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日本の一国史と地域史
以前も良く似た質問はしてたのですがこうではないかと前から思っていた概念が詳しく読んでませんが 歴史学であるようです。 ヨーロッパなどでは、一国史ではなく地域で歴史をとらえる地域史?みたいな発想があるようです。 一国史と世界史の間だと思います。 国民国家は19世紀的だとか。 ヨーロッパはローマ帝国などの共通性があるのですが、これを日本においても地域史は成立しうるのでしょうか? もし入るとしたらどのような範囲でしょうか?朝鮮半島、中国、ベトナムあたりまではいるのでしょうか? 地域史自体が一つの世界のとらえ方なのかもしれませんが。
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>一国史と世界史の間だと思います。 現在中高等学校で世界史という教科で教えているのが、ヨーロッパ史が中心といいますか、極論すればヨーロパ史だ、ということから、世界史という言葉に対して、お考えのような地域史=世界史という受け取りかたをされたのかと思います。 ヨーロッパの場合と日本の場合には、結果として国という概念の生まれ方に相違があります。 ヨーロッパの場合はご指摘のローマ時代以降に、各地域が分裂しながら国という概念が固まっていきました。 この過程でハプスブルグ家と呼ばれる一族が各地域を統治した時代が長く続きました。 結果として一国史、地域史という概念を取る必要が出てきました。 日本は地理的な制約もあり、半ば自然発生的に国という概念が出来上がってきました。 東アジアではハプスブルグ家のような一族が各地域の統治者となるようなことが起きませんでした。 各地域ごとに、お互いに血族といいますか、何らかの繋がりのある集団に属する人が統治するということはなく、各々独自の統治者が統治していました。 最も地理的に広範囲を統治することとなった中国も統治者が頻繁に入れ替わりました。 いわゆる漢民族という括りを使っても、元、清などと括りから外れた統治者が現れていました。 この欧米の史家がいう地域史という概念の延長線上の発想で、中国の史家が朝鮮半島北部の高句麗と呼ばれる王朝の歴史は中国史の一部であると主張して、韓国と論争を引き起こしています。 日本の歴史を欧米の史家が言う地域史という概念で取り纏めようとしますと、文化史と呼ばれるジャンルに限定されて来てしまいます。 ここで厄介なのが文化史の中で重要な位置を占める仏教思想を考慮した場合にはインド史も視野にいれなくてはならないという事態が生じます。 現に、仏教史というジャンルでは、インド、東南アジア、チベットなどを視野にいれて議論されています。 交易史のようなジャンルに限定しますとある程度は地域史的な見方ができるかと思います。 この場合には中国、朝鮮はもとよりベトナムをはじめとして東南アジア諸国も視野に入ります。 政治史中心の見方からすれば、欧米の史家のいう地域史というような見方は、単なる史実の羅列に終わってしまう可能性があります。 時々相互干渉があったという程度になります。 更に、議論をする時間的な範囲をどのように考えるかとう問題もあります。 先史時代と呼ばれる時期の取り扱いです。 下記のyou tubeの動画のような見方をしますと完全に地域史のみとなり一国史という概念で捕えるのはむしろ難しくなってしまいます。 最初から日本古代史を確認する 投稿者:hino kou いずれにしましても、日本の歴史を考える場合には、言葉の定義よりも、地球規模での視野が欠かせません。 最近の歴史気象学の発達から、地域のみならず地球規模での議論をする必要が生じています。 歴史的な気候変動と戦争や革命などとの関連も議論されてきています。 DNA分析技術の発達から国という枠組みすら超えて議論されるようになってきています。
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- blackhill224
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日本の大学も学会も日本史と東洋史は別個だから今でも一国史で通りますが、欧米では東アジアを研究対象に選んでいる人もいます。現に、日本美術史や日本思想史の分野では、東アジア全体を知らなければ通用しません。 最近では、鎖国はなかったというのが定説になっています。これも、東アジア全体をひとつの地域として考えた成果といえるのではないでしょうか。
- titelist1
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朝鮮半島の歴史は中国と日本地域を入れる必要があると思います。中国にも日本にも支配されたからです。朝鮮の人はそれが嫌なのでやらないと思います。中国の唐の時代に楽浪郡として支配されたが、朝鮮の学者はそんな歴史は無かったと主張しています。そのうちに日本による朝鮮併合は無かったと言い出すでしょう。 日本は島国で天皇家が滅ぼされたことがないので一国歴史しか必要ないでしょう。日本民族の誇りです。