• 締切済み

再エネ導入に揚水発電は効果的なのに利用率は低い?

再エネ発電を制限する記事をよく目にします。まだ導入量は気候変動を抑制するにはとても低い と思っていますが、なぜ現在殆ど使われていない揚水発電をもっと使わないのか不思議に思います。原子力発電とセットで建設されたと聞いていますが今は稼働率が低く残念なことです。 そこで質問があります。 1.なぜ揚水発電を稼働させることを考えずに大型蓄電池開発を代替手段とするのでしょうか。   稼働率が低く全く無駄な設備のように感じます。 2.揚水発電は余力が十分あるのに、なぜ再エネ発電をいつでも停止できる条件で電力会社は   受け入れているのでしょうか。せっかくの再エネが無駄になります。 3.電力会社が再エネを敬遠しているように感じますが、品質、コストに加えて電力線が再エネ   用に作られていないからでしょうか。絶対電力量は上がらないのに分散型電源を流す配線に   なっていないのでしょうか。理由がイマイチわかりません。 事情にお詳しい方の回答をお待ちします。

みんなの回答

  • kagakusuki
  • ベストアンサー率51% (2610/5101)
回答No.13

 回答No.8です。 >それから1.43という数字はその通りですがこれは摩擦に起因する効率ですから工夫によって乗り越えることができるはずです。  摩擦ではなく、流体の流れに起因する損失です。  流れの形状は流量によって変化しますから、ある流量では効率90%で発電出来ても、流量が異なれば、水車の周り等における水の流れの形状が変化しますから、最高効率で発電する事が出来なくなります。  現代の水力発電所のエネルギー効率は80~90%程であり、これは発電機自体のエネルギー効率も考えると十分に高効率だと言えますが、電力需要の変化に追従して発電するために回転数を変えますと、最適点からずれるために最高効率で運転する事が出来なくなります。  つまり、電力需要や再生可能エネルギー発電量の変動を吸収するために揚水発電の発電量や揚水量を変化させるという使い方をしますと、運転中の大半の時間は効率が低下した領域で運転する事になります。  仮に平均して85%の効率で揚水する事が出来て、発電する際にも同じ効率を出せたとしますと、発電可能な電力は揚水のために消費した電力の0.85×0.85≒0.7225倍になりますから、実際に言われている70%という値はさほど悪い値ではないという事が判ります。  つまり、揚水発電の効率は既に十分に高いと言えますから、それを大幅に向上する事はあまり期待出来ません。  それにそもそも問題なのは揚水発電の効率の値ではありません。  揚水発電であれ、他のいかなる蓄電方法であれ、発電可能な電力が蓄電のために消費した電力の100%に達する事はあり得ない事なのですから、揚水発電のエネルギー効率がどれ程向上した処で、揚水発電を使うと電力の損失が生じる事に変わりはありません。  再生可能エネルギーで発電された電力を買えば買うほど赤字が増えるのですから、おそらく電力会社は「買い取らねばならない再生可能エネルギーで発電された電力」を出来るだけ少なくしたいというのが本音ではないかと思われます。  例え揚水発電の効率が現在より向上したとしても、再生可能エネルギーの発電コストが高いという状況に変わりが無い限り、発電された電力を揚水発電に溜めてから使用する事は、電力会社の損失になる事に変わりは無いのです。

