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ワインの保管と光の量の関係について(蛍光灯)

ワインに詳しい方にお伺いさせていただきます。 ワインが好きで長年ずっと気になっていたことなのですが、ワインの保管と光の量についてです。 もちろん、光に当たらず箱の中や暗いところにおいておけばいいのかもしれませんが、 近くの酒屋さんでは光の強さではなく、「紫外線」がワインの保管に良くないと聞きました。 いくつかのワインショップやどなたかのホームページをみましても、はやり紫外線が良くないと書いてありました。ですが、紫外線以外の光の強さのことは書かれていません。 では、紫外線をカットした場合、蛍光灯(UVカット)や太陽光(窓ガラスに99%UVカットのフィルムなどが張ってある)などの光の量は明るくても暗くても保管には問題ないのでしょうか? ・蛍光灯(UVカット)であれば、明るさの量は関係無いでしょうか? ・白熱灯などの方が蛍光灯より保管には適しているのでしょうか? ・UVカットの施された窓ガラスであれば、太陽の明るさで部屋が明るくても大丈夫なのでしょうか? ※温度管理や振動のことは今回はナシでお願い致します。 ※もちろん暗い状態での保管の方が明るいより良い事を理解した上です。 どうぞよろしくお願いいたします。

みんなの回答

  • nantamann
  • ベストアンサー率30% (342/1138)
回答No.2

ワインの日光臭(フォックスフレーバー)は日本語訳では狐臭といわれていました。フォックスは狐でなく人の名前です。ところが日光臭が狐の体臭に似ているのは偶然とはいえ面白いですね。 臭いはワインが日光に当たり成分が化学変化することにあり、紫外線が特に反応を促進するとされています。物質が化学反応を起こすには反応を進めるエネルギーが必要です。エネルギーが外部から与えられなければ反応は起きません。日光には多くの波長の光がありますが紫外線の持つエネルギーは高く化学反応を起こさせます。紫外線で化学反応を起こさせる身近な物に歯の穴埋めで使われる光硬化樹脂があります。患部に柔らかい樹脂を詰め紫外線照射し重合反応を起こさせ固めます。紫外線以外の光では反応は起きません。可視光ではどんなに明るくても反応は起きません。 温度が高くても化学反応は進みます。この場合は別な反応が起こります。ベーキングワインの臭いです。赤外線を当て温度が上がれば臭いがつきます。 >光の量は明るくても暗くても保管には問題ないのでしょうか、 目に明るいのと紫外線量は無関係です。照明器具それぞれです。蛍光灯や白熱電灯は紫外線を出します。LEDでもかなりの紫外線を出すという報告もあり測定しなければ何ともいえません。我が家のLEDシーリングライトカバーに虫が入ってくるのをみれば紫外線が出ていると考えられます。夏の夜に屋外で点灯して虫が集まってこない照明器具は紫外線が出ていないかわずかでしょう。このような照明器具を使えば紫外線の問題はないといってもいいでしょう。 >UVカットの施された窓ガラスであれば、太陽の明るさで部屋が明るくても大丈夫なのでしょうか? 日光臭は透明容器に入れたワインを数時間日に当てれば出ます。99%紫外線カットのフィルムでも1月間直射日光に曝せば臭いがつくことになりますが、着色瓶もかなりUVカットできるのでUVカットフィルムに劣化がなく日中窓を開けなければ更に長期間(年単位)貯蔵しても問題ないでしょう。ワインストッカーのガラスにUVカット飛散防止フィルム(畳1枚分千円~)を貼り付ければなお良いでしょう。 保存期間が短ければ直射日光を避ければ問題なく、長期間保存なら冷暗所です。

youshimo531218
質問者

お礼

nantamann様 お返事が遅くなり申し訳ありませんでしたm(__)m とても変わりやすくご説明いただき、すごく楽に理解出来ました。 ありがとうございます。

  • ddeana
  • ベストアンサー率74% (2976/4019)
回答No.1

ワインビジネスと、その研究にも従事しています。 光がワインやビールの品質に影響を与えることは、すでに過去、海外の研究であきらかになっています。lightstruck flavor(日光臭)と呼ばれるオフフレーバーがそれです。下記はそのうちの代表的な例で、1989年に発表されたものの要旨部分です。 http://ajevonline.org/content/40/4/265.abstract ただし、ご指摘の通り紫外線の影響が主なテーマであり、このオフフレーバーが紫外線を100%カットした場合にもできるかどうかの研究はなされておりません。ご存知でしょうが、紫外線はUV-A, UV-B, UV-Cと3つの種類があり、このいずれがカットできるのか商品によって違いがあるのと、カットできなかった種類の紫外線のどのぐらいの%で、どのような影響があるのか、また、カットした場合の赤外線の影響はどうなのかなど、可能性が数限りないのと、現実性が薄いからです。 よってご質問の3点に対するシンプルな答えは存在しません。理由としては蛍光灯であろうと、白熱灯であろうと、 ・ワインボトルの色の違い(色により、遮光率が変わってきます) ・ワインボトルから熱源までの距離による温度の違い(温度と光は相乗効果でワインの品質に影響を与えます。温度管理はナシでとのことでしたが、光から発せられる熱による温度変化を無視したお話は現実味がありませんので) ・その光にワインボトルがさらされる時間の違い を考えなければいけないからです。 それでも尚、かなり簡略化して申し上げるとするならば 1)蛍光灯(UVカット)であれば、明るさの量は関係無いでしょうか? いいえ、蛍光灯であっても、ワット数が少ない方(=明るくない)が熱量を考えると影響はより少ないと考えます。 2)白熱灯などの方が蛍光灯より保管には適しているのでしょうか? はい、蛍光灯よりも白熱灯の方がある種のポリフェノール(例えば、トランスレスベラトロール)の形成を阻害することがわかっていますので、適している場合もあります。ただし茶色のボトルでは違いはないという研究結果が出ています。 3)UVカットの施された窓ガラスであれば、太陽の明るさで部屋が明るくても大丈夫なのでしょうか? 紫外線を100%カットしたとしても、赤外線の影響は不明なので、直接太陽光があたるところに長時間保存しておくのは得策ではないといえます。 というのが私の見解です。

youshimo531218
質問者

お礼

ddeana様 とても詳しい内容を分かりやすくお教えいただきましてありがとうございます。 やはり、気にしていた、紫外線の種類や時間の解明がないと正しい答えは出にくいようですね。 長年気になっていましたので、少し楽になりました。 これからもワインを気軽に楽しみたいと思います。 そしてもうちょっと、幅広く勉強もしてみます! ありがとうございます!

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