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ブルーノ・シュルツ「大鰐通り」 チェコ文学
読んでみたのですが、舞台背景がまったく分からないので、著者が何を言いたかったのか抽象的にしかわかりませんでした。 チェコ(スロバキア?)文学に詳しい方宜しくお願い致します!
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チェコのSFが主体で文学全体に詳しい訳ではありませんが、 一応、一つの観方として解答しておきます。 シュルツ氏は作家であると共に画家でもありますので 「友人に語るように作品を書き、絵を書くように小説を書いた」 と評していた方もいます。 子どもの視点の作品という評価もあります。 また安部公房氏との類似点を取り上げて 隠喩の豊かさとカオス的魅力を論じる方もいます。 (参考URL 三浦雅士氏 書評) 個人的にはダリやピカソのような抽象画を眺めるように 読んでいくべき作家と思います。 西欧的な唯物的表現でもなく、 東洋的な主観的心象表現でもない 独特な読み味を持った作家が チェコには多いような気がします。
お礼
ものすごく参考になりました。 ・・あの印象そのものが作品だったのですね。 頭でっかちになりすぎて、意図や背景を読み解こうとやっきになっていたんです。 水をあびせられた思いです。 あらためて、もう一度読んでみようと思います。 ありがとうございました。