yyz1974
質問者

補足

>それにそもそも問題なのは揚水発電の効率の値ではありません。 さらに >例え揚水発電の効率が現在より向上したとしても、再生可能エネルギーの発電コストが高いという状況に変わりが無い限り、発電された電力を揚水発電に溜めてから使用する事は、電力会社の損失になる事に変わりは無いのです。 全くこの意見に同感します。私は風力発電等再生可能エネルギー価格が下がらなければすべての努力が泡と消えることを懸念します。したがって技術的 ブレークスルーが必要だと思っています。豊富な海洋再エネを超低コストで エネルギー変換するアイデアがないから話があちこちへ飛んでしまうのだと思います。洋上風力はほんとに今の方式しかないのでしょうか。断面効率は最大70%だとしてもピッチは横方向に直径の3倍、縦方向には10倍のピッチが必要と言われています。こんな大面積の海を占有するのですからそれは 施工もメンテも配線も大変です。もう少しエレガントな風力発電がなものかと思いますが設計者様に失礼ですね。でも時間軸上で今の技術を生かしながら低コストな洋上風力を開発してほしいものです。 同様にですがポンプ水車の技術も枯れた技術で磨き切った技術であることも よく知っています。これはいかにも日本的で献身的な精進と名人芸で出来上 がったものだと思います。大型水車で70%の効率は世界最高水準ですが、全体で90%になっても世の中の法則が変わることはありません。素材も昔から そんなに変わっていないのではないでしょうか。炭素繊維などの素材は検討されたことはあるのでしょうか。また気体を作業流体に変換する技術も検討するべ時だと思います。プロペラ表面にマイクロバブルなどの技術を併用することはできないのでしょうか。最近は可変速の効率水車の技術も開発されていると聞いています。摩擦ではないとのことですがボルテックスができた時の水の粘性で生じるエネルギー損失ではないのでしょうか。水の流れを美しくコントロールする技術革新ができれば進展があるかも知れません。プロと言われる人であればあるほど磨きはかかっても斬新さは何処の世界でも欠けるのではないでしょうか。素人がプロに失礼な発言ですが、スクリューやプロペラの技術も日進月歩だと思います。揚水発電の技術もブレークスルーがあることを期待しています。なぜなら風力も揚水もサステナブル社会にぴったりの技術だからです。若い人がこのようなクリーンな技術に興味を持ってくれることを望んでいます。ご指摘のように桁違いのコストダウン技術が再エネでできなければやがて再エネは殆ど消えていく運命にあると思います。何とか日本初の本物の再エネ技術を作り出したいものです。

  • shintaro-2
  • ベストアンサー率36% (2266/6245)
回答No.12

>水力であるため不可追随性が高いことはよく知られています。わからないのはご紹介記事に調整用として使うという事は書かれていますが再生可能エネルギーを平準化するという言葉がないということです。つまり変動する再エネを導入するには新たに別の電池が必要なのでしょうか。その理由がわからないのです。なぜ兼用できないかということです。 確かに、揚水発電を含む水力発電は負荷追従性が高いのですが、 揚水発電は、揚水に時間がかかり、揚水中は発電できないはずです。 それに対して太陽光発電の出力変動は日中しか発生しません。 また風力発電の出力変動は24h絶え間なく発生しています。 再生エネの出力制限は 例えば昨年度九州電力管内で発生しましたが、 日中の負荷が少ないときに既存発電所の最低出力で発電しても太陽光発電の出力を受け入れられないというものです。 これを揚水発電に吸収させようとしても、発電していたのを止めて揚水に切り替えるという時間のかかることをしなければならないわけで、 お考えのことは実行できないというのが現実なわけです。 >3.電力会社が再エネを敬遠しているように感じますが、品質、コストに加えて電力線が再エネ用に作られていないからでしょうか。絶対電力量は上がらないのに分散型電源を流す配線になっていないのでしょうか。理由がイマイチわかりません。 発電された電力に色はついていませんので、電線にのってしまえば一緒です。 分散電源に対応した配電網でもありませんし、系統容量の問題もあるでしょう。 そして、あとは単にコストの問題です。 既存の設備を有効活用しないと、減価償却だけのしかかり赤字になります。 消費者に売電する価格が1万円/kwhにでもなれば、電力会社は幾らでも再生エネルギーを購入することでしょう。

