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カメラ眼
昆虫などを除き多くの生物はカメラ眼を持ってますが、カメラと同様な原理なら網膜に映る像は上下反対の逆像になると思います。 となると、本当の世界は全て上下が逆なのでしょうか?それとも脳の中で正像に変換している機能があるのか、或いは生まれた時から逆に見えてるので不自然に感じずに慣れてしまってるだけなのでしょうか?
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#2です。 > 補正するためには、本来の姿を知って、どれだけ差異があるかを把握する必要があると思うのですが、やはり脳内で重力が基準となっているのでしょうか? 仰る通りで、本来の姿を知らないと補正できません。主に経験による知識が使われているようです。無重力状態で上下反転眼鏡の実験が行われたことはありませんが、まず間違いなく自分を基準としての上下になるはずです。これは、重力下で育ったときの経験によると考えるべきでしょう。 しかし、物を見た経験のない白紙の状態から、どう見えるようになるかだと、あまり分かっていません。どうやら、生後間もなく、普通に見えるようになるようです(物が上から下に落ちる見え方)。 そのため、最初にどうやって上下左右の見え方を身に着けるか、はっきりしたことを調べるのが至難の業で、あまりはっきりとは分かっていません。新生児は詳しい話を聞かせてくれませんから。 重力も大いに可能性がある、というより、まず間違いないはずですが、無重力で育った人間はいないといったことがあり、脳の認識の仕組みとしては、確認するまでには至っていないようです。 P.S. 視野周囲のピンボケ画像などですと、くっきりしている視野中心からどう連続しているか、記憶にあるものか、などでの補正のようです。視力検査の「C」で測定される以上の視力があったりすることがあり、例えば判読できない複雑な漢字が見えて読めるのは、その漢字の前後の文章から推測して、何の漢字を判断していたりします。そのため、全く知らない漢字だと、読めない以前に字体が見えません。
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お考えの中の、 > 脳の中で正像に変換している機能がある ということになります。このことについては、次のような実験で確認されています。 被験者に上下がさかさまに見える眼鏡をかけてもらい、外さずに生活してもらいます。 最初のうちは上下が逆に見えるので、いろいろ苦労します。 しかし、しばらく経つと(3日以内くらい)、上下が普通に見えるようになり、普通に生活できるようになります。 眼鏡を外すと、上下がさかさまに見えてしまいます。これもしばらく経つと、上下は普通に見えるようになります。 このことから、カメラ眼の情報が脳内で画像補正が為されていると強く推測できます。そうでなければ、しばらく経つと上下反転が補正されるはずはありませんから。 P.S. この他にも、カメラ眼の光学的な画像そのままでは、視野中心はくっきりしているものの、視野周囲はぼやけてしまいます。しかし、これも脳が補正して、視野周囲もくっきりに見えていると考えられています。
お礼
>画像補正が為されている・・・ 補正するためには、本来の姿を知って、どれだけ差異があるかを把握する必要があると思うのですが、やはり脳内で重力が基準となっているのでしょうか? ご回答ありがとうございました。
脳内で変換しているとも言えるし、網膜を基準にすれば実際の世界は逆さまだとも言えます。 しかし、これはどちらでもいいことで、何を基準にするかで解釈は変わります。 昔、テレビの番組で、景色が逆さまに映るゴーグルをかけて1週間くらい過ごす実験があったと思いますが、 3、4日もすると慣れて、普通に歩いたり、普通に物をつかんだりできるようになっていました。しかし、1週間後にゴーグルを外すと、歩くことも物をつかむこともできなくなっていました。
お礼
結局、慣れと言うか、脳の中で重力の感じる方向と眼で見える世界をリンク付けする機能があるということかもしれませんね。 ご回答ありがとうございました。
お礼
2度もご回答頂きありがとうございました。