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北海道と東北に生息している動物
イタチに似たイイズナという動物は、北海道と東北の一部に生息しているそうで、確か、津軽海峡には動物の分布の境界線があると記憶しているのですが、なぜ、海峡をまたいで生息しているのでしょうか? まさか、泳いだとは思えないのですが… また、同じように分布している動物は、他にいるのでしょうか?
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>イタチに似たイイズナという動物は、北海道と東北の一部に生息しているそうで 分類学的には、東北地方のものはニホンイイズナと呼ばれ北海道のものはキタイイズナと呼ばれます。 キタイイズナの方がニホニイズナよりも体が大きいとされています。 つまり一口にイイズナと仰られますが、分類学的には違う種(亜種)ということになります。 >確か、津軽海峡には動物の分布の境界線があると記憶しているのですが ブラキストン線あるいは津軽海峡線と呼ばれる動植物の分類の境界線のことかと思います。 ただこの境界線が生じたとされるのが7万年~1万年前の時代とされています。 地学の面から見ますと、北海道が孤島となったのは150万年前以降と考えられています。 それまでは、現在の東北地方とは一体の地域と大陸と一体であった中央部の地域と千島っ列島に繋がる地域とに分かれていてそれが合体したものと考えられています。 つまり北海道が全く孤立無縁だった訳ではなかったということです。 日本海ができたのが1500万年前ごろとされています。 それまでは大陸の一部だったと考えられています。 哺乳類の歴史は2億2500万年前頃から始まったとされています。 これらを勘案しますと、イイズナの祖先が現在の日本列島になる前に住み着いていたのではないのかと考えられます。 その結果プラキストン線ができた以降に各々別に環境に適応していったのではないのかと考えることができます。 キタキツネやエゾシカでも今までは別とされてきましたがイイズナ同様に単なる亜種ではないのかと言われるようになってきています。 いずれにせよ、恐ろしく古い時代のお話ですので真偽のほどは分かりません。 ただすくなくても現在のイイズナに津軽海峡を泳いで渡る体力はないでしょう。 プラキストン線が生まれたとされる7万年~1万年前の津軽海峡の広さがよく分かりませんので祖先のイイイズナは泳げたかもしれません。 あるいは氷結して歩いて渡れたかも知れません。 >また、同じように分布している動物は、他にいるのでしょうか? 動物については良く分かりませんが、動物よりも移動の力がない笹の類はあります。 竹も孟宗竹のようなものはありませんが、北海道にも竹はあります。 竹も笹も主に地下茎で繁殖しますので、如何に竹に花が咲くことがあるといってもやはり何時の時代かに地続きで各々へ広がっていったのでしょう。 海峡どころか太平洋の島々には陸上動植物は生息していますので、真偽をハッキリさせるには、地学と古生物学の知見のすり合わせやDNA鑑定などが発達するのを待つ必要はあるかと思いいます。
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- tzd78886
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北海道と東北の間の境界線というのは、「亜種」「地方型」と言われる程度の違いしかないものが多く、タヌキやキツネは両方ともいて、「ホンドタヌキ」「エゾタヌキ」といった具合です。ツキノワグマが北海道にいないのは、競合するヒグマとの生存競争に敗れたためでしょう。津軽海峡というのは大昔からあったわけではなく、地殻変動で北海道は本土と繋がっていた時もあります。
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なるほど、つながっていたのですか。道理で。それでわかりました。ありがとうございました。
お礼
非常に為になるご説明をありがとうございます。そうですか。それくらい古い時代まで遡る必要があるんですね。それにしても不思議といえば不思議ですね。それと、タヌキも不思議ですね。あのような寒い地域に済んでいるイメージはなかったんですが… また、竹については、初めて知りました。そうですか。生物の分布というのは、奥が深いですね。ありがとうございました。非常に参考になりました。