- ベストアンサー
「増鏡」 の "増" というのは?
昔の歴史物語に 「大鏡」、「今鏡」、「水鏡」、「増鏡」 のようにあって、これらをまとめて「四鏡」と呼ぶようですが、 ○ これらにある "鏡" というのは、 「歴史を映す鏡」というような意味で使われているんでしょうか? ○ もしそうだとした時に、 上に付いている "大"、"今"、"水" などについては、それなりに分る気もするんですが、 "増" の場合は、どういう意味合いで付けられているんでしょうか? --
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
現代語訳国文学全集第十七巻『増鏡』(非凡閣刊)の解説(岡一男執筆)によりますと、「増鏡」という名は、 〇序文にある老尼の「愚かなる心や見えむます鏡古き姿に立ちも及ばで」という歌、およびそれに和した筆者の「今もまた昔をかげばます鏡ふりぬる世々の跡に重ねむ」の歌に因む。 〇「大鏡」「今鏡」などの書名に倣って「真澄鏡(ますみのかがみ)」、すなわち老尼の昔話をそのまま写す(ママ)曇りなき鏡、あるいは鎌倉時代の歴史を明瞭・微細に描いた書物の義であろう。 〇それとともに前の「大鏡」「今鏡」「水鏡」の三鏡に一鏡を「増す」の意味を掛けている。 といったことが書いてありました。また「益鑑」「真寸鏡」「ますかゞみ」「益鏡」などと区々であった表記が「増鏡」に統一されたのは近頃のことであるといったことも書いてありました。 なお、上の文献は「日本文学研究資料叢書『歴史物語(2)』」(有精堂)に収められています。
その他の回答 (2)
- notnot
- ベストアンサー率47% (4900/10358)
下記のURLのページに、 >今もまた昔のことを書き記しますと、真澄の鏡に物が映るように、 >過去の代々のことがはっきり映るでしょうから、これを『増鏡』と名づけて代々の歴史物語のあとに重ねましょう とあります。「真澄」が同音の「増」になったようですね。
お礼
ありがとうございました。 >・・「真澄」が同音の「増」になったようですね。 「真澄の鏡」というのには、気付きませんでした。 ただ、#3 のご回答でもいただいておりますが、 「増す(付け加える)」というのも掛けられているのかとは思います。 --
- Tsukasa0215
- ベストアンサー率22% (280/1257)
下記のURLをご覧下さい。
お礼
すいません。 「増鏡」 の "増"の由来についておたずねしたものですので。 --
お礼
ありがとうございました。 始めは、 三鏡に一鏡を「増す(付け加える)」ぐらいの意味かなと思ったりしてました。 「真澄鏡(ますみのかがみ)」という意味が込められていて、 それと「増す」との掛け言葉になっていて、 というのが当たっているようですね。 ところで、 「今もまた昔を "かげば" ます鏡・・」 という部分は、 「今もまた昔を "かけば" ます鏡・・」 というのが正しいのかと思いますが。 --