yyz1974
質問者

補足

具体的な事例に基づいたご回答に感謝します。 >確かに、揚水発電を含む水力発電は負荷追従性が高いのですが、 揚水発電は、揚水に時間がかかり、揚水中は発電できないはずです。 全部揚水するには時間がかかることは否定できません。それに揚水と発電が 同時にできないことも確かですね。もし揚水用のポンプと発電用のポンプを 両方持っていれば再エネで揚水しながら発電ポンプを回すことができます。 二つあれば周波数変換も可能になるはずです。50で上げて60で落とすことが できます。しかも十分な蓄電容量があれば上げ下げのタイミングを合わす必要がなく運営が容易になることが期待できます。まあそれによって得する人と損する人が出ますが。てなわけで改造を施せばの話ですが切り替えなしで 太陽光を吸収しながら発電ができることになります。私はこの工事ができないかとご専門の方に相談しましたが、技術よりもいろいろややこしくて国も 実績がないので判断できないようです。 >発電された電力に色はついていませんので、電線にのってしまえば一緒です。 その通りですね。そのことは十分承知しています。電線に乗ればいいのですが逆潮流とか、容量不足とかいろいろ言い訳を聞かせていただきました。色よりも手間暇かけても得しないという論理が働いているようです。やはり おおもとの分散型電源のコストと信頼性が上がらなければなかなか難しいと 感じました。雷や台風でダメになるような風力ではあてにならないということもある程度は理解できます。 >既存の設備を有効活用しないと、減価償却だけのしかかり赤字になります。 とのご意見ですが私も同じ気持ちです。揚水発電の設備利用率や稼働率を上げる工夫が必要です。原子力が止まっている現状ではいっそ再エネ用に半分くらいは切り替えたほうが良いのではと思います。現実的な再度のコメント 期待します。ありがとうございます。よろしくお願いいたします。

  • eroero4649
  • ベストアンサー率32% (11204/34805)
回答No.11

#6です。 日本は良くも悪くも官僚が仕切る国です。官僚が政府の下請機関に過ぎないアメリカや韓国とは違います。長所をいうなら、大統領が変わるたびに国の政策がコロコロ変わるってことがないことでしょうね。そして官僚というのは世界中どこでも縦割りで他人の事情には首を突っ込まないものです。極論、自分のところの権益が守られればいいと思うのです。 だから、別にヨソはヨソ、ウチはウチです。お母ちゃんによくいわれたでしょ。覚えてますかね、環境省だかどこだかが原発事故後に「原発のコストって割に合わねーよ」とか「原発ナシでも電力は安定供給できるって計算してみたよ」と発表して経産省が慌てたことがありました。 んで、蓄電池技術なんて別に発電関連じゃなくてもいくらでも需要はある技術ですから、エコとかどうとかの問題を除いても国家主導で開発する意味はあります。エコカーに限らず、スマホの電池から何から何でも使えるでしょ。私は電池の技術には疎いけど、化学物質の問題やレアメタルの消費の問題から電池は必ずしもエコにはならないはずです。生産と特に廃棄の段階で環境に影響を与えますからね。車のバッテリーの電解液なんて硫酸なわけですし。 蓄電池技術は現在の電気にまつわるテクノロジーのボトルネックになっているんですよ。安定供給できるのはニッケル水素電池だけど、これは電圧に限界があるし寿命もそんなに長くありません。スイッチを入れてから最高電圧に達するまでも時間がかかります。継ぎ足し充電もできない(やるとメモリー効果で充電量が減ります)し、重さも結構あります。 それに比べて電圧が高くて重さもニッケル水素に比べると軽くてスイッチを入れてから最高電圧まで達する時間も劇的に短くておまけに継ぎ足し充電もできるという夢のような電池がリチウムイオン電池やリチウムポリマー電池ですが、これは一つだけ欠点があって「燃える。爆発する」ってこと・笑。「ノートPCが燃えた」とか「iPhoneやiPodがポケットの中で発火した」って聞いたことがありますでしょ。あれはリチウム電池が暴走して発火しちゃうんです。ボーイングの新鋭機B787の発火事故が相次いだって話をご存知でしょう?あれって、電池にそれまで使われていたニッケル水素電池ではなくてリチウム電池を採用したからなんです。リチウム電池にすることで、使える電力にものすごく余裕ができるんです。電圧が高くできますからね。だけどどうしても不安定な電池で、発火事故が起きやすいのです。ラジコンカーなんかでは電池が軽い上に高い電圧が供給出来て最高電圧に達するのも早いのでいいこと尽くしですからリチウムポリマー電池が早くから出回っていたのですが、まー「燃えた」「爆発した」って話は昔はよく聞きましてね・笑。使う人は専用の不燃袋に入れて、電圧が不安定になってないかチェッカーでマメにチェックして、いつ暴走するか分からないからついたあだ名が「メンヘラバッテリー」でした・笑。最近はようやくPSCマークがついたものとかが出回ってきましたけどね。昔は韓国製のものだったりしたのでビクビクしながらみんな使っていたのです。 ああ、何の話や。つまりね、電池ってそのくらい今ボトルネックなんですよ。ハイブリッドカーは事故の可能性がありますから、ニッケル水素電池を使っているそうです。だからパワーにも限界があるし、何より重い。重いとそのこともパワーに対してネックになりますよね。だから今世界中で「軽くて、大電圧が供給出来て、軽くて、継ぎ足し充電ができて、何より安定していて安全な電池」への需要がものすごく高まっています。誰か発明に成功すればそれこそ青色LEDに匹敵する大発明になると思いますが、発明に成功する前の青色LEDが「開発は不可能」といわれていたのと同じで、どこの研究機関も開発に難儀しています。

