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”遊”という字の基本的意味ないしは、観念について
“遊”という字を使ったことばがたくさんあります。 たとえば: 遊戯、遊び、遊び人、遊行聖者、遊亀(料理屋の屋号)、遊学、外遊、遊芸など。 更には50数年前、友人にご長男がうまれました。“遊雲”さんとご命名されました。 どうも中国の書家の書についての故事にも出てくる言葉のようですね。 でも彼はそういう事を知ってか知らずか、ただ雲を眺めていて思いついた というのみでした。だからこの故事を踏んではいないのでしょう。 質問: ”遊”という字は基本的にどんな意味や観念を持って、或は持たされているのでしょうか?
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〔漢字の成り立ち〕 会意兼形声 原字に2種類あって、一つは「水+子」の会意文字で、 子どもがぶらぶらと水に浮くことを示す。 もう一つは「吹き流しの旗+(音符)氵子の略体」の 会意兼形声文字で、子どもが吹き流しのように、 ぶらぶら歩きまわることを示す。 游は、両者をあわせた文字で「水+(音符)斿」の 会意兼形声文字。 遊は游の水を辵(足の動作)に入れ替えて、 「辵+(音符)斿」としたもの。 定着せずに揺れ動くの意を含む。 〔意味〕 (1) あそぶ。きまった所にとどまらず、ぶらぶらする。 旅をしてまわる。一定の住まいや定職がないさま。 ▽「行遊」「遊民」「遊子(旅人)」 (2) あそぶ。好きなことをして気楽に楽しむ。 ▽「遊楽」「遊戯」 (3) あそぶ。定着した住居を離れてよそに出る。 ▽「遊学」 (4) あそぶ。行ったり来たりしてつきあう。 また、つきあい。つきあう人。 ▽「交遊」 (5) あそばす。寄り添って動かせる。 ▽「遊目=目を遊ばす」「遊意=意を遊ばす」 (6) 水にぶらぶらと浮く。転じて泳ぐ。 ▽「游」に当てた用法。「遊泳」 〔日本語特有の親字の意味〕 (1) あそぶ。音楽や舞をして楽しむ。 (2) あそび。ぶらぶらと動くだけのゆとり。 ▽「ハンドルの遊び」 (3) 野球で「遊撃手」の略。 ▽「三遊間」 [出典]『学研新漢和大字典』
お礼
ありがとうございました。 つまり、定まった場所仕事もないような状況を示すものとなるゆらゆら動くものをや状況を表す漢字なんですね。 ありがとうございました。
補足
現在の私たちにはある意味で多義的な字のひとつですね。 その多義性も一見矛盾する方向へと使用されている字ですね。 ありがとうございました。