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アノマロカリスは生態系の頂点にいたのか?
- アノマロカリスはカンブリア紀の生態系の頂点にいた生物であると考えられています。
- アノマロカリスの目の位置は獲物を捕食するためには不適切な位置にあるため、疑問が生じています。
- 一つの説として、アノマロカリスよりも巨大な遊泳性の捕食者が存在し、アノマロカリスを襲って食べていた可能性が考えられます。
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付き合います(笑)。 >左右、上に突き出た目 確かにこれは現生生物では典型的な "狩られる側(獲物とされる弱者)" の特徴で、アフリカのサバンナに暮らすほぼ全ての植物食哺乳類に見られる特徴です。これを持って「アノマロカリスは被捕食者だったのでは?」と言う推測が成り立つであろうという意見ですが…自分はこれは早計に期すと言わざるを得ません。何故ならアノマロカリスが暮らしたカンブリア紀(5億年前)と現在とでは、その弱者側の性能差に比較にならないほどの違い(進化)が有るからです。 小学校の運動会レベルであればクラスで一番程度の能力でも充分に頂点に立つ事が出来ますが。それよりももっと上位、世界オリンピックレベルともなれば全く歯が立たないであろう事は、生物学の専門家で無くても了解出来ますでしょう。つまりアノマロカリスが暮らしたカンブリア紀の5億年前は地球生物史で言えばまだまだ進化の発展途上中の初期の初期段階、言うなれば "小学校レベル" の時代だった訳です。ですので今現在の生き馬の目を抜く最先端の時代(=オリンピックレベル)から見れば、アノマロカリスの身体的特徴には多くの誤りとも見える様な奇妙な特徴が多く見られる訳です。要するに洗練されてないデザイン。 カンブリア紀にアノマロカリスの獲物となったであろう生物たちの多くは、アノマロカリスと同様にその多くが絶滅しており、この事からもカンブリア紀が "小学校レベル" だった事が推測出来ます。カンブリア紀も現世紀も生物は常に怠け者であり、進化も最低限度の能力しか持たないのが常であります(これは我々、霊長類ホモ・サピエンスも同じ)。獲物である三葉虫やオパビニアは明らかに "泳ぎが苦手" な形態をしていますし、体も柔らかそうです。即ち、のろまでクズな奴らしかいない古代の海では、クラスで一番足が速いレベルで充分に頂点に君臨出来ると思われます。競争相手が三輪車しかいないレースにF1カーで出場するのは馬鹿げています。確かに必勝は望めますが、コストが掛かり過ぎるのです。優勝賞金が3千円図書券のレースに総費用3億円のF1チームで毎回勝負に臨んでいては、レースでは常勝無敵であったとしても人生の負け組確定です。この理屈は分かりますよね? カンブリア紀にはまだ魚類が登場していません。私たちが俗にいう「魚」が登場するのは、アノマロカリスの時代から7000万年後のシルル紀になってからです。魚が登場してから一気に進化の競争は激化して行きます。何故なら魚類は「速く泳げる」からです。三輪車レースが常識だった時代に颯爽と2輪の自転車が登場して来た様なものです。こうして世はスピードの時代に突入して行き、やがて速く泳げない生物種の多くが淘汰され絶滅していきます。或いは進化レースの花道であった "暖かい浅い海" から追い出され、暗くて冷たいエサも乏しい深海へと追いやられていったのです。 現代では当たり前の "捕食者の立体視" も、あくまでも現代人の進歩的な考えの上での見方に過ぎず、当時のカンブリア社会では「目という物はとにかく視野が広い事こそが重要だ!」みたいな昭和の根性論ならぬ、カンブリア精神論の時代だったのです。他の全員が全員共にピンボケの暗いか明るいかを見分ける程度の目しか持っていない時代に、30億万画素3D機能付きの高機能カメラは必要無いのです。アノマロカリスは化石の痕跡から現世昆虫と同じ様な "複眼" を持っていたと推測されますが、それで完全に頂点に立てたのです。因みに例のNHKの番組は嘘が多く、複眼がピンボケではっきりと見えない~と言うのも大嘘です(複眼がピンボケで立体視出来ない目だったら、複眼の代表選手であるトンボはどうやって障害物を避けながら高速飛行が出来るのか?)。 今では携帯電話も持たない生活は想像出来ませんが、昭和育ちの自分は確かに「ケータイの生活」を20年近く送って来ましたし、それで何の問題もありませんでした。時代によって常識や定説は次々と塗り替えられていくものなのです。基本的な考え方は "相対主義" です。