通訳に頼らず,みずから英語でアピールしたら…
いわゆる従軍慰安婦の問題に関連して,先日,全国規模で支持者を増やしている政党の代表でもあり,地方公共団体の首長をつとめている人物が東京都内において,外国人ジャーナリストなどを対象とした記者会見をおこないました。
この記者会見において,彼は日本語で,みずからの主張をアピールし,さらには,日本語を使い,記者との質疑応答にのぞみました。彼の日本語は,複数の通訳によって,「とても綿密な作業」をとおして,英語に訳されました。
この記者会見において,彼がみずから英語を話し,みずからの主張をアピールすると「仮定」しましょう。そうすることによって,彼が主張するところの,いわゆる「日本人の言い分」は,記者会見に参加した,外国人ジャーナリストたちの「理解」を獲得できたでしょうか? 通訳を通すのではなく,みずから英語を話すことによって,得られる「効果」についても,考える余地があると思います。