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公務員試験の教材は予備試験に適しているか
- 公務員試験の教材は予備試験には質的に向かない
- 予備試験の勉強法としては独学が主な方法となる
- 公務員試験を目指す場合、他のルートも検討するべき
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質問者が選んだベストアンサー
弁護士(旧司法試験合格者)です。ご質問の事項にお答えさせて頂きます。 ・公務員試験の教材は予備試験にはやはり向かないか? どのように利用したらよいか? 同じ法律科目でも,公務員試験向けの教材は,予備試験では基本的に役に立たないと考えた方がよいです。 予備試験の過去問は法務省のホームページで閲覧できますが,特に論文式試験のレベルは公務員試験とは全く異なり,応用力が問われるため非常に難しいです。また,予備試験の内容は年々変化しており,法改正などの影響もあるので,絶えず最新情報を仕入れながら勉強することが不可欠となります。 ・向かない場合、予備試験の勉強としてはほぼ独学になってしまうが、どのような勉強法をすればよいか?(どんな教材がいいかや、予備校の答練講座は受けるべき、など。) 独学での予備試験合格はまず無理です。独学で勉強していたら,10年経っても合格に手が届かないといった事態にもなりかねず,独学で予備試験合格を目指すくらいなら,そもそも予備試験など目指さない方が賢明と言っても過言ではありません。 「この本を読めば独学でも合格できる」と言えるような教材はありませんし,そもそも「どのように勉強したら確実に合格できる」と言えるような試験でもありませんので,勉強の仕方も含めて予備校で一から学習した方が良いと思います。 なお,予備試験の合格率は3~4%程度と旧司法試験並みの水準であり,しかも科目数が実質10科目とかなり多いので,難易度はかなり高いです。東京大学や慶応義塾大学の法学部生が1年生の春から予備校に通いせっせと勉強を続け,かなり頭の良い人でも4年生でやっと合格できる,普通はもっと時間がかかるという試験ですので,挑戦するには生半可でない覚悟が必要です。 ・今考えているルート以外で他にいいルートはないか? 基本的には公務員&就活に専念するのがベストだと思いますが,どうしても法律系の専門職を目指したいなら,司法書士の方がまだ良いかも知れません。 予備試験の場合,合格時の年齢で就職できるかどうかが決まってしまうので,大学4年生から勉強を始めるのでは遅すぎるという問題があるのですが,司法書士試験の合格者は30代くらいがむしろ普通なので,今から始めても遅すぎるということはありません。 ただし,司法書士試験もかなりの難関であるため,挑戦するには相当の覚悟が必要です。また,弁護士・司法書士ともに,資格を取れても就職できない人が多数いる業界であり,試験に合格しても就職の道は全く保障されていないことに注意する必要があります。
お礼
詳細なご助言をどうもありがとうございました。 やはり公務員試験の教材では予備試験には役に立たないのですね。 また、独学もやはり無理なのですね。 再来年にはとにかく就職したいとは思っておりますが、お金を貯めて予備校に通うか、 現実的な状況を見て断念するか、よくよく考えてみようと思います。 司法書士のことも教えて頂きありがとうございました。 この先就職後も勉強を続けていけるか、また経済状況や就職事情など現実的なところも勘案し、受験を目指すか決めようと思います。 本当にありがとうございました。