その生物、一個だけを見るのでは無く、同じ時代と生息圏に一緒に暮らしていた多くの他の生物群との相対的な関係性で、その生物種の立ち位置が決まります。 >アノマロカリスの天敵 その時代の最大最強生物であるから天敵となり得る外敵種は存在しない~果たしてそうでしょうか?現代の百獣の王ライオンがそうである様に「アノマロカリスの最大の敵はアノマロカリス」では無いのかと言う事です。これは別に共食いの習性が合った訳では無く、いわゆる生殖相手を巡っての戦いが非常に激しかったのではないか?と推測するのです。実は多くの肉食獣では多種よりも同じ種類の、特に繁殖期を迎えたオスが最大の外敵であると言う種は多いのです。先に上げたライオンに始まり、オオカミ、ヒグマ、カマキリ、サメ~等々。一見、おとなしそうなオランウータンでさえ、成熟したオスは出会った子連れのメスを問答無用で襲い掛かり、時には子供諸共殺してしまう事が知られています。 前段で述べた様にアノマロカリスにとって他者は敵ではありません。動きも鈍くひ弱な身体しか持っていないのですから、仮にピンボケの複眼であったとしても適当に目星さえ付ければ、後は大きな触腕で海底の砂ごとガバっと巻き込んで食ってしまえばイイだけの事ですから。仮に1回で成功出来なかったとしても、獲物の奴らは幾ら必死で逃げ回ってもアノマロカリスの戦闘速度の比ではありませんから。何度でも成功するまで刈り取るだけです。実際、現代の捕食者の代表例であるライオンの狩りの成功率は30%くらいだと言われています(チーターは70%程度)。アノマロカリスも10回に1回くらいの成功率でも充分にやって行けたのではないかと推測されます(現代の哺乳類よりも格段に代謝が低いと思われるので燃費が良く絶食に強い)。 ですのでアノマロカリスが最も警戒すべき相手は同業者、つまり同じアノマロカリスであったと思うのです。エサを食べてる時、或いは可愛い子ちゃんとイチャ付いてるその瞬間、上から他のアノマロカリスが襲って来る可能性を最大限に考慮する必要が有ったからこそ、獲物が居る下方向では無く常に上方や左右の広い視界を警戒する必要があったのでは無いかと…。 以上、こんな感じで如何でしょうか?
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- Water_5
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進化系統樹に於いて 植物と動物が分岐するところで動物の目の遺伝子は 植物からもらったことになっている。 植物は光合成をやる必要があるので、太陽方向を 向く必要がある。”ひまわり”だったか太陽方向を 追跡する。まるで目があるようだ。 葉緑体を持つ水生植物から動物へ遺伝子が移動した。それからするとアノマロカルスの複眼は 植物からもらった遺伝子と言える。 神様はえらく無精者だ。いちいち製図を引くのが面倒なので植物の遺伝子をそのまま動物へ移植した。 この話を知った時、私は学生の頃、宿題を出すとき、友人の回答を丸写しして、提出したのを思い出した。 神様はきっと私の行為を許してくださったと思う。 (自分もやってることなので。) 進化系統樹って、論理的でよくできているように思うが、それは取捨選択した結果論であって 実際はデタラメの積み重ねの結果なのだ。 悪い遺伝子は消滅し、役に立つ遺伝子だけが 残ったのだ。
- Water_5
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>目の位置の違いで、獲物を捕らえるのが >上手な種と苦手な種ならどちらが繁栄するかは >やっぱり自明だと思うのです。 神様は、有利であろうと不利であろうとデタラメニ サイコロを振ってお決めになるのです。 繁栄するかどうかは後の人間が考えること。 神様は途にかくデタラメニ、サイコロふって何でも御創りになるのです。 成功すれば繁栄します。その種は。 しかし、うまくいかないものは絶滅します。 とにかく神様は無責任にサイコロふって 何でもお作りになるのです。 実に気楽な商売でオマス。神様稼業は。 その結果有利な遺伝子は継続していきます。 不利な遺伝子は消滅します。 この時の有利な遺伝子とは増殖すること。 不利な遺伝子はその反対。 このようにして神様は進化系統樹を御創りになったのです。
補足
どうもです。 なので結局は不利な形質であったとしても、繁栄した一定の実例した例次第だと思うのです。 例えばオオツノシカ等は名前の通りの特徴的なツノはオス同士の性闘争に疲れたりしますし。 一見不合理に見えるものでも、少なくとも重要な器官に関しては合理性を持った位置にあると思うのです。そうでもない実例が、まだ私の中にないもので。 どうでもいい器官などなら人間でも盲腸とか細かいものは残っていますけどね。
