水晶体に色収差ってあるのですか
ふと思ったのですが,レンズには「色収差」
というものがありますよね.
ニュートンは,プリズムで色によって曲がる角度が異なる「色収差」を発見して,はやばやと屈折型のレンズを用いた天体望遠鏡の研究を
やめて反射型に乗り換えたという話があります.
実際には,現在では,カメラや天体望遠鏡の屈折レンズは,凹レンズと凸レンズを複数組み合わせることで色収差はかなり消すことが出来るようです.
ところで,人間の目はどうなんでしょうか.
わたしもあまり詳しくは無いのですが,たしか「水晶体」
というのは一種のレンズのようなものと聞いたことがあります.
たいていの目の断面図では,レンズみたいな形のものがひとつしか無いように見えます.
こんなのでは,色収差で物体を見たときにまわりの輪郭が
いろでにじんでしまうような気がするのですが,
個人的な経験では,そのようなことは無いように思います.
(「私にはにじんで見えてますよぉ」という人が現れたりして...)
なぜ,人間の水晶体の場合には,一見単純な構造のようでいて
色収差が問題にならないのでしょうか.
以下は,推測ですが,
・実は水晶体は屈折率が内部で連続的に変化していて,複合レンズのようになっている.
のか,
・色がにじんでも,網膜の色を感じる細胞のサイズよりも小さいため問題にならない.
のか,
・実際にはにじんで写っているはずであるが,視神経か,脳細胞
で色のにじみを補正している.
のか.
・そもそも,レンズと水晶体を一緒くたに考えるのは,バカな考え方.
なのか.
いろいろ考えたりしています.
網膜細胞のかずよりも,視神経の束の方が本数が少なく,
視神経の部分でなにがしかの画像処理をしてから脳に
情報を送っているというはなしも聞いたことがあります.
どなたかわかりやすく解説していただけませんか.
お礼
ご連絡ありがとうございました。 最初に網膜に写ったときに天地が逆さまに写っている事が自問自答で理解できました。