長制が復活する 余地が出てくるのでしょうか? ↑ 出てこないと思います。 家制度が廃止されたのは、建前は憲法に反するという ことですが、本質は社会構造が変化したからです。 家制度は、農家の大家族に適合する制度です。 国民のほとんどが農業に従事していた時代に 適合する制度です。 近代化が始まり、国民の多くが会社員となって 核家族化した現在 家制度を復活させることは、非常に困難です。 たとえ復活させても、それは形式的なモノに 終わるでしょう。 尚、ワタシは、個人的には家制度には賛成です。 家制度が復活すれば、少子高齢化も阻止出来ます。 介護問題も解決しますし、生活保護などの福祉予算も 大幅に減少できます。
- ithi
- ベストアンサー率20% (1972/9602)
world2000032 さん、こんばんは。 この案は廃案になる可能性が強いですね。この意見を言っているのは、日本会議という宗教色の強い団体なので、たぶん、廃案になるでしょうね。
- 92128bwsd
- ベストアンサー率58% (2275/3919)
憲法24条の草案に対してのまともな議論が無いので、自民党が何を要旨として草案したのか掴みかねますが、草案の文字面を見て感じたことは、「もっと家族で助け合えよ」と言うことと、「父系だけじゃないよ」と言うことでした。 あくまでも文からの感じ方ですが、この通りに解釈すると日本の父系を元とした家長制度の戻る事はできないように思います。あくまでも両性の本質的平等に立脚しているので。 現24条が、成人した両性が個人の判断と合意で婚姻して権利や財産などでの平等な権利とそれを維持するための協力が言われているので、結婚した二人を中心としていわば核家族的な印象を受けます。それに対して、草案は子供だけでなく年老いた親の面倒もちゃんと見ろよと言っているように感じます。 だから、批判する中にはそこに「国は面倒見内から」と言う文字が隠れているように言う人がいるのでしょう。 ここから出てくる法律としては、結婚した二人だけじゃなくて親の扶養、介護、子供の養育を家族の義務としてより強い制度になる可能性があると思います。 それはそれで、社会保障や厚生費用が足りない中で、理解できるところはあるかも知れませんが、一方で新しく憲法を作る割には今世界で議論になっているLGBTの権利を検討したのかどうかわかりません。道徳的には当たり前の事を言っているようですが、時代が代わって個人の権利とか自由の意識も代わっている中では、新憲法に書き込むには古臭い感じがして、現行憲法下でも法律でなんとかなる話のように思います。 あくまでも文字面から想像したことです。