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法定準備率とマネ-サプライの関係
実はこの質問は私がされてわからなかったものなのですが、どなたかおわかりの方がいましたら教えていただければと思います。例えば法定準備率が2%の場合、銀行は現金を何倍のマネ-サプライに増やすことができるのか?計算式も含め答えよ。という質問でした。よろしくお願いします。
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準備率をr 市中銀行に預けられた新たな預金をd とします. 銀行は預かったdのうち,法定準備として日銀当座預金へ預けておきます.準備率がrでしたから, よって,rdです. その残り(1-r)dを銀行は企業に貸付します. その貸付が預金としてまたどこかの銀行へ全額預金されるとすると,新たに(1-r)dが預金され, そのうち,同じように(1-r)^2×dが企業などへ貸し出されます. よって,銀行全体へ波及した預金総額は D=d+(1-r)d+(1-r)^2×d +(1-r)^3×d+・・・ となります. この式の両辺に(1-r)をかけて元の式から引くと, rD=d-(1-r)^∞×dとなります. (1-r)^∞は,括弧の中が1より小さくなるので,よって限りなくゼロになります. したがって,rD=d,よって, ゆえに,D=d/rです. rは,0.2でしたので,D=(1/0.2)d=5d よって,マネーサプライDを5d,つまり,dの5倍増やすことが可能になるというわけです. この過程を金融機関による信用創造といいます.
お礼
ありがとうございました。大変参考になりました。また何かありましたら、ぜひお願いします。