アガロースゲル電気泳動について
薬剤師国家試験95回問28に以下のような質問がありました。
「以下の問題の正誤を答えよ。
b. アガロースゲル電気泳動でDNAが分子サイズによって分離できるのは、DNAごとに単位電荷当りの質量が異なるからである。」
問題集の解答を見たところ、「DNAの構成単位であるヌクレオチドは塩基、糖(2-デオキシリボース)、リン酸から構成されており、電荷を持つのはリン酸部分である。このため、ヌクレオチド1個につき電荷1個となり、DNA全体としてはヌクレオチドの増加とともに電荷も増大するため、単位電荷当りの質量はDNA鎖の長さに関係なくほとんど変わらない。このため、DNAはアガロースゲルの持つ比較的大きな網目構造を利用する事で、分子サイズの違いにより分離することが出来る。」とありました。
ここで、疑問がわきました。解答に「DNA鎖の長さに関係なく」とありますが、DNA鎖の長さ(ヌクレオチドの長さ)が変われば、質量は変わりませんか?以上の点がよく分からない点です。ご存知の方がおられましたら、ぜひ教えていただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
なお、自分で「DNAの構成単位であるヌクレオチドは塩基、糖(2-デオキシリボース)、リン酸から構成されており、電荷を持つのはリン酸部分である。そして、DNAの場合、電荷の大きさは分子の大きさに比例する。よって、DNAのサイズの小さいものは全体の電荷は小さく、DNAのサイズの大きいものは全体の電荷は大きい。しかし、同じ質量で比べたときの電荷の大きさ(単位質量当りの電荷)はどのDNAでも等しい。よって、単位電荷当りの質量はどのDNAでも等しい。よって、このため、DNAはアガロースゲルの持つ比較的大きな網目構造を利用する事で、分子サイズの違いにより分離することが出来る。」という考えは思いつきましたが、上記の解答のようないきなり、「単位電荷当りの質量はどのDNAでも等しい」と導くやり方がよく分かりません。よろしくお願いします。
お礼
回答してくださりありがとうございました。助かりました!