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WAIS-3の結果を解析!結果と職業適性について知りたい
- アルコール専門外来で受検したWAIS-3の結果が出ました。結果は言語性IQ=103、動作性IQ=95、全検査IQ=100などでした。
- 受検時の年齢は43歳女性で、前回の受験結果と比べるといくつかの項目が変動しています。
- アルコール依存症や睡眠障害の経験があり、適当な職業やアルコールの影響について知りたいとのことです。
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こんにちは。 心理士をしています。 WAIS-IIIは、日本で最もよく用いられる大人用の知能検査です。 3種類のIQと、4種類の群指数を求めることができます(そのほかに、各下位検査の評価点も得られます)。 IQと群指数は、ある年齢群の中で平均的な 成績を取ったときに100になるようつくられている、相対的な数値です。 理論的には、90~109の範囲に50%の人が含まれるようになっており、この範囲が「平均」と評価されます。 結果の説明の概要は、補則に書いてくださった臨床心理士の方の所見の通りだと思います。 心理士の方の所見にもありましたが、群指数の間に統計的な有意差が認められており、質問者様には認知能力のアンバランスがあると考えられます。 お仕事や日常生活でご苦労がおありかと思いますが、その背景には、この認知能力のアンバランスが関わっていると考えられます。 主治医の先生が、「コールセンターで働くのは向いていない」とおっしゃったのは、どの結果からかは分かりませんが、認知能力のアンバランスがあることに基づいているように思います。 言語性IQと動作性IQの区別につきましては、最近の研究で、理論的にも、実証的にもあまり根拠がないとされるようになり、新しい知能検査では廃止されています。 この両者の差につきましては、あまり気になさらなくてもよいと思います。 なお、発達障害のある方では、認知能力にアンバランスがあることが指摘されることがありますが、発達障害と診断された方すべてに認知能力のアンバランスがあるわけでもありませんし、逆に、認知能力にアンバランスがあるからといって、発達障害という診断がつくわけではありません。 発達障害の診断においては、知能検査の結果はあくまでも参考のデータとして位置づけられます。 アルコール依存症とWAIS-IIIの結果の関連については、あまり研究報告がなく(グーグル・スコラで検索した限りでは)、何とも申し上げられません。 一部には、アルコール依存の症状が進むと、ワーキングメモリーの能力(WAIS-IIIでは、作動記憶がこれに該当します)が低下するという報告がありましたが、質問者様の場合には当てはまらないようです。 検査を受検された医療機関が、アルコール専門外来ということですから、臨床心理士の方がさまざまなケースをご存じではないかと思います。 関連しまして、2回の検査で、IQや群指数のパターンが変わっておられますが、こうしたパターンの変化は、いわゆる健常者でもあり得ることです。 IQ、群指数の差をとってみますと、おおむね15程度以内に収まっていますので、これらが意味のある変化かどうか判断が難しいところです。 ちなみに、40歳の時の全検査IQの値は、言語性IQと動作性IQの数値から判断して、97の誤りではないかと思います。 検査結果の詳しい解釈や、適職などの助言につきましては、質問者様のこれまでの経過や、検査場面でのご様子など、さらに他の情報も考慮する必要があります。 私としては、検査をお受けになった医療機関で、検査を担当なさった心理士の方に相談されるのが最もよいと思います。
お礼
vzb04330さん ご丁寧な回答をいただき、誠にありがとうございます。 追記になりますが、受検時の様子については臨床心理士の所見では「落ち着いて、静かな声で答える。体はどこか動いている。アレルギーでかゆみが出ている影響もある印象。笑顔も多く、おだやか。」でした。 私は精神科を2か所受診しており、一つは18年前からの精神科と、もう一つは質問で述べさせていただきました、アルコール専門外来(精神科):受診歴3年ほど です。 ですので、詳しい成育歴とかは両方の医師や臨床心理士に話しているつもりですが、受診歴の長い精神科の医師の方が、入院も何度も繰り返している状況や詳細な私の性格やこれまでの経過を知っています。 少し、両方に同じ様子を伝えることが難しいかなと思っています。 回答者様のご指摘通り、自分でもアンバランスなところがあると自覚しています。 今日も用意しておいたはずのものを、時間ばかり気にして忘れてしまったり、整理整頓が苦手で、得意なものと苦手なものが極端です。 >ちなみに、40歳の時の全検査IQの値は、言語性IQと動作性IQの数値から判断して、97の誤りではないかと思います。 ということは、前回の全検査IQよりは、今回は若干数値が上ということでよろしいでしょうか。(どちらにしても「平均」ですので、あまり気にしてはいません) >一部には、アルコール依存の症状が進むと、ワーキングメモリーの能力(WAIS-IIIでは、作動記憶がこれに該当します)が低下するという報告がありましたが、質問者様の場合には当てはまらないようです。 断酒してからは、記憶力がよくなりました。症状が進行せずにこの結果が出たということに嬉しく思います。 受検を担当した臨床心理士のカウンセリングが6/30にありますので、その場で相談させていただきたいと思います。 本当にありがとうございました。重ねてお礼申し上げます。