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途上国と宗教
途上国と言われている国家と宗教は密接な関係にあると思いますが、具体的にどのような関係なのかがよくわかっていません。 イスラム圏の途上国では、教育や政治にも宗教的な部分が多くみられ、民主化が遅れているようなイメージです。 具体的に国や地域の例を挙げて、教えて頂くと嬉しいです。
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途上国か否かはともかく、国と宗教の関係を左右するのは「政教分離の原則」がとられているかどうか(中学生の頃習ったかと思います)が大きく関わります。 政教分離である国(=日本含む多くの主要国など)は、政治のリーダーが民主的に選ばれるためそのトップはあくまで「国民」の一人です。神聖視されることはなく、間違った行いをすれば大多数の国民はそのリーダーを支持しないようにします。 しかし政教分離が行われない国では、国のリーダーがその宗教の指導者や幹部であるケースが多く、そのリーダーが客観的に間違った行いをしても非難されることは殆どありません。批判した時点で「信者」であることを捨てたと見なされるからです。 独裁国家と政教一致が重なった場合、独裁体制が続きやすいのはそのためです。 その中でイスラム圏が多いイメージが強いのは、1.歴史的に民主主義の経験が浅いorない 2.イスラム教が一神教である。 に所以します。 一神教であると、例えばアッラーやムハンマドの言動は絶対で、その後継を名乗る指導者こそ「現代の神」であり「唯一の指導者、正義者」と解釈されます。これにより、一層の独裁が進みます。 また同様にその指導者の示した解釈は絶対で、サウジアラビアのように「女性の自動車運転は禁止」と首脳が決定すれば、国際的にそれが極めて稀でも、歯向かうことはめったにありません。サウド家が、アサド政権が、シーシ首相が、すべて神と同等なのです。 また独裁国家であれば西側諸国はODAやその他経済支援をしませんし、イスラム圏はもともとほとんどが列強の植民地であったため、いつまでも貧しいままということになります。 一方、同様に一神教のキリスト教やユダヤ教、ヒンドゥー教では、国のトップが宗教指導者を継承するということは起きないため、政治に宗教が介入しにくいのです。しかし、民主的な決定で政治に宗教が入ってしまうことはあります。 スイスでの、ミナレット建設禁止国民投票がそれです。イスラムの礼拝堂であるミナレットの建設中止を、大多数がキリスト教であるスイス人の国民投票によって可決したというものです。 民主主義にのっとっていることは間違いないのですが、こうなると政府は「キリスト教徒寄り」の政策を取って行かなければ選挙で勝てなくなり、結果政治に宗教が介入するということはあります。 いずれにしても、イスラム圏は歴史的に民主主義を知らない人が多い土壌である上、独裁が続きやすい宗教であるためといえるでしょう。
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- hanako7726
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質問者さんの趣旨とは少し外れてしまうかもしれませが 途上国の それもイスラム圏の民主化が遅れていると思います。 民主化? それって資本主義の見方ですよね 日本は資本主義社会なのでそう言う物差しで測りがちですが 所変われば見方も変わってくるのでは? それぞれに価値観が違って当たり前だし 多様性が在るのが当然ではないでしょうか?
- ZX4
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質問とはズレますが・・・ 日本では俗に八百万の神と言うように、各地域で土着宗教が多く見られました。当時、朝廷は本土全てを掌握していた訳では無く、各地の豪族などが朝廷に反抗するなどの動きも相当数あったと見られます。 朝廷は討伐軍を派遣すると共に、遣隋使などが持ち帰った当時最新の仏教を広く信仰させる事によって、宗教による国の掌握を目論んだわけです。鳥取のヤマタノオロチ、岐阜の両面宿儺、東北の悪路王(アテルイ)など、化け物、妖怪として伝わっているこれらは朝廷に逆らった地方豪族だとも言われています。 キリスト教などもこれと同じで、キリスト教の布教は欧州各国による植民地支配と同時に進行された訳で(土着宗教や民族文化を破壊し、民族の結束などの基盤を破壊する。キリスト教に改宗させる事で先進国に精神的に屈服させる)、かつての十字軍遠征にも見られるように、その歴史は血みどろです。 ご質問の件ですが、仏教やキリスト教でも幾つかの宗派が存在しますが、良く"イスラム過激派"などと言われるのはイスラム原理主義者と呼ばれる宗派ですね。 一般にイスラム教国と言えば中東などの産油国、イランなどがありますがこれらの国は豊富な経済力で教育や国の発展に力を入れています。 恐らく想像以上に発展していると思いますよ。 アジアではマレーシアやインドネシアがイスラム教圏ですし、他にもアフリカの一部国家などがあります。 確かに発展が遅れている国もありますし、一部過激派などがいる場合もありますが、だからと言ってイスラム教国と一括りにするのはどうかと思いますよ。 今現代の問題としてイスラム過激派は問題視されていますが、歴史的に見れば宗教を植民地支配と結びつけ他国を力で蹂躙するなどは、つい70年ほど前まで当のヨーロッパ各国などが行っていた事です。 それに大国の論理を持って力で他国を捻じ伏せる、アメリカの論理が絶対正義と言うわけでもありませんよ。
- hekiyu
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"途上国と言われている国家と宗教は密接な関係にあると思いますが" ↑ 途上国だけではありません。 米国などは90%の人が神の存在を信じています。 マックスウェイバーは、プロテスタントの質素勤勉 思想が、資本主義を発達させた、と指摘しています。 EUでは、いくつかの国が経済の脚を引っ張っていますが これらの国はいずれも非プロテスタントの国です。 ポルトガル、スペイン、イタリア、アイルランド、ギリシア がそうです。 反面、米国や英国、ドイツなどはプロテスタントが 強い国です。 また、途上国にはカトリックが多いですが、 これも非プロテスタントですね。 ラテンアメリカやフイリピンがその例です。 イスラムは、戒律が厳し過ぎて、自由を阻害し、 それで経済が発達しないのだ、と言われています。
- wakaranyo2
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意識誘導と支配文化をテーマに質問内容を参考にすると非常に為になりました。質問に回答でいませんが、ありがとうございます。
- Mokuzo100nenn
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>途上国と言われている国家と宗教は密接な関係にあると思いますが、、、、 思うのは自由ですが、先進国と言われている国家と宗教は密接な関係にありますよ。 アメリカ合衆国などは色々な宗教の人が選挙権を持っているけど、大統領に当選した人は「必ず」キリスト教の聖書に手を載せて宣誓しなくてはいけないのです。 先進国の中で日本は仏教徒が多く、仏教が排他的でない為に、日本政府と宗教は余り特別な関係にありません。 政治家が神道を利用した過去はありますが、現時点では宗教と国家の結びつきが緩い国の一つだと思います。 だから、アメリカ、イギリス、オランダなど先進国がキリスト教途密接な関係にあることが理解しにくいのです。
- あずき なな(@azuki-7)
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別に途上国だから密接なわけじゃない 日本は政教分離してて 宗教の自由が認められてるから身近に感じないだけ アメリカは先進国だけどキリスト国家だし ロシアもロシア聖教会の信徒が多いし
補足
イスラム圏以外の途上国において国家と宗教の関係における例は他にありますか? 発展途上国の多いアフリカ諸国など。。。