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消極的実体的真実主義と積極的実体的真実主義(日本)
消極的実体的真実主義と積極的実体的真実主義は前者は英米法的で後者は大陸法的と聞きました。 前者は加害者保護で、日本の今の法、意識とにているように思います。 現在日本の意識、法律として、どのようなのでしょう? 私刑的に犯人捜しの積極的実体的真実主義のようなものがあるように思えるのですけど。 構成的にどうなのでしょう?少し変にも思えるのですけど。
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前者は加害者保護で ↑ 加害者保護というのは正確ではありません。 加害者かどうかは、裁判の結果で決まるのですから それ以前に加害者、というのは問題です。 刑訴法の目的は真実の発見にありますが、 それは、被告の人権を守りながら、という 制約があるわけです。 つまり、真実発見と被告人の利益が、衝突 する場合があり、その場合は被告人の利益が 優先する、というのが消極的実体的真実主義です。 例え、百人の犯罪者を逃しても、一人の 冤罪も出してはいけない、という考え方です。 現在日本の意識、法律として、どのようなのでしょう? ↑ 日本はまぎれもなく、消極的実体的真実主義です。 米国でもかつてはこれが主流でしたが、行き過ぎが 批判され、軌道修正をするようになりました。 構成的にどうなのでしょう?少し変にも思えるのですけど。 ↑ 当事者主義訴訟構造を採用している日本としては 消極的実体的真実主義を採らざるを得ないと思います。 ただ、同じ当事者主義を採用している米国などは、人間がやることに間違いが 起こるのは当たり前と割り切っています。 だから、冤罪は仕方がない。 判明した時点で、賠償すればよい、という考えです。 こういうドライな考え方は日本では無理かもです。