yyz1974
質問者

補足

電池のお詳しい話をありがとうございました。 >私は電池の技術には疎いけど、化学物質の問題やレアメタルの消費の問題から電池は必ずしもエコにはならないはずです。生産と特に廃棄の段階で環境に影響を与えますからね。 私もこの話には同意いたします。実証実験はいくつか複数の場所で進められています。もちろん国家の事業としてです。でもあとの計画が明確ではありません。実験が終わったものは使われずにそのままなっているのを見ると何か不思議な気がしますが。電力会社の人も全額国のお金で進められ、作業はシステムメーカーが行うのでデーターが出ればそれでいいという感じで安心している様でした。私は再エネ導入のために日本中が数10万kWクラスの大型電池で埋め尽くされる(オーバー表現ですね)のも資源確保や廃棄物から考えて決してエコではないと思っていました。ご指摘の様に海や土地の汚染につながります。従って使わないことに抵抗感はありませんでしたが、税金をこんな風に使ってもよいのだろうかと思いました。いつかはエコな高性能電池ができるとは思いますが、現在の揚水発電を今は積極的に使えばよいというのが正直な気持ちです。もっとも再エネに適した改造は行う必要があるように思います。変動する電力で揚水するのですから、しかも再エネは24時間営業と考えた方がいいからです。

  • seble
  • ベストアンサー率27% (4041/14683)
回答No.10

送電損失は5%切ってるみたいですね。すいません。大昔の話なのか何かで読んだ記憶があるのですが。もしくは無効電力とかなのか。 再エネの買い取りですが、まず、単価が高すぎるので電力会社はあまり買いたくない。 主流の太陽光は電圧が低いので、広域網には載せられない、載せるには経費がかかりすぎる。 特定の地域に集中する傾向があり、広い場所が空いている、つまり産業も含めて消費者は少ない地域だけに電力が集中し、配電できる範囲では余剰になってしまっている地域が多くある、という事のようです。

noname#224207
noname#224207
回答No.9

No.7です 補足を頂戴しました 補足に「ダメと思っていてもズルズルト進み遠くが見えない風土なのでしょうか。それがいいところ? 」 とありますが、日本だけではなさそうです。 島嶼国が温暖化で国が海没してしまうと訴えてもアメリカや中国などの大陸国は知らん顔でCO2削減は国内の企業の金儲けに都合が悪いと言っています。 巨大ハリケーンが襲い掛かったり、北京に砂嵐が襲いかかってきてあわてています。 岩盤をぶち壊して石油が出てきたと喜んでいます。 なにやらぶっ壊れた岩盤の上の土地では不都合が起きてはいるようです。 地震国の日本では考えられません。 岩盤に杭が届いているのいないのと騒いでいます。 ロシアは温暖化で北極航路が使えるようになったと喜んでいます。 シベリアの永久凍土の上に建つ建物のが傾いてきていても無視です。 原爆を搭載したICBMのサイロが有るのではないのですかね~ まぁ~何事につけても尻に火が着かないと動かないのは万国共通のようです。 日本の電力事情もどうなりますかね~ その場対策の改良改善がお家芸ですから、やってみるのが一番早道でしょう。

