集積回路という言葉が分かり難いのが原因かと思います
この言葉自体は古い言葉です。
古いブラウン管形式のTVや昭和の中頃のラジオの中を覗いたことはありませんでしょうか。
沢山の電線が蜘蛛の巣のように配線されています。
これを、一枚のプラスチックの板に細い銅線を張り付けるて代用するようになりました。
プリント配線と呼ばれます。
この板状の配線に半導体などを埋め込んで、ある程度の機能を持たせるようになりました。
これが集積という意味です。
やがて、銅線が金に変わり(金は電気抵抗が少なく、細くも薄くも加工し易い金属です)この板がドンドン小さくなっていきました。
半導体も小さくなりより高性能になりました。
更に技術が進んでシリコーンの薄い板の上に顕微鏡でみなくては分からない大きさにまで小型化されました。
個々の回路を切り取る前の状態のものや、シリコーンの板をシリコーンウェハーと呼びます。
一台の機械に使う大きさが小指の爪よりも小さくなっています。
ここまで技術が進歩しても、輸出入統計などに使われる用語は相変わらず集積回路です。
まぁ~今ならICチップと言ったほうが分かり易いかと思います。
(いくつかのチップを一つにまとめ小さな箱型のものに収めたものも含まれます)
使い方はコンピューターがメインではあります。
最近はコンピューターと機械とが情報を交換しながら制御したり運転するケースが増えています。
この機械側に多数使われています。
自動車、飛行機、全国展開のチエーン店のレジスター、自動改札機、発電所などの大型機械の運転制御室etc
集積回路も確かにコンピューター部品ですがこのように広い分野で使われることから別統計となっています。
輸入されるものは、性能としては簡単な家電製品などに使われる廉価なものです。
廉価なものを大量生産するのは韓国の企業が得意としています。
輸出されるのは、高度な性能が要求される一方で余り使用量の多くないものです。
当然一個当たりの価格は高額になります。
高度で量が少ないものは日本が得意としています。
爪の先ほどのものですから、飛行機で運んでも充分採算が取れます。
結局、船で運ぶ東京港よりも飛行機で運ぶ成田空港の方が通関実績は大きくなります。
コンピューター部品は文字通りコンピューターに専用で使われる部品です。
詳しくは他の回答者さんの回答をご覧ください。
コンピューターや家電や自動車は製造販売している会社は、部品を組み立てているだけです。
個々の部品は専門の企業が作っています。
トヨタやパナソニックがネジを作っている訳ではありません。
フロントグラスのような窓もガラスメーカーが作っています。
大量に使うものは人件費の安い新興国で作って纏めてコンテナに積めて日本へ運んできます。
お礼
すごくよくわかりました。 詳しいご説明を、どうもありがとうございました!