- Water_5
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>いつの世も外敵がいない生物なんていません。 進化系統樹において人類は頂点に立つ生物のように思える。しかし、それでも外敵はいる。 ウイルスがそうだ。ウイルスにやられて人間は 死ぬことがある。 人間自身が外敵である。たとえば環境破壊によって がん患者が増加している。 放射線被ばくがある。 がん患者の発がん遺伝子は遺伝するので厄介だ。 人類は自分で自分の首を絞めていることになる。 発がん遺伝子は次の世代へと引き継がれ 濃縮していくので厄介だ。 人口10万人当たりの発がん率は少しづつ上昇している。これが濃縮されていることの証明だ。 人類は今、発がんに対して治療できていない。 このままでは発がんによる人類の絶滅はやってくるだろう。必ず。私はこれを警告する。
補足
んー、ちょっとこの辺りのご意見は捕食者の話と全然変わってしまうので、議論の方向が全然変わってしまう気がしますね。 とりあえずスルーさせていただきます。
- Water_5
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>ですが、アノマリカリスに関しては >オパビニアの様に外敵が存在する生き物ではない >はずなのに、目はまるで外敵を探すのに適する >ためにある様な位置にあります。 >この矛盾が今でも消えません。 いつの世も外敵がいない生物なんていません。
- Water_5
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>不利な形質がランダムに出てくるにしても、 >ここまで不利ならもっと前に途絶えていて、 >そもそもある程度の繁栄すらしなかった >のではないかな?と思うのです。 進化系統樹の基本がわかっていない。 不利な遺伝子でも繁栄した種はいくらでもいます。 アノマノカリスの時代は、あの上についた複眼が 最高のシステムだったのです。 カメラ眼はアノマノカリス以降ですよ。 その時代の後の高級なシステムと比較することは意味がありません。 恐竜でも繁栄したかもしれないが結局は環境の変化を乗り越えられず絶滅しました。 繁栄しても環境に耐えられなければ結局は絶滅するのです。それが進化系統樹の実態です。 神様はサイコロを振るのが好きなようです。
補足
それだと、目の位置を獲物を捕らえるのに一番良い位置(つまりトンボやカマキリのように前方)に付けようとする説明にはなっていないかなって気がしてしまいます。 目の性能がぶっちぎりで良かったのは事実ですが、目の位置の違いで、獲物を捕らえるのが上手な種と苦手な種ならどちらが繁栄するかはやっぱり自明だと思うのです。 結局は不利な形質を持って、繁栄したという良い例次第かなって気がしてしまいます。
- kyo-mogu
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NHKの番組でも目について有ったけど。複眼では人間のように見えていません。あまり目を頼りにしていないかもしれません。 臭いや水の流れなど。また上に付いていたとすると、砂に潜っていて、ターゲットを見つけて襲いかかるのかもしれませんね。
お礼
どうも、ありがとうございます! アノマロカリスの近縁には足の付いた生き物が多い事、基本みんな口が下についている事を考えると、アノマロカリスも泳いでいたにしろ、海底付近を生活の基本の場にしていた可能性はたかそうですね。そうなると、むしろ目はできるだけ高い位置にあったほうが視界は良好だったかもしれません。 しかし、砂に潜って獲物を待つツノガエルのような戦法は斬新でした。 実は泳ぐための器官であるエラ足を砂に潜るためにうまくうねらせていたりしたら面白いですね。 また、一つアイデアが出た感じがします。ありがとうございました。
- Water_5
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>アノマロカリスに関しては獲物は下にいる >はずなのに目は上、明らかに近い仲間の >フルディアも左右に馬のように着いてまるで >草食動物のようです。 進化系統樹の基本がわかってませんね。 アノマロカリスのように不利なものと有利なもの がアトランダムに発生します。 そして不利なもの(不利な遺伝子)は消滅します。 種として。 有利なものは繁栄します。有利なので。 こうやって進化系統樹は進化していくのです。 発生の過程では、有利、不利、アトランダムに 発生するのです。神様はサイコロを振るのが好きなのです。 おわかり?
