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1℃の決め方
1気圧の元で氷の溶ける温度を0,水の沸騰する温度を100と決め,この間を100等分したものをセルシウス温度という. という説明がありました.100等分というのは具体的にどういう意味なのでしょうか? アルコール温度計で0のところと100のところの位置の差を長さとして100等分するのでしょうか?体積が温度の差に比例することを前提にしていいのかそれとも比例しないかもしれない前提で単位質量あたり1cal加えて1℃上昇するということだけ使って温度を決めるのかというのが気になりました. 等分とはどういう意味の等分なのでしょうか?
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>アルコール温度計 赤い着色したものは、授業でも説明するのですが、沸点が60度前後ですので、それ以上の温度は計測できない、破裂します。つまり、使えないのです。 水銀温度計、これを氷点(水の凝固点と融点)と沸点で細管の中で固定すると、水銀だまりの部分が膨張した分だけ細管部分が動く、これを百等分するのが昔からのアナログ的な決定方法です。これが技術水準が高い日本ですと、恐ろしい精度での手作業の温度計ができてしまう、もちろん、一本一本目盛りを手作業で刻みますが、かなりの正確さで普通に計測できる校正用の温度計になります。値段もかなり高額、数万円の金額だったと記憶しています。 http://www.andokeiki.co.jp/garasusei/1bouzyou.html >棒状標準温度計 >温度計の読取りは、水銀柱の先端を目盛線が水平に見えるところで読取ります。 >二重管式は読み取りの位置が正しくない(上下する)と目盛線が水平でなく、ゆがんで見える細工になっています。 >温度計の読取りは最大の誤差要因である視差(読取時に生じる誤差)を無くすことが大切です。 読み取り用拡大レンズを使用すのも視差をなくすのに役立ちます。 この程度のことに対応できるもの、一気圧での温度で校正しているし、再校正も可能、経年変化も最小限に作ってあるものです。 今は、もっと正確に精度を上げるために、基準器を用意しています。 http://www.nikkeithermo.co.jp/primary_standard_thermometer_jcss_standard_thermometer.html >基準温度計・JCSS温度計 >国際温度目盛(ITS-90) >計測方法 >0.65 K - 5.0 K : ヘリウムの蒸気圧と温度の関係式によって定義される。 > 3.0 K - 24.5561 K : ヘリウム3またはヘリウム4の定積気体温度計によって計測される。 >13.8033 K - 1 234.93 K : 白金抵抗体の273.16 Kでの抵抗値との抵抗比によって計測される。 >1 234.93 K : 放射温度計のある波長での放射密度によって計測される。 国際温度目盛で最終的に定義されているのが基準になるので、世界どこでも校正可能、実際の氷点や沸点で校正しているのではないのですが、確認に利用されている、その程度になっています。
お礼
検索してITS-90の資料みてみました。 詳しい回答ありがとうございました。 とても参考になりました。