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囲碁AIが人間を打ち負かすには最低でも10年かかる?
- 2016年の3月に、囲碁の名人級の人間と、囲碁の名人級のコンピュータが対戦し、コンピュータの勝利が報じられました。
- しかし、囲碁の分野ではコンピュータが人間を打ち負かすまでにはまだ時間がかかるとの意見も存在します。
- マスメディアの報道によると、人間が囲碁でコンピュータに勝つには、最低でも後10年以上かかると言われていました。しかし、この発言者の正体は不明です。
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Russian Go Federationのインタビューでフランスの研究者レミ・クーロンが次のように答えています。 質問: When do you think computers will reach pro level? コンピューターがプロのレベルに到達するのはいつになると思いますか? 答え: That’s difficult to predict. Maybe in 10 to 20 years. 難しいですね。たぶん10年から20年かかるでしょう。 http://rusgo.org/crazystone/ このインタビューは2011年に行われたものと思われます。 レミ・クーロンが開発した「CrazyStone」は数々の大会で優勝しています。 2014年には四子をおいた対戦で依田紀基九段に2目半勝っています。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%80%E5%BC%B7%E3%81%AE%E5%9B%B2%E7%A2%81 http://entcog.c.ooco.jp/entcog/densei/denseisen-2nd.html
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#1さんの仰る事が本当だとすると、たった5年前ですか。 じつは2010年前後に市販PCの世界では、ひそかな革命(?)が起きていました。4GBメモリが通常になった事、64Bitマシンがついに量販店に出だした事、4GHzCPUが普通になった事です。64BitCPUと実装メモリ量の増大は、表裏一体です。そしてCPUが一度に見渡せるメモリ幅が増えれば増えるほど、コンピュータは高速化します。 4GHzCPUは、2010年以前にもぼちぼちあり、とりあえずCPUの高速化は限界かな?と思われていたところに見逃せないのは、それとセットで量販路線に載った、クワッドコアCPUの開発です。 クワッドコアCPUは、上手く作れば同じ速度のシングルコアCPU×4発以上の性能になります。まだまだ効率は悪いですが、自動並列処理を行えるからです。この頃から、市販プログラミング言語パッケージも、コンパイラーによる並列処理自動サポートを意識し始めます。 囲碁プログラムもそのマシンも、上記の趨勢に先行していたと思います。スパコンは使ってなかったと思いますし。しかしもちろん今だってパターン認識とかでは、人間というか動物ほど高性能なマシンはないはずです。囲碁といったら、「パターン認識が重要?」などと単純に自分は思っちゃいますが・・・(^^;)。 たぶんマシンおよびプログラムの高速化による総当たり網羅計算が、低速CPUの超並列機構である脳のパターン認識(勘とかセンス?)と同等なところまで来たのかな?、と思いました。そう考えるとあいかわらず、人間の方が超効率的なマシンではある訳です。 クーロンさんがこういう事を知らなかったとは思えませんが、マシンおよびプログラムの高速化技術の進歩が、予想を上回ったのかも知れませんね。
お礼
今回のAIの勝利は、コンピューターの処理速度に依存したアプローチでは無く、ニューラルネットワークを活用する仕組みにあったと理解しております。 もちろん、理論的には20世紀に確立していたニューラルネットワークを実用上に必要な速度で動かすためにはCPUやメモリ管理の進歩もあったとは思いますが。 どうもありがとうございました。
お礼
ソースと思われる情報をご教示いただきた有難うございました。 案の定、専門家は「That’s difficult to predict. 」と言っているにも関わらす、商業メディアの連中が、前段を無視して後段だけを採用し「最低でも後10年後と言われた、、、」ってな話を作っていた可能性が高いですね。 まあ、マスメディアで働いている人達は科学や技術の真実に迫ろうって志よりも、センセーショナルな記事を書いて「気を引く」=発行部数を伸ばす、視聴率を揚げる方向に血道をあげている人達ですからしょうがない面もあります。 しかし、読者は、なにが真実なのか知りたいのに、かれらが勝手に取捨選択した情報ばかり与えらるので、ミスリードされがちです。 どうもありがとうございました。