  • kagakusuki
  • ベストアンサー率51% (2610/5101)
回答No.8

 再生可能エネルギーは発電設備が高額になる割に発電出力が貧弱なものが多いため、火力発電などと比べて発電コストが割高なものが多いのです。 【参考URL】  関西電力 > エネルギー・安定供給 > エネルギー > 再生可能エネルギーへの取組み > 再生可能エネルギーとは > 再生可能エネルギーの課題   http://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/newenergy/about/task.html  そのため、電力を商品として見た場合、再生可能エネルギーの多くは割高な商品という事になり、通常であれば売り物にならない筈の処を、電力会社が原子力発電や火力発電で得られた利益を使って、再生可能エネルギーで発電された電力を(現在の電力の小売り価格では成り立たない程の)高額の買い取り費用を支払って買い取っているが故に、電力の供給源として成り立っているのです。  つまり、電力会社にとっては再生可能エネルギーを買えば買うほど赤字が増えるという事になります。  ところで揚水発電もその効率は100%ではありません。  揚水発電所によって多少の差はあると思われますが、水を汲み上げる際に消費する電力を100%としますと、汲み上げた水を使い発電して取り出す事が出来る電力は70%前後に過ぎないと言われています。 【参考URL】  揚水発電 - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8F%9A%E6%B0%B4%E7%99%BA%E9%9B%BB  つまり、揚水発電によって発電するためには、100÷70≒1.43倍の電力が必要となる訳です。  揚水発電に溜めて使う様にしたのでは、只でさえコストの関係で赤字になる再生可能エネルギーを更に大量に買い取らなければならなくなり、電力会社の利益が更に減ってしまいます。  おそらくですが、上記の様な理由で電力会社は揚水発電を出来れば使いたくないのではないかと思います。

yyz1974
質問者

補足

>発電設備が高額になる割に発電出力が貧弱なものが多いため これは真実ですね。再生可能エネルギーはもともとタダなのに使おうとすると高コスト体質でまるで蜃気楼のようです。私は再エネの可能性について 考えてきましたが、ポイントはまさに空間に薄く広がっている事が原因だと思っています。”タダほど怖いもんは無い”とは思いたくありません。地球生物は全て再エネで進化してきたわけですから。 高い、不安定、大きい設備と空間、効率が悪い、景観を壊す。何が一体いいのでしょう。廃棄物を出さない、安全なことです。これ以外のメリットは ないように思います。しかしこのことがサステナビリティーの原理だと言われています。地球のゴミは赤外放射です。日本はつい最近まで最もサステナビィティーに優れた文明国だと言われてきました。しかしこの理念や価値観にいくら支払うでしょうか。グローバルビジネス競争ではこの価値観は通用しないでしょう。新しい価値創造もしくは地球生命崩壊の危機と天秤にかけるまで気がつかないかもしれません。パリ協定が遵守されるとは思えない。 それでも心ある人は考え続け技術的ブレークスルーが期待されています。 安くて、安全で、廃棄物を出さないエネルギーです。コストは当分決まらない。太陽がいくらしますかという質問に似ています。 水力発電はかっての日本の主力電源でした。これは水の大循環という現象で生まれたエネルギーです。得意な究極の省エネがいいか、再エネがいいか迷うところです。 それから1.43という数字はその通りですがこれは摩擦に起因する効率で すから工夫によって乗り越えることができるはずです。技術者は線を引いてしまうのが問題だと思うことがあります。揚水発電の設備利用率3%はまだ考える余地を残しているのではないでしょうか。電力会社も自由化によって 変わることを期待しますが世界でもあまりうまくいった例がありません。 むつかしい問題ですね。

