結納の発生原因や発展のしかたなどについて諸説あります。
娘(労働力・育成に資金がかかった)を受け取る時支払った売買代金の名残だという説もあるくらいです。
その考えからすると、「婿取り」であっても、もらう側が結納を出すのが筋だということになりますね。
しかし、現代的には「結婚に際し、女性はお金がかかるが、男性はそれほどでもない」ということで、それぞれの負担を均等にならそうという意識が強いと「言われています」。
そう言われているというか、そう言うべきだ、という誘導・洗脳に近いのかもしれませんが。
ともあれ、昔は男性が女性に「帯」を、女性が男性に「袴」を、それぞれ「現物で」贈ったのになぞらえて、いまでも「御帯料」「御袴料」として現金のやりとりをする場合が多いようです。
ふつう、御袴料は御帯料の半額だと言われています(初めから御帯料を低額にして、御袴料名目の半額返しはしない場合も多くなった由)
ということは、奥さん側が結納を出すにしても、男である質問者さんが「帯料」を出さざるをえず、そして帯は必ずや袴よりも高価なので、質問者さんは、もらう袴料+結納品より高額の現金を返さざるを得ないと思われます。
奥さん側から結納品と一緒にもらった御袴料の「半額」の御帯料を返す、というのは私には考えられません。袴料全額を返してもらっても帯は買えませんから。
婚約指輪も、養子縁組をするかどうか、どちらが先に「結婚して欲しい」と言ったかに関わらず、男性が女性に贈るもんでしょ?
どっちみち、「金銭上」は質問者さんが「マイナス」になりますので、それだったら質問者さんが結納を渡して、将来のフリーハンドを残しておくほうが有益なんじゃないでしょうか。