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歴史の研究について質問です。中世村落の食生活。

日本中世における、村落の人々の食生活を知るための手かがりになる史料は、どのようなものがありますでしょうか? また、このようなことを調べる際に、山科家礼記や言継卿記などでは不足(食生活は食生活でも公家のものであったり、山科家に貢納された年貢の内容しかわからないなど)でしょうか? 先行研究を読む限り、山科家関連の日記に手がかりはあるそうなのですが、史料を読み進めるうちに不安になってきました…。 フィールドは問いません。 多くの史料を教えていただきたいです。

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noname#224207
noname#224207
回答No.2

日本人は何を食べてきたのか part4 鎌倉・室町時代 - 自然の摂理から ... blog.sizen-kankyo.com/blog/2009/03/500.html 抜粋 <食品材料>  「清良記」「庭訓往来」の記述から 【穀類】米、大麦、小麦、大豆、小豆、粟、稗、黍 【野菜】茄子、瓜、大根、牛蒡、芋、蕗、茗荷、薊(アザミ)、芹、茸 【果物】栗、柿、胡桃、梅、李(すもも)、桃、山桃、枇杷、杏、梨  【柑橘類】柑子(こうじ)、橘、蜜柑、柚子、橙、金柑、石榴、棗(なつめ)、苺、百合、椎、銀杏、樫  【海藻類】若布、青海苔、海苔、アラメ、もずく 【魚類】鯛、鯉、鮒、鰈、鰹、鮭、鱒、鯵、烏賊、蛸、トビウオ、イシモチ、鮑、サザエ、蛤、海豚、海月、海胆、鮠 【鳥類】山鳥、ツグミ、ウズラ、雉 【獣類】兎、猪、鹿、熊、狸   牛、馬は農耕の労働力だったので食用にされなかったらしい。  【薬味】山葵、芥子、生姜、胡椒、胡桃 胡椒は室町後期に琉球から輸入された。 <調味料>   「庭訓往来」の記述から 塩、酢、酒、醤、飴、甘煎葛(あまずら)、蜂蜜、果実粉 醤のうち穀醤系のものが味噌⇒嘗め物に使われた。醤油は室町時代に分離して普及する 酒も調味料だった。酒かすに漬け込む粕漬けはこの時代に興った。 そして砂糖が室町時代の上流階級で甘味料として重用されるようになる。 <調理法> 【飯・粥】強飯(米を蒸した飯≒おこわ)が中心、姫飯(米を釜で炊いた飯)は僧侶だけ。精白米は公家階級の一部だけ。庶民は米飯をほとんど食べられず、粟、稗と副菜(野菜)という食事が一般的だった。 【副食】生食、焼き物、煮物、蒸し物、茹で物、羹(あつもの)、汁物、にこごり、嘗め物、醤、漬物、干物、鮨 干物や餅などの保存食も多く登場する。 山田昌久* こ 日本における ー3~ー9 世紀の気候変化と 野生植物利用の ... hisbot.jp/journalfiles/0301/0301_003-014.pdf 抜粋 「庭訓往来」(応永年間=1394~1427年に製作) 「鞍馬の木芽」「醍醐の烏頭芽」「東山の蕪」という具合に,野生(自生)植物利用と栽培(育成)植 物利用が入り交じった状態で記載されている。そして,「菜」としてダイコン・ゴボウ・ウド・フキ・アザ ミ・カプラ・ミョウガ・イモ・ナス・キュウリ・チャ・チシャ・エンドウ・セリ・ナズナ・ワカメ・マツ タケ等が登場し,他にクリ・カキ・ナツメ・ヒシ・クワイ・イチゴ・ユリ・マクワウリも食されている。 「尺素往来」(文明13年=1481年) コショウ・ケイシン・カンゾウ等の「渡り物」以外に,ヤマノイモ・イノコヅチ・アサガオ・シソ・ショウガ・オケラ等の日本産出種の薬草が記戦されている他にワラビ・シュンギク・ハス・トウガン・クルミ等の記載がある。 「日葡辞書」(慶長8年=1603年) アカザ・ボウフウ・カラスウリ・ワラビといった自生植物利用, アカダイコン・ムラサキダイコンといった品種作物?,チモト(ネギ)・ククワ(ニガウリ)・カラモン(ダ イコン)・ヒトモジ(ネギ)といった別称や女性語,タデ(ソース材料)・モヤシ(マメ等発芽させた食品)・ ウチマメ(つき砕いたマメ)・トロロジル(山芋の汁)といった食品が記載されている 日本古代中世農術の展開 www.ka-ahcs.org/r-fusi.pdf イネも一種類ではなかったようです。 出版物 『日本料理の歴史(歴史文化ライブラリー 245)』熊倉功夫 吉川弘文館 2007 『日本食生活史(歴史文化セレクション)』渡辺実 吉川弘文館 2007 『日本食物史』江原絢子ほか 吉川弘文館 2009 『日本の食文化史年表』江原絢子、東四柳祥子 編 吉川弘文館 2011 『民俗小事典 食』新谷尚紀、関沢まゆみ 編 吉川弘文館 2013 『日本人は何を食べてきたのか』永山久夫 監修 青春出版社 2003 『小泉武夫のミラクル食文化論』小泉武夫 亜紀書房 2013 『食べものの伝来がわかる絵事典』岡田哲 監修 PHP研究所 2007 後藤直「栽培植物種子からみた弥生時代の農耕」(甲元眞信・寺沢薫編『弥生時代下』日本の考古学講座6、青木書店、2011年) 松田順一郎「古墳時代と江戸時代の畑地堆積物堆積構造の比較」(日本文化財科学会第21回大会報告。(電子版) 料理を直接調べる他に食材を調べるのも一つの手法かと思います 最近は植物の花粉化石を元にした植物考古学のような学問分野が発達してきています。 気象変動などの観点からの学問も進んでいます。 おそらくこれ等の分野の文献や論文に食材植物の栽培状況や植生分布の報告があるかと思います。