noname#224207
noname#224207
回答No.7

各設問もご指摘の通りです。 ひたすら原発に目が眩んでいたというとこでしょう。 余剰電力の見込み精度が悪かったことも影響しているでしょう。 蓄電池に目が向くのは蓄電池メーカーの思惑も絡んでいるでしょう。 電気自動車などで蓄電池の機能開発が進んでいます。 電力会社の技術屋さんも電気屋が主体ですから抵抗感が少ないのでしょう。 いずれにしても今までは尻に火が着いていなかっただけです。 これから真面目に見直すでしょう。 3.は電気の質の問題もあります。 日本の電気の質は世界一です。 この結果日本産の機械の精度が維持されていて国際競争力を発揮しています。 周波数や電圧をコントロールしようとすると集中制御の方がやり易いということがあります。 何やら民主党政権が強引に太陽光発電の買取りを決めましたが、これが増えてくると制御装置を沢山設置する必要が出てきます。 現在富士川を挟んで周波数が違っています。 この周波数変換装置が不足していて相互融通のネックとなっています。 これを電力会社の責任でやって電力自由化だとやったのでは電力会社もそっぽを向きます。 品質管理と供給責任だけ押し付けられたのではどうにもなりません。 要は、電力会社の問題というよりも法整備の問題です。 電力自由化で名乗りを上げている会社に質も供給も責任を持てといったらおそらく全社が逃げ出すでしょう。 分散発電の難しさです。 揚水発電にはこんな方法もあってフランスなどでは実用化されています。 潮汐力発電|海洋エネルギーとは|佐賀大学 海洋エネルギー研究センター www.ioes.saga-u.ac.jp/jp/ocean_energy/about_tidal-currents_0 抜粋 満潮時に貯水し、干潮時に水門を開いて水を放出することによってタービンを回して発電する。 現在風力と太陽光だけが脚光を浴びていますが、電気を起こす技術は幾らでもあります。 こんなものもあります 自然エネルギー:琵琶湖に注ぐ農業用水路で小水力発電、1メートルの ... www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1507/03/news025.html 関門海峡や鳴門海峡に発電機を放り込んでも電気は手に入ります。 いよいよ原発がダメになって温暖化の影響が深刻になってくればいずれいろんな方法が取られるでしょう。 原油の値段で一喜一憂している間は無理かもしれません。 蛇足 現在の大型水力発電所で揚水をやろうとしますと、汲み上げる水を確保するために下流に貯水用のダムを作る必要が出てきます。 発電が終わって放水された水はドンドン流れていってしまっています。 この工事費用の負担も電力会社が二の足を踏む原因になっていたのでしょう。 既存の小規模の所にあるものに手間暇かけても無駄と考えていたのでしょう。

yyz1974
質問者

補足

冷静な大人の判断を聞かせていただきました。ありがとうございました。 世の中の複雑さがまだまだわかっていません。なんでも合理性があれば動くなんてことはありませんね。いろんな利害関係、思惑が重なって私にはとてもむつかしいと思いましたがなるほどです。 ご紹介いただいた事例はどれも知っているつもりでしたが全体が繋がって 理解できていないのが泣き所です(笑)。 >いよいよ原発がダメになって温暖化の影響が深刻になってくればいずれいろんな方法が取られるでしょう。 原油の値段で一喜一憂している間は無理かもしれません これが我が国の真実で現実かもしれません。 それから蛇足に書かれている下池の話はとても面白いと思いました。 電力自由化はこういった課題にどう影響を与えるのでしょうか。 >電力自由化で名乗りを上げている会社に質も供給も責任を持てといったらおそらく全社が逃げ出すでしょう。 分散発電の難しさです。 これは答えのない課題だと思います。それでも一回自由化を経験して問題が明確になった時点で再びお国の戦略立て直しが必要である気がします。 ありがとうございました。結局私は何が疑問かわからなくなりました。ただこのままのやり方だとパリ条約はとても守れないのだと感じています。残念です。ダメと思っていてもズルズルト進み遠くが見えない風土なのでしょうか。それがいいところ?

