なぜいまさら「国際化」が叫ばれるのか
なぜいまさら「国際化」が叫ばれるのか
最近になって「国際化」「グローバル化」と言う言葉をよく耳にします。日本人はもっと海外に出て行かなければだめだとか。
でも、こういう話を聞いて疑問を感じます。例えば江戸時代に鎖国していた日本とか北朝鮮が開国し、「国際化だ」「もっと海外に出て行かなければだめだ」と言うなら話は分かります。
しかし、日本は明治維新以降「脱亜入欧」の政策により、積極的に欧米の文化を取り入れました。また、資源が乏しい日本はかなり昔から石油や鉄鉱石などの原材料を輸入していたし、工業国である日本は、かなり昔から日本製品を海外に輸出していました。
つまり、日本はかなり昔から「国際化」されており、以前から世界中に日本の商社の事務所があり、世界中に日本製品を売り付ける様は、外国人から「エコノミックアニマル」と揶揄されたほどです。
その形態は今でも変わっておらず、貿易額や出入国者数が減少しているわけでもないのに、どうして今、あえて「国際化」を叫ぶのでしょうか。
たしかに、近年は韓国や中国の存在感が増して、海外における日本製品の優位性が脅かされています。しかし、これは製品そのものの競争であって、「国際化」とは関係ないと思います。
もしかしたら英会話学校が生徒を集めたいがために、「国際化」を煽っているのでは?と勘ぐってしまいます。
最近になって叫ばれている国際化とは一体何なんでしょうか?