3594disk
質問者

お礼

ありがとうございます。 とても詳しく、たくさんの参考資料を掲載していただき、非常に助かります。 挙げてくださったものの中にも、まだ読んでいない先行研究がありますので(甘過ぎですね…)そちらも読んでいきたいと思います。ありがとうございました。

その他の回答 (1)

回答No.1

手元に『鳥取県地方の災害其他気象関係記事 平成6年3月刊 松江地方気象台長(当時)山岸照幸著』という書籍があります。 「はしがき」によると、鳥取藩士岡崎正義の著書『因府年表』から、気象・災害・光り物など天変地異について、境地方測候所長 川上宜孝氏が抜粋し、昭和12年3月に刊行された『寛永7年-天保12年の鳥取県地方の災害其他気象関係記録』の保存のために復刊されたものとか。 平成6年頃、山岸氏から寄贈され、時折興味深く拝読しています。 『印譜年表』は鳥取藩士の個人的興味からなる「藩誌からの抜粋と本人の実記」から成るようです。 『災害其の他気象関係記事』には食生活などの記載はありませんが、藩内の記録等の古文書は、各藩の公式記録や藩士個人の日記など、散逸を免れて保存されているものも少なくないと思います。 多くは大学や県立図書館などの蔵書とされているかと思います。 例えば備前岡山藩の最後の忍者(氏名は失念しました)の日記風記録など、貴重な資料が岡山大学に保存されているとか、長州や薩摩の公式記録なども現存しているようです。 各地の大学や図書館などにお問い合わせになれば、珍重な記録が発見出来るかも知れません。 現在刊行・発売されている記録文書には、自ずと限界があるように思えます。

3594disk
質問者

お礼

ご回答及びアドバイス、ありがとうございます。 早速近日中に、通学している大学の図書館や県立図書館、国立国会図書館に赴き、問い合わせをしてみたいと思います。

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