> ・石がなくなったとき、とった石の数が多いほうが勝ち。
>・ただし、最後の1個は、石30個分として扱う。
「石1個が1点、ただし最後の石だけは30点」と考えると分かり易くなります。
> このゲームに必勝法はありますか。
全ての情報が先手後手の双方に見えていて、しかもサイコロのような確率が入って来ないゲームですから、原理的に、(双方が最善を尽くせば)必ず引き分けにできるか、(後手が最善を尽くしても)先手必勝か、(先手が最善を尽くしても)後手必勝か、のどれかです。
先手の得点と後手の得点の合計は常に(N-1+30)点ですね。N=60の場合には得点の合計が89点であり、ところが双方とも得点は整数なので、引き分けはありえません。従って、先手必勝か、後手必勝か、必ずどっちかです。
> もしあるなら、どうしたら勝てますか。
Nが1以上60未満なら、「最後の1個を取ったら勝ち」というゲームと同じです。必勝法は、「(相手が何をやろうとも)常に4の倍数個を残す」だけ。なのでNが4の倍数なら後手必勝、さもなければ先手必勝です。
たとえばN=56の場合は後手必勝。後手Yは必ず4の倍数個を残せるから、最後の1個はYが必ず取れる。先手Xはなるべく多くの石を取るために毎回3個を取るのが最善手で、それに対してYは常に4の倍数個を残すために1個を取る。これを14回繰り返してゲームは終わり、Xは42個取って42点。Yは14個を取るが、うち1個が30点なので43点、1点差でYの勝ち。(Xが他の手を打てば、点差が広がるだけ。)
N=57(58, 59)の場合は先手必勝。先手Xは1(2, 3)個を取って4の倍数個である56個を残す。これでXが最後の1個を取れることは確定。後手Yはなるべく多くの石を取るために毎回3個ずつ取るのが最善手で、それに対してXは毎回1個を取る。これを14回繰り返してゲームは終わり、Yは42個を取って42点。Xは15(16, 17)個を取るが、うち1個が30点なので44(45, 46)点で、2(3, 4)点差でXの勝ち。(Yが他の手を打てば、点差が広がるだけ。)
N=60の場合には4の倍数だけれども話が変わり、先手必勝です。後手Yは最後の1個を取ることを狙って、必ず4の倍数個を残すとしましょう。一方、先手Xはいつも3個を取るとしましょう。すると結局、Xは45個の石を取り、45点。Yは15個の石を取り、うち1個が30点なので合計44点。だから1点差でXの勝ち。
こうなることを避けるためにYが一度でも2個以上の石を取ると、以後、Xは常に4の倍数個を残すことによって最後の1個の石を取ることができる。しかもXが最初に3個取っているために、Yが取れる石の個数は高々42個(Yが毎回3個ずつ取ったとしても42個)。従って5点以上の差を付けてXが勝つ。なので結局、Yは4の倍数個を残すという方法で最後の1個を取るのが最善(点差が最小)です。
N=61だとどうか。先手Aが最初に石をs個取ることによって、Aがまずs点獲得する。そして後手Bの手番になります。これで、N=61-s(=60,59,58)の場合にX=B, Y=Aとなったのと同じ状況です。N=60, 59, 58はどれも「X=B必勝」なのだけれども、問題は最初にAが取ったs点。N=60, 59, 58のどれかのゲームでX(=B)がY(=A)にs点未満の差しか付けられないようにY(=A)が打つことが出来れば、結局Aの必勝法があるという事になるし、それが出来なくても、XがYに丁度s点差しか付けられないようにY(=A)が打つことが出来れば、Aには引き分けに持ち込む方法があるということです。どちらでもなければ、Bの必勝法があるということ。
この結論がどうなるかは、ご自分で考えてみては如何でしょ。それが出来たら、N=62, 63, についてもやってみると宜しいかと。
お礼
回答ありがとうございます。 石の数が60個未満の時はニム?と同じ、60のときは逆に先手必勝ということですね。 61個以上の時は個別に1つ1つ考えないといけないのでしょうか。 少し自分でもしらべてみます。