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演繹について
ご観覧いただきましてありがとうございます。 最近、演繹という言葉を知りました。ウィキペディアで調べても どういう意味かいまいちわかりませんでした。 要約するとどういった言葉の意味なのか、教えていただければ幸いです。 一般的普遍的な前提が正しいものは、結果も正しい みたいな事ですか? あと語彙表の意味も教えていただきたいです。 お願いします!
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1. >一般的普遍的な前提が正しいものは、結果も正しいみたいな事ですか? : 微妙に違うと思います。 『一般的普遍的な前提を元にして、「個別の結果も正しいこと」を判断する手法』 といったところでしょう。 ウィキの例で言えば、質問者さんが窓から100gの鉄玉と1kgの鉄玉を同時に落とした場合、同時に地面に到達するわけですが、こうした「個別の結果が正しいこと」を判断できるのは、「一般的普遍的な前提(=万有引力の法則)」を元にしている(知っている)からこそでしょう。 つまり、質問者さんは演繹的思考によって、同時に落ちることを判断したわけです。 逆に、「一般的普遍的な前提(=万有引力の法則)」が発見される前の時代は、エッフェル塔から重力の違う2つの鉄玉を落とした場合も、自由の女神の上から落とした場合も同時に落ちるという「個別の結果」を元にして、「2つの鉄玉を落としたとき、それらの重力が違っていても、すべての場合で同時に落ちる(はずだ)」という推論をたてざるを得ません。 そのことから、質問者さんは、「自宅の窓から2つの玉を落としても同時に地面に到達するはずだ」と考える(推測する)ことになる。 これが帰納法で、ウィキでは「個別的・特殊的な事例から一般的・普遍的な規則・法則を見出そうとする論理的推論の方法」と説明されています。 2. ウィキによると、「基礎語彙」と「基本語彙」といったものがあるようで、 ・基礎語彙⇒【その言語の根幹部分をなす語の集まりを指す。使用頻度が高く、日常生活に必要不可欠で、子どもでも知っており、他の言語にもそれに相当する語があり、長い歴史を通じて変化しにくいなどの条件を充たす語の集まりである。 一般に、「目」「手」「足」などの身体語、「父」「母」「娘」などの親族語、食べ物、動物、気象などに関する身近な名詞、ごく基本的な動詞や形容詞、数詞などが基礎語彙として扱われる。】 ・基本語彙⇒【その語彙の中で中核的な部分を占める重要な語の集まりを指す。たとえば、新聞のスポーツ面での基本語彙としては「投手・打者・投球・スライダー・安打・本塁打……」などがあり得る。誰もが必ずしも日常的に使う語ではないが、対象となる文章・談話を理解するのに不可欠な語の集まりである。】 のように解説されています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%9E%E5%BD%99 こうしたものを集めた表があるのだと思いますが、「長い歴史を通じて変化しにくいなどの条件を充たす語」という説明から基礎語彙は演繹的、「誰もが必ずしも日常的に使う語ではないが、対象となる文章・談話を理解するのに不可欠な語」というところから、基本語彙は帰納的、といった捉えかたもできるのかもしれません。 「日本語基本語彙表」というものもあるようですので、ご参考までに URL 添付しておきます。 http://kotoba.nuee.nagoya-u.ac.jp/jc2/base/
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- fujic-1990
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知りたいのは「演繹」という「言葉の意味」ですよね? > 一般的普遍的な前提が正しいものは、結果も正しい とは、正しく「演繹」した結果(正しく演繹すれば、そうなるということ)を言っているだけで、演繹という言葉の意味を説明しているとは言えないと思いますよ。 「一般的普遍的な前提が正しい"ノニ"、結果が正しくない」なら、それは演繹(の方法)が間違っているのです。正しくない演繹でも演繹は演繹でしょう。 道を間違えて(バスの乗り場を間違えて)、正しい目的地に到着できなくても、道は道、バス路線はバス路線ですから。 演繹とは、正確には「演繹的推理(推論)」の略語です。忘れましたが、外国語の訳語です。 これからわかる通り、推論、推理の方法の1つで、1つもしくは複数の重要なこと(公理など)を出発点・基準点として、論理の積み重ねで他のことを推測することです。 数学や論理学で使うのがふつうで、日常会話で「演繹」などという単語は使いませんので説明は難しいのですが、「正しくない」のを承知でイメージをもってもらうとしたら 各地の砂漠や草原などにカラカルというものがいます。どんな姿をしていて、何を食べているか、推測しろと言われても言える人は少ないと思いますが、「猫科である」と言われたらどうでしょう。 草原の猫科、という前提が分かれば、無数の動物のなかから、特定の姿を想像できます。また餌も見当が付くでしょう。 これが、演繹的な思考の流れです。頭の中で、「猫科」とはこういうものだという「公理」を出発点としてカラカルの姿を推理する、というふうに流れます。 この例は、論理を使っていないので演繹の説明としては間違いですが、1つの公理を出発点として個々の特殊事例に至る・・・ というイメージだとご理解下さい。 逆向きに、いろんな事例から、1つの公理に至ることを「帰納」と言います。 イメージとしては、トラやライオンなど個々の事例(特殊)を調べて、「猫科とはこういうものだ」という普遍的な法則を導くことと言ったら分かるでしょうか。 例えば「周期表」と言えば誰にでも「アレだ」と分かりますが、「語彙表」という誰にでも分かる名称のものはないと思います。中学高校時代に英語の「単語帳」「単語カード」を作ったと思いますが、あれと同じでなにか特定の分野での言葉を表にまとめたものなんじゃないでしょうか?
お礼
>推論、推理の方法の1つで、1つもしくは複数の重要なこと(公理など)を出発点・基準点として、論理の積み重ねで他のことを推測することです。 推測の方法ですね! これはとても腑に落ちました。 >道を間違えて(バスの乗り場を間違えて)、正しい目的地に到着できなくても、道は道、バス路線はバス路線ですから。 普遍的な指針、推測なのですね。 道は道 なるほどです! 例えもイメージが沸きました。 ご回答いただいきましてありがとうございます!
- marisuka
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>一般的普遍的な前提が正しいものは、結果も正しい それでいいんです。 その反対が「帰納」ですね。多くの事象から一つの原理原則を導き出すこと。「演繹」はその逆ですから、一つの原理原則からそれに見合う事象を考えることです。 実際には「帰納法」という名詞として、また「演繹的に」と副詞的に(学校文法では形容動詞ですが)使われることが多いと思います。 「語彙表」とはなんでしょうか。申し訳ないのですが、それは存じません。
お礼
>一つの原理原則からそれに見合う事象を考えることです。 普遍的な 1つの原理原則の推測から、 それに見合う事象を考えると言う事ですね! わかりやすくご回答いただいきましてありがとうございます! 帰納と演繹 この二つの言葉の対比で理解が深まりました。 ありがとうございます。
お礼
>「長い歴史を通じて変化しにくいなどの条件を充たす語」という説明から基礎語彙は演繹的、「誰もが必ずしも日常的に使う語ではないが、対象となる文章・談話を理解するのに不可欠な語」というところから、基本語彙は帰納的、といった捉えかたもできるのかもしれません。 とてもわかりやすいです! 理解する為に必要な前提条件というか、理由のような考え方という事に感じました。 例えを使っていただいてイメージも湧きました! ご回答いただいきましてありがとうございます。