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石油汚染で散布した栄養剤
米国で事故で流出した石油汚染物質の除去のためにそれを分解する微生物のための栄養剤(窒素・リン)を散布したという話がありますが…栄養剤って具体的に何を撒いたのでしょう?湖沼等の富栄養化ってありますよね?よく米のとぎ汁も要因の一つって聞きますが、窒素・リンが過剰なせいあらば極端な話石油流出場所に米のとぎ汁(他は…米ぬかとか?富栄養化の原因物質)ってのも有効といえるでしょうか?実際には何を撒いたのでしょう??
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ご質問であった事故例に直接関わったわけではありませんが.....。 □ >>多種多様で完璧な特定って難しいと思うので実際にはある程度の予測の上で >>栄養剤を散布したんでしょうかね。 一般的な手順ですが。 海水や海底の泥を実験室に持ち込んだ結果得られたデータは、飽くまで実験値 ですから、予測といえば予測(外れる場合も多々ありうる)になります。 実際の散布は、汚染物質が問題のないレベルに低減されるまで、ある程度の 期間をあけて数回おこなう(※)ものですから、適時分析をしなおして、散布 濃度や組成を手直ししていきます。 ※:散布地域によっては海水の入れ替えが激しいところもあり、そういう 場所では栄養剤が拡散しちゃいますしね。 □ >>海洋でも窒素やリンやビタミンなどの散布のし過ぎって問題あるのでしょうか? >>湖沼みたく滞留しないからさほど問題にならないのでしょうか? 散布しすぎはあります。 どことは云えませんが、データーから見たら過散布のところもあった様子です。 ただ.....。 散布相手は、「石油等の壊滅的な汚染」が始まっている地域なわけで、哺乳類や 植物の死滅が目の前に迫っているし、極論すれば『長期間、哺乳類や植物が生息 できない地域になる』って状況なんですね。 ですから、例えば過散布で仮に富栄養化になって、最悪赤潮等のダメージが発生 しても、「現在発生している壊滅的汚染」よりはマシ(※)といえます。 ※:栄養剤の散布を停止すれ富栄養価ば解消される、すなわちアプローチ している人間がコントロールできる状況なんですから。 もちろん、石油汚染でしたら船舶が航行するような外洋に面しているので、水の 入れ替わりも激しく富栄養価になりにくいですし、そこまで行くほどの量は散布 しない(できない)ってのもありますし、散布量は計算しながら決めます。 でも、最悪は「そうなっても良いから思い切ってやらな効果がでない」ですね。
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- kenchin
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生物的環境修復(バイオレメディエーション)という技術ですね。 この技術の流れですが 1)汚染物質の組成を特定する。 1)現場に存在する微生物の中から「1)で特定した組成の汚染物質を最もよく分解 する微生物」を特定する。 2)その微生物が必要とする栄養素を特定する。 という3ステップから出来ていますが、海域によって存在する微生物も異なります し、石油と云っても実は微妙に組成が違う(産地、加工度合い、汚染現場の環境等) ので、当然ながら必要とされる栄養素源も毎回異なってきます。 ですから栄養剤は現場ごとの特注品で、窒素・リンをベースに、菌の種類や現場状 況によって酵素活性(エマルジョン化促進)だとか硫酸塩(嫌気性菌の場合)だと かビタミンを加減して作ります。 窒素・リンの原材料については、まぁ市販の肥料と同じと考えて良いでしょう。 □ ですから、効率を無視すればお米のとぎ汁でもokでしょうね~。
お礼
ありがとうございます☆ってことは多種多様で完璧な特定って難しいと思うので実際にはある程度の予測の上で栄養剤を散布したんでしょうかね。…海洋でも窒素やリンやビタミンなどの散布のし過ぎって問題あるのでしょうか?湖沼みたく滞留しないからさほど問題にならないのでしょうか?また質問になってしまいましたが(^^:
お礼
☆(゜▽゜)☆なんだかすごくすっきりしました。ありがとうございます☆