知りたいのは「演繹」という「言葉の意味」ですよね?
> 一般的普遍的な前提が正しいものは、結果も正しい
とは、正しく「演繹」した結果(正しく演繹すれば、そうなるということ)を言っているだけで、演繹という言葉の意味を説明しているとは言えないと思いますよ。
「一般的普遍的な前提が正しい"ノニ"、結果が正しくない」なら、それは演繹(の方法)が間違っているのです。正しくない演繹でも演繹は演繹でしょう。
道を間違えて(バスの乗り場を間違えて)、正しい目的地に到着できなくても、道は道、バス路線はバス路線ですから。
演繹とは、正確には「演繹的推理(推論)」の略語です。忘れましたが、外国語の訳語です。
これからわかる通り、推論、推理の方法の1つで、1つもしくは複数の重要なこと(公理など)を出発点・基準点として、論理の積み重ねで他のことを推測することです。
数学や論理学で使うのがふつうで、日常会話で「演繹」などという単語は使いませんので説明は難しいのですが、「正しくない」のを承知でイメージをもってもらうとしたら
各地の砂漠や草原などにカラカルというものがいます。どんな姿をしていて、何を食べているか、推測しろと言われても言える人は少ないと思いますが、「猫科である」と言われたらどうでしょう。
草原の猫科、という前提が分かれば、無数の動物のなかから、特定の姿を想像できます。また餌も見当が付くでしょう。
これが、演繹的な思考の流れです。頭の中で、「猫科」とはこういうものだという「公理」を出発点としてカラカルの姿を推理する、というふうに流れます。
この例は、論理を使っていないので演繹の説明としては間違いですが、1つの公理を出発点として個々の特殊事例に至る・・・ というイメージだとご理解下さい。
逆向きに、いろんな事例から、1つの公理に至ることを「帰納」と言います。
イメージとしては、トラやライオンなど個々の事例(特殊)を調べて、「猫科とはこういうものだ」という普遍的な法則を導くことと言ったら分かるでしょうか。
例えば「周期表」と言えば誰にでも「アレだ」と分かりますが、「語彙表」という誰にでも分かる名称のものはないと思います。中学高校時代に英語の「単語帳」「単語カード」を作ったと思いますが、あれと同じでなにか特定の分野での言葉を表にまとめたものなんじゃないでしょうか?
お礼
>「長い歴史を通じて変化しにくいなどの条件を充たす語」という説明から基礎語彙は演繹的、「誰もが必ずしも日常的に使う語ではないが、対象となる文章・談話を理解するのに不可欠な語」というところから、基本語彙は帰納的、といった捉えかたもできるのかもしれません。 とてもわかりやすいです! 理解する為に必要な前提条件というか、理由のような考え方という事に感じました。 例えを使っていただいてイメージも湧きました! ご回答いただいきましてありがとうございます。