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非拘束名簿式を分かりやすく教えてください
最近、政治・選挙に関心があります26歳の者ですが、今夏の参院選から実施される「非拘束名簿式」について教えてください。漠然と政党名、候補者名どちらでも記入できるんだという程度しか分かりません。政党、その政党の候補者が獲得した得票数を合算して、政党の議席数を決めて、その後ドント式によって当確者を決めるようですが、政党の議席数の決め方またドント式について、さらにはそれらも含めた「非拘束名簿式」について、何とか教えてください。
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比例代表制の選挙には、拘束名簿式と非拘束名簿式があります。拘束名簿式は各政党が候補者に順位をつけて、その順位の順番に当選者を決めるやり方です。この場合、順位を決定するのは政党ですから、有権者は必ずしも意中の人を当選させることはできません。しかし、本来なら当選が難しい女性や学者などを上位においてこれまで声が反映されてこなかった人達を議会に送りこむというメリットがあります。 一方、非拘束名簿式は政党が作った名簿の中から好きな候補を選んで投票したり、嫌いな候補者を抹消したりして投票することが出来ます。ヨーロッパなどでは、当選させたくない候補者を名簿の中から削除して投票することが出切る国もありますが、日本では非拘束名簿方式といっても、名簿の中の特定の候補者に投票するか、政党の名で投票するかしかありません。例えば、A党の名簿に「星一徹」という候補がいたとします。この場合、有権者は星一徹と書いてもいいし、A党という政党の名前を書いて投票してもいいのです。そして、各個人の投票と政党名で投ぜられた票を合わせて個々の政党の総得票とします。 次に、各党の当選者の決定ですが、これはドント方式で決定します。ドント方式というのは、1から順に数で各党の得票を割っていき、商が大きい順に当選を決めて行くのです。例えば、A党が48万票・B党が20万票・C党が17万票・D党が15万票とします。そして、当選者が5人だったとします。すると、まず1で割ると、商はA党48万・B党20万・C党17万・D党15万となります。次に、2で割ると、A党24万・B党10万・C党8万5千・D党7万5千となります。これを大きい順にならばると48万(A)・24万(A)・20万(B)・17万(C)・15万(D)・・・となり、A2名・B・C・Dがそれぞれ1名当選となります。当選の顔ぶれは各党の名簿に記載された人物の中から個人票が多かった順に決められます。
お礼
okarinsenpaiさん、分かりやすい説明どうもありがとうございました。私も良く分からなかったものですから、各政党の総得票数(政党名+候補者名)から、議席数を決めて、それに当てはめる形で当選者を決めるものかと思っていましたが、議席数=当選者数なのですね。うまく説明できませんが、議席数=当選者数ということから、比例区の議席数(定数、つまりは当選者数)をドント式で決めていくということですよね。・・・というふうに解釈してしまいましたが、本当にこれでよいのでしょうか。ちょっぴり不安ですが、まずはお礼のほどをと思い簡素ですがメールさせていただきます。本当にありがとうございました。