補足
問題は、目っていう重要な器官が不自然な位置にあるのに、一定の繁栄をしていることなんですよね。 不利な形質がランダムに出てくるにしても、ここまで不利ならもっと前に途絶えていて、そもそもある程度の繁栄すらしなかったのではないかな?と思うのです。 あの位置にあるならなんらかの有利な部分があったと思うんですよね。 例えば例えば目は獲物を広い範囲で探すためのレーダーの様に使われていて、獲物に近づいてからは、サメのロレンチニ瓶の様に補助の感覚器官があって、それで捕獲して口元まで運んでいるのではないかな、とか考えてました。 もうすこし、不利な形質を持ったまま一定の繁栄をした生物の実例を出していただければ腑に落ちやすいのですが。
- honekajiri
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>普通その時代の生態系の頂点にいる生物は、獲物を上手に捕食するために目を前の方に2つ並べて距離を正確に計測できるように進化します。 その前提を疑ってみるべきでは? 現在の海の生態系の頂点にいるサメやシャチの目は前方を向いていませんよ 前方に向いている捕食生物ってネコ科動物とフクロウくらいしか思い浮かびません
お礼
ありがとうございます。私も突飛な意見なのは承知しているのでご指摘は大歓迎です!! そうですね、サメやシャチは泳ぐ速度優先で目の位置などは後回しですね。 ただ、サメに関しては視覚を補助するために、嗅覚とロレンチニ瓶からの電流を活用していますし、シャチは音を発生させてソナーの様に獲物を探したりしていますから、アノマロカリスも何かそういう視覚を補助する装置を持っていないと厳しい気がします。 そう考えるとフルディアの頭の盾上の吻部も、ミツクリザメの吻の様に海底近くの獲物を探す何かの装置を持っていそうに見えてきます。 というか、可能性高そうですね。 アノマロカリスも同じ様な仲間なら同じ様な獲物を探す補助の器官をもっていそうですが、状態の良い脳付近の化石や、そのCTスキャンでの構造解析とかされないかなと期待してしまいます。 ご意見、ありがとうございました。 他にも思うところありましたら、是非ご教授お願いいたします!!
お礼
いえいえ、お付き合いいただき、ありがとうございます!! 一つ一つの疑問に合点のいく説明がされている素晴らしい回答だったと思います。 自分でも、アノマロカリスよりも大きな捕食者がいたとしたなら、なんだかんだで歯の化石くらいは出ていないとオカシイよな。歯を持っていない生物の場合、ああいう硬い生き物を捕獲した後、お中の中で暴れられないようにするのは大変だから無理があるよなと仮説に違和感は感じていましたが、そちらの仮説を聞くと疑問点がない状態になります。 アノマロカリスの目は、他のアノマロカリスに襲われないために、あの位置にあったというは良い説明に感じました。 このままベストアンサーとさせてもらっても良いのですが、せっかく職場のランチでも「へー(棒読み)」的な反応しかしてもらえないカンブリア紀の話ができるのですから、他にもご意見を時間いっぱいまで待たせてください。