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宇宙軌道エレベータに不足する観察力
宇宙(軌道)エレベータを建設したがっている会社があるようですが、周回円周運動の種類を考えていないように見えます。彼らは遠心力で宇宙(軌道)エレベータを建設できるような誤りの妄想に取りつかれたようです。 なぜなら利用できない遠心力という力を妄想しているからです。 宇宙(軌道)エレベータの伸展した形状を建設するとき、遠心力を利用する構想ですが、宇宙(軌道)エレベータは作用点の存在しない周回円周運動で衛星の公転ですから、接触作用点の存在しない周回円周運動となり、遠心力から仕事を得ることはできないのです。 なぜそれがわからないのでしょう。それを教えて下さい。 周回円周運動には2種類を大別できます。一つは縄跳び縄を振り回したときを代表にカウボーイの投げ縄、自動車や自転車のサーキット路走行等です。それらには共通して縄やタイヤをとおして力の作用点が運動中の剛体に接触しています。接触から力学論を講じることができます。これらは接触したことから「作用点」が存在するといえます。 これら作用点のある周回円周運動では常時連続して円周接線と直交し円の中心に向いた向心力と呼ぶ加速度があります。力学の釣り合い安定として論を講じるとき便宜上に円の外に向いた遠心力を仮定します。 もし遠心力が実際に作用すると、直進一定の慣性運動の物体はその作用から周回運動を始めます。 しかし、このような周回運動と異なる運動原理が現実に存在します。接触を確認できる作用点を持たないのです。そのような運動原理では上記の遠心力も仮定すら存在しません。 たとえば静電引力という接触した作用点の存在しない力が一つ目の周回円周運動原理をもとに原子核と電子に作用するとしてみましょう。 原子核の周りを周回する電子は静電引力から周回運動をしますが、電子の偏向運動には光や電波のエネルギー放射をともなうので徐々に電子の運動エネルギーは常時連続して減少します。放射がないならば、なおさらに加速から運動エネルギーは増加して、電子の運動エネルギーは一定ではあり得ません。 もしエネルギー放射すると電子の周回運動はだんだん径が小さく、速度を落とし、遂には原子に接触してしまいます。 ところが現実に接触は起きないので静電引力が電子を周回させているのではありません。 また常時周回運動しているからといって原子核の中で電子の運動エネルギーが増加するわけでもなく、原子モデルの中の電子の運動エネルギーは一定です。 したがって接触した作用点のある力学モデルからは論じられない2つめの周回円周運動が存在すると明確になります。 こんなわけで作用点の有無の別から2つ目の種類は接触した作用点の存在しない周回円周運動とわかります。 この作用点の存在しない周回円周運動では周回物体の運動エネルギーが不滅一定量である特徴があります。 そして周回物体の運動エネルギーが一定であるから、周回物体から周囲の物体や環境に対して、いわゆる力学上の「仕事」をしないとわかります。 ここが重大です。仕事ができないなら宇宙(軌道)エレベータの形状を伸展させる建設には役立たないからです。 作用点の存在しない周回円周運動は原子内の電子だけでなく、アナロジーのある物理現象の全てにあてはまります。宇宙の公転、衛星の公転は接触した作用点の存在しない周回円周運動ですから、そこから仕事を得ることはできないのです。 宇宙(軌道)エレベータの伸展した形状を建設するとき、遠心力を利用する構想ですが、宇宙(軌道)エレベータは作用点の存在しない周回円周運動で衛星の公転ですから、接触した作用点の存在しない周回円周運動といえ、遠心力から仕事を得ることはできないのです。 なぜそれが建設推進派にはわからないのでしょう。
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- SPROCKETER
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- kapi_bara_3
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ご回答ありがとうございます。 A>・・ここで作用力は、接触点を持つ接触力でも遠隔力でもかまいません。何故なら力学は、力の起源を問わない理論だからです。 新Q>遠隔力と接触力の違いを回答者はご理解いただけない様子です。力学における時間の働きに無関心な回答者と感じます。 接触力と遠隔力には時間条件について応用範囲の拡大という改善の差があります。接触力では力の発生と作用は同時です。そのため力の発生時点から作用の時刻までおくれのある現象を接触力では表現できません。 宇宙(軌道)エレベータがなぜ寝かせる力が無くとも形状が寝てしまうのか、時間や時刻に対する注意がなければご理解できないでしょう。天空の衛星が天空という壮大な時計のなかに時刻を刻む針であることを説明しましょう。 それが宇宙(軌道)エレベータの失敗原因でもあります。 天空の星々、惑星、太陽の運行が人の運命には結びつかず、星占へ結びつけるのは不当で、星占いとはまやかしであると誰しも知っています。 さらに天文学で天空天体の観察から確かめられたことは、天体星座表に時刻と季節が刻まれているように、天文は時刻そのものを表すことです。 このように天文には真実の時刻があります。 ところで衛星も天空の位置から、時計の針が時刻を指し示すように、方位の変遷に当然時刻そのものを表します。 すなわち高度の異なる衛星があれば、それぞれが衛星の高度によって天空に時刻を刻みます。 それが宇宙(軌道)エレベータには不成功の原因となります。宇宙(軌道)エレベータは失敗するのです。 もし宇宙(軌道)エレベータが高度の異なる位置にテザーを伸ばすなら、テザーの中間距離でいくつかの節点を決めて、節がそれぞれに時刻を指し示す様子が観察できるでしょう。 