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本の話なのですが、
本の話なのですが、 単行本を文庫本化するとき、加筆.修正などをして文庫本にするというのは、具体的にどのような手を加えているのでしょうか?
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>どのような手を加えているのでしょうか? 種々雑多です。 文庫化するというのは、出版社にとっては、読者層を広げるというのが主な目的です。 小説類や詩などのいわゆる文学作品の場合はそのままそっくり加筆、修正なしで文庫化するのが原則です。 ただ作家によってはどうしても語句が気に入らないとして修正することがありますが稀です。 精々、解説などの執筆者が違う程度ですが、中に単行本の時と文庫の時の二人を掲載することもあります。 その場合は大概「文庫版に寄せて」という主旨の但し書きがあります。 作家が意図しなかった誤字、脱字を修正することもありますが、敢えて誤字、脱字のまま文庫化する場合もあります。 作家が死亡した古典物では、そのままというケースが一般的です。 歴史とか思想の解説、評論などいわゆる学術系のものの場合には、加筆、修正がよくあります。 読者層を広げるのに当たり、この部分が分かり難などと出版社の担当者から指摘があれば、それに応じる執筆者もいます。 又、執筆者は学術研究を続けていますので。初期の単行本では、言い足りなかったことを追加したり、新たな考えを加えることもあります。 逆に削除することもあります。 これは大概、読者には断りなくやりますので、読み比べないと分かりません。 蛇足 1990年代以前は文庫本化というのは、単行本の売れ行きが良かったときにやられていました。 このために,流行作家を目指すような作家にとっては一種のステイタスでした。 何本の作品が文庫本化されているか、ということが人気のバロメーターの役割を果たしていました。 近年は、書き下ろし、と言っていきなり文庫本から始めることが珍しくなくなってきていますので、内容的には単行本とは区別が無くなってきています。 雑誌などの連載物もいきなり文庫本で始めるケースも出てきています。 一度出版されたものに対する加筆、修正が面倒なのは、知的財産権の問題があります。 夏目漱石の作品は、どこの出版社が出しても夏目漱石のものです。 これは生存中の現役の作家にも言えます。 出版したものは、出版社のものです。 この点でときどきトラブルが起きます。 作家と出版社でゴタゴタが起きて、作家が他の出版社に依頼すると、問題化することがあります。 文章そのものというよりも、レイアウトとか章の順序とか、書籍としての専門的な問題ですので一般読者にとっては「ナニやってんの?」ということになります。 単純な契約問題とも違いますので、いよいよ分かりません。 以上のような背景から、加筆、修正したことで、違う作品だ、とも言えますので、うっかり加筆、修正ができません。
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- Nakay702
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>単行本を文庫本化するとき、加筆.修正などをして文庫本にするというのは、具体的にどのような手を加えているのでしょうか? ⇒次のような変更の1つないし組合せだと思います。 (1)本文中の表現や語句を推敲する。 (2)前書きを追加ないし補筆する。 (3)注釈の類を削除・追加・補筆する。 (4)後書きを追加ないし補筆する。 (5)章立て、奥付その他を変更する。 以上、ご回答まで。
お礼
箇条書きで、簡潔にわかりやすく ご回答ありがとうございます( _ _ )
お礼
蛇足まで、丁寧に詳しく とても分かりやすかったです。ご回答ありがとうございました( _ _ )