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心停止後の自己心拍再開後の酸素投与について正しいものは?
- 心停止後の自己心拍再開後の酸素投与について、適切な酸素飽和度は95%である。
- 酸素飽和度100%は心停止後の自己心拍再開後には適切ではない。
- 酸素投与により、動脈血中の酸素濃度をできるだけ高濃度に維持する必要がある。
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追加です。 [3]の論文では、高濃度>低濃度>通常 の順で死亡率が推移しています。従って(2)や(3)は良いのですが、1,4,5はいずれも高濃度維持であり患者の予後を考えると不適切だと思います。99%と100%に科学的な差はないと考えて良いでしょう。SaO2は95%程度が正常値ですので99%まで上がると再還流時の酸素ラジカルの発生は上がると考えていいと思います。
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- jing0708
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おそらく回答は2,3だと思います。個人的に2は除外したいですが、臨床的に92%は低濃度とは言えないので、まぁいいかなという感じです。 一応いくつか理由をご説明します。 まず第一に自己心拍再開は必ず心肺停止の前段階があります。その後の再開なので、これは虚血再還流と同じ状態が起こります。この場合、再還流部位では酸素ラジカルを生じさせやすいため組織障害が起こる危険性があります[1,2] また、臨床試験では高酸素濃度で維持した患者は最も死亡率が高いという報告もあり[3]、そのため酸素飽和度100%は回避されるべきだという理論だと思います。 [1]Sunagawa H et al.,Absence of antioxidant effects of nifedipine and diltiazem on myocardial membrane lipid peroxidation in contrast with those of nisoldipine and propranolol.Biochem Pharmacol. 1994 Mar 2;47(5):887-92 [2]Lucchesi BR.,Myocardial ischemia, reperfusion and free radical injury.Am J Cardiol. 1990 May 22;65(19):14I-23I. [3]Kilgannon JH et al.,Association between arterial hyperoxia following resuscitation from cardiac arrest and in-hospital mortality.JAMA. 2010 Jun 2;303(21):2165-71
補足
エビデンスありがとうございます!! 私的には94~96%が適応より(3)は正解で、一般の人はSpO2が95%以下の適応より(4)が正解かなって考えてみました。 ただ引っかかる点として(4)が正解だったら99%と100%の違いはどこかってところです。また、心拍再開後と言うので一般の方と同じように考えていいのかなって不安になります。 自分の意見に対してはjing0708さんはどう考えられますか??
- 柴尻 可愛(@holy_ass)
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(1)、(3) 100%では神経学的転帰の不良が認められる。 過換気は脳血管攣縮による脳虚血や胸腔内圧上昇に伴う心拍出量減少の惧れがある。
補足
(1)のできるだけ高濃度にするという事は100%も含むのじゃないかなって思ったのですがどうですかね??💦
- trytobe
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心停止中にアシドーシスは進行しているが、それを酸素供給で改善しようとしての過換気は脳血管の収縮が残っている状態では脳虚血を誘発する方向にしかならず、過換気に意図的にすることに何のメリットもないから。(消去法) AHA ガイドライン2005 http://plaza.umin.ac.jp/GHDNet/05/aha-075.htm
補足
なるほど!! 機序はなんとなくわかりました! 削除法の結果、どう考えられますか??
2 3
補足
なぜ2、3にしましたか??教えてください💦
お礼
返事遅くてすいません💦 納得できました!! ありがとうございます!