宇宙(軌道)エレベータの静止衛星部が、天空の静止なら、そこから高度が異なるテザーの節点は当然静止せず時刻を天空に正確な時計のように指示します。 だからこそテザーの節点はすべて静止軌道と高度が異なるから静止は決してできません。天空に時を刻み周回するので、そこから天空の静止位置に戻すには能動的に常時、常に推進器で軌道を運転しない限りテザーの節点は静止できないのです。 宇宙(軌道)エレベータは何台か推進器やスラスターを取り付けるかもしれませんが、ところがテーザーのどの位置にも推進器が必要なのです、でも推進器やスラスターは少なくしないと宇宙(軌道)エレベータのうまみもないのです。結局10台もないので、したがって宇宙(軌道)エレベータの失敗は明確です。 そして、テザーは赤道上空付近にならび時刻を刻んで、地上から見ているとテザーが地球に巻き付いていく様子を見ることになります。 A>・・「投げ縄と異なる原理」と言いたいのであれば、「力の理論が違う」と言うべきなんですよ・・力学的に変わりありません。 新Q>あなたのいう力学の段階で明確に違いがあります。 ぶん回している投げ縄は広がります。事実です。しかし宇宙(軌道)エレベータは投げ縄ではありません。地球に巨人が立って宇宙(軌道)エレベータを振り回したなら投げ縄のような広がりは宇宙(軌道)エレベータに起きるかもしれません。しかしその投げ縄の形状は想定された宇宙(軌道)エレベータの軌道ではありません。地球の赤道上に軌道ができるのではなく、巨人の頭の周りをまわります。そして巨人も存在しないので、宇宙(軌道)エレベータは、投げ縄とは異なるのです。投げ縄と衛星の公転とは全く違うのが明確です。 それでもまだ同じだと言いますか。同じと考えるのはあなたの妄想です。 A> ゴムひもを両手で引っ張ります。左右の手の力は釣り合っており、「向心力と遠心力が一対となって、それらはすでに釣り合っている」のと力学的に同じです。にも関わらず、ゴムは伸びます。 新Q>ならば妄想の素を明らかにしてみましょう。高度を変数として宇宙(軌道)エレベータの各部を呼ぶことにして、高度ごとに各部を切り分けてみましょう。自由変位可能なテザーは思考実験に各部を切り分けて問題ないでしょう。 切り分けた各部それぞれは地球の衛星です。高度に対し常に各部は遠心力と向心力が釣り合います。それが衛星です。 衛星の定義どおりです。 衛星の周回が安定していれば余分な力は遠心力にも向心力にも全くありません。衛星はどれも釣り合っているので、すべての衛星を集めても鉛直にテザーを伸ばす力はどこにも残されておらず、隠れてもいません。 ましてすべての資材は静止軌道の衛星に収納されていたのです。収納されたことのあるすべての資材は静止軌道上のそれぞれの向心力に等しい同一の遠心力で、静止衛星と同じ速度で運動していました。同一の力しか持っていないので、鉛直にテザーを伸ばす力はどこにも残されておらず、隠れてもいません。いくら高度によって潮汐力と呼ばれる地球引力に差があっても、各部で釣り合っています。 A>・・ 3体問題は解けますよ。・・、太陽系が生成される過程を数値的に再現しました。・・ あなたは数値解は計算しただけで解いた部類には入らない、と言うかも知れないが、本質的に解けない問題に対しては、数値解は出ません。彼らは解のある問題に対して、頑張って解を計算した、ただそれだけです。・・ 新Q>3体問題が解けない事はすでに数学界の常識です。数値解は計算機を運転していれば、生まれ出る数にすぎません。解ける事とは全く別問題です。 かいとうしゃの事例では条件を変えて出来上がったいろいろの結果を現実に近いように条件を絞り、近いかなと、人間が気分で結果をたまたま選んだだけの数値です。そういうシュミレーションでできた数値は学会の大会でたくさん件数が発表されますが、学徒として一生懸命勉強をやっている状況報告それ以上の意味を持ちません。ここでいう方面の物理において数値計算したところで学理の伸展ではないからです。 A> 次にオイラー=ラグランジュ方程式による定式化は、古典力学(ニュートン力学)の最終形態ですので、ニュートン力学が近似なら、あなたの思う同程度の近似でオイラー=ラグランジュ方程式も近似です。・・、変分原理は、「最小作用」などの「物理原理」から、運動方程式を導く際の「数学的手段」という事になります。 新Q>そのとおり「あなたの思う同程度の近似でオイラー=ラグランジュ方程式も近似です。」です。 でも違うところに気が付いてほしい。最少作用最小原理は見通しが悪いので一目では答えがわからない。そうでしょ。あちこち目を向けて注意深く作業しないと答えの出ない事、一目では答えが分からないのが、トリックに引っかからない利点を生みます。 具体的には最小経路、最少作用を求めないと答えがでないのですが、むしろ最小原理という性質、その性質がすべての物理現象に万有だと知ってほしい。 万有引力という式は見通しがよく、しかし最小原理という性質を見逃してしまう。万有引力の式だけに目が向くように誘引されるのはトリックです。最少原理ならトリックにかからない事ができる可能性がある。 さらに数学的手段に最少原理を貶めることが残念。最少という表面的な特徴だけに終わらぬ重要な原理が隠されていると私は感じているからです。 最小原理という性質がすべての物理現象に万有だと知ってほしい。そして最小原理が共鳴の性質の一つだという事に気が付いてほしい。 それを、あなたなら気が付くかなと一言足したのです。まあ宇宙(軌道)エレベータには付け足しなので、ここに食いついてほしくない。 A>という訳で、ニュートン力学から「場の曲率」を唱える一般相対性理論に移行して、3体問題は綺麗に解けるんですか?。 新Q>3体問題が解けない事は数論に証明されているらしく、ニュートン力学から「場の曲率」を唱える一般相対性理論に移行したところでとけません。