  • eroero4649
  • ベストアンサー率32% (11204/34805)
回答No.6

原発事故があったときに私も少し調べてみたのですが、揚水発電所というのは原子力発電所とセットの設備なのです。原子力発電所はものすごい発電能力があるのですが、コントロールがほとんどききません。そうすると日中はいいとしても、夜間に発電量が余ってしまうのですね。ですから夜間にその原発の電力で揚水して、昼間に発電して使うために揚水発電所が作られました。そういう意味では元々発想がエコの視点ではないのです。「揚水発電所を作っておかないと原発の運用に問題が発生するから作ったもの」なのです。 んで、東京電力管内についていえば、福島第一原発はご存知の通りですし、福島第二及び柏崎刈羽原発は現在停止中(柏崎刈羽原発は点検中)なので、当然揚水発電所も使われない、というわけです。 蓄電池的な意味で揚水発電所を使えばいいじゃないかというのが質問者さんの発想だと思うのですが、東電の体質から考えると「揚水発電所は原発のために作ったものだから、本来の使い方ではない使い方をすることは発想しないし、やれといわれてもやらない」ということなのだと思います。 再生エネルギーに対する電力各社のスタンスも、あんなのは潰れてしまうといいと思っているよというのがミエミエなので、よっぽどいろんな意味で原発事業というのはオイシイのでしょうね。とにかく電力会社としては、原発がどうしても必要になるような状況を無理やりにでも作りたいのだと思います。

yyz1974
質問者

補足

実に適確なご回答をありがとうございました。電力会社のスタンスがそうさせているのだと考えればご説明も納得できます。再エネは相手にしたくない というのが本音だとのご意見ですね。それではNASとかレドックスフローとかの政府指導の蓄電池開発は何のためにやっているのですか。再エネの平準化に対する政府の姿勢ですか。それともこれでも電力会社は制限をかけるのかという意思表示でしょうか。それとも真にCO2削減でしょうか。それともエネルギーセキュリティーでしょうか。お考えをお聞かせください。 よろしくお願いします。

  • seble
  • ベストアンサー率27% (4041/14683)
回答No.5

事情には全く疎いですが、、 再エネの発電量自体が、まだ揚水を必要とするほど多くない、余剰電力が少ないのかと思います。 太陽光が多くなってきましたが、それでも、停止している原発のどの程度に当たるでしょうか?ちょっと数字を調べてみては? また、太陽光は当然ながら日中しか発電せず、電力需要は日中の方が多いです。余剰が発生しにくい。 また、小規模太陽光なら、わざわざ損失出して揚水発電所まで送電するより、そばへ蓄電池を置いた方が有利なのかと思います。 送電損失は全発電量の3~4割とかだそうで、長距離送電はもったいない。 原発の場合はどうやっても24時間連続運転で、夜間などには膨大な電力が余ってしまいます。だからわざわざ揚水発電所を作るわけです。 やっぱり、原発てのはコストが高いのです。

yyz1974
質問者

補足

>再エネの発電量自体が、まだ揚水を必要とするほど多くない、余剰電力が少ないのかと思います。 とのことですが電力会社は特にK社は再エネが需要を既に上回っていると言って再エネ購入を断る理由にしているようです。いつでも発電停止命令が出せるという条件での契約です。 >送電損失は全発電量の3~4割とかだそうで、長距離送電はもったいない。 これは本当ですか。私の知識では1000km伝送で5%くらいと聞いています。何か資料をご紹介いただけませんか。ホントに3~4割なら送り損です。送電距離は揚水発電所まで海岸線からですから200kmもあれば十分ではないでしょうか。これも電力線の容量の問題があり損失だけでは議論できないのではとも思いますが、何がボトルネックで遊んでいる揚水発電所が再エネに使われないのかがわからないのです。 再エネのコストを計算するとFIT料金に揚水発電所のコストが乗るという意見がありますが、元々揚水発電所は存在するのですから、総括原価方式の電力会社が二重に固定費負担させるのはおかしいと思っています。 ご意見をお聞かせください。よろしくお願いします。

  • mpascal
  • ベストアンサー率21% (1136/5195)
回答No.4

>私の質問は大規模な太陽光発電所の出力変動があっても揚水発電所を稼働させれば何も再エネを制限しなくても作ったものは全て一旦蓄積すればいいのではありませんかという質問です。 その意味で揚水発電で吸収するといったつもりでした。制限するとは言っていませんよ。 3.11前と後では、運用方法も少し変わっているかもしれませんね。

yyz1974
質問者

補足

私の早とちりでご回答の意味を正確に理解せず大変失礼いたしました。 揚水発電の技術をもう一度新しい技術で見直すことも一案だと思っています。 再エネ導入拡大に向けてです。動かせば技術レベルは上がるのではないでしょうか。

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