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ニュートンリング
こんばんわ。独学で勉強してるのですが、どうしても分からないんで教えてください。 凸レンズと凹レンズを重ね、上から600nmの光を当てたときの5番目の暗環の半径はいくらでしょうか??二つの曲率半径は3m及び4mです。
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>>こんばんわ。独学で勉強してるのですが 曲率半径R1の凸レンズと同R2の凹レンズを重ね R1<R2 上から波長λの光を当てた ときのニュートンリングの暗環の半径は? << こんばんわ。独学ということなので; 1. 準備; 光(電磁波)は反射すると波の位相が180度ひっくり返ります。 数学で円の方程式を習ったときと同じxy座標を使います。 レンズを重ねると一点で接するから、その点を通る断面を考え、その断面を横から見て、xy座標の原点を接触点に合わせます。 2. 円の式は、中心が原点なら x^2+y^2=R^2 です。 中心がyの上方向にaずれた円なら、 x^2+(y-a)^2=R^2 です。 で、重ねたレンズの中心は原点からR1とR2上にずれてるのだから、 凸 x^2+(y-R1)^2=R1^2 凹 x^2+(y-R2)^2=R2^2 となります。 3. 凸の式だけ書きますが、まずカッコを開いて x^2+y^2-2yR1+R1^2=R1^2 x^2+y^2-2yR1=0 x^2=2yR1-y^2=2yR1(1-y/2R1) ここで、 干渉縞は隙間が非常に小さい所で見えるので y<<R1 です。するとカッコ内はほぼ1になって、 x^2≒2yR1 と近似できます。見やすいように書くと y≒(1/2R1)・x^2 であり、放物線の式です。おなじくもう一方のレンズも、 凹 y≒(1/2R2)・x^2 となります。 レンズ間の隙間はyの差ですから、隙間をdとすれば d=(1/2)・(1/R1-1/R2)・x^2 です。R1<R2だから隙間がプラスになるように引きました。 4. 光はこの隙間を往復するので、 2d=光の波長λ のとき、 上のレンズ表面から出て、下のレンズ表面で反射し、上のレンズ表面に帰ってきた光は、(反射で位相が180度反転するので)元の光と打ち消し合います、つまり暗く見えます。 これは距離が波長の整数倍でも同じ事が起きるので、整数をmとして 2d=mλ dの式を入れると (1/R1-1/R2)x^2=mλ ゆえに x^2=mλ/(1/R1-1/R2) x=√(mλ/(1/R1-1/R2)) と求まりました。 5. まず、mがほとんどゼロならxもゼロ → 中心は暗い あとはm=1,2,3‥のところが暗い。 視線を断面からレンズ正面に変えると、暗いxの所は同心円に見えますね。 6. 余談; 普通のニュートンリング鑑賞器は上が凸レンズで下は平面ガラスです。平面の曲率半径は無限大なので、4項の最後の式のR2に代入すると、 x=√(mλ/(1/R1)) =√(mλR1) と、よくある式になります。 以上。
お礼
非常に丁寧な回答ありがとうございます! 一から説明してくれてとっても分かりやすかったです。