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格助詞の用い方
足首のあたりにしこりができていて、手で触るとわかるというとき、「しこりに触れる」という言い方をすると思っていたのですが、「しこりを触れる」という言い方もするのでしょうか。
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- kine-ore
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そもそもこの質問自体は、1)「しこりに触(ふ)れる」のつもりなのですか、それとも2)「しこりに触(さわ)れる」とお思いなのでしょうか。 1)「触(ふ)れる」 この「ふれる」は自他同形です。 他動詞用法での「~を触(ふ)れる」は「感覚器官を働かせる」「(五官で)さわるようにする」意味です。 「黒酒の杯があつても、口を触れない。」(芥川龍之介「芋粥」) 2)「触(さわ)れる」 こちらは「触(さわ)る」は五段活用なので字面だけでは「触(ふ)れる」と全く同形だが、ヲ格を取る意志的な動作にのみ使われる「触(さわ)れる」という可能動詞を作ります。 「わたしの眼の前にまるでさわれるぐらいに近く思われて、」(ゴーチェ「世界怪談名作集」岡本綺堂訳) この用法を選んだ場合は1)と混同させないように仮名書きにする工夫も必要です。 以上から、「しこりを触(さわ)れる」「触(さわ)れるしこり」などといった、例えば乳がんの触診に関する記事は散見できますが、これらは概ね可能動詞の用法に当たります。 「触れない乳がん」とは、どんながんですか?」(「まいらいふのページ」) 「「触れない乳がん」は「しこりを触れる」乳がんより早期の乳がんであることが多いのです。」 http://www.119higo.com/mylife/syosai3.php?id=10
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
#2です。 本題から少し外れるかもしれませんが、ちょっと補足です。 #2で引用した類義語辞書の、「子供が花瓶に触る」は、あくまで意志動詞の一例として挙げられているだけです。 「子供が花瓶を触る」でも構わないわけですし、「しこりを触る」も極めて自然な日本語です。
お礼
ありがとうございました。
- OKAT
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No.1です。 「格助詞「に」に続くと多分自動詞のようです。」と言いましたが、必ずしもそうではありませんでした。 「的に当てる」のように他動詞も来ます。 No.2の方が「しこりを触(さわ)る」とおっしゃっているので、少し話を続けます。この言い方が絶対ないわけではありません。例えばあるブログに「女が髪を触る時」という語句がありましたし、野球の放送で「コーチャーが帽子を触り、次に胸を触りました」など言うのを聞いたこともあります。現在のところわたしの見た範囲の辞書では、「~を触る」の言い方は紹介していません。しかし、そのような言い方が増えれば、それを辞書も認めていく可能性はあります。言葉とはそういうものでしょうから。
お礼
ありがとうございました。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
「触る」と「触れる」の使い分けについては下記辞書がご参考になるかと思います。 一部抜粋します。 [使い分け] 【1】「触る」は、「子供が花瓶に触る」のように、意志動詞の使い方と、「何か固い物が足に触った」のように、無意志動詞としての使い方とがある。また、「気にさわる」「しゃくにさわる」などと、気分を害する意味でも使う。 【2】「触れる」も、「展示品に手を触れる」のように、意志動詞としての使い方と、「肩が触れた」「手と手が触れる」のように、無意志動詞としての使い方がある。また、「話題に触れる」のように、かかわりをもつ意や、「法に触れる」のように、差し障りができる意もある。 【3】「触る」と「触れる」では、「触る」の方が意志的で、「わざと触る」「強く触る」など接触が強く長いこともあるが、「触れる」は、偶然性、瞬間性の接触に多く使う。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/16232/m0u/ 「○○を触れる」と言う場合、意志動詞になりますが、上記【2】のように「手を触れる」など、意志的に動かせるものが主格として○○に適用されます。 「しこり」は意志で動かせないので「しこりを触れる」という表現はできないと思います。 「しこりに触れる」 または、 「しこりを触る」 と表現する必要があるでしょう。
- OKAT
- ベストアンサー率38% (247/639)
「触れる」は自動詞なので、「しこりを触れる」のような他動詞的用法はないと思います。「触(さわ)る」も「タッチする」も自動詞。「撫(な)でる」、「揉(も)む」、「弄(いじ)る」なら他動詞ですね。 格助詞「に」に続くと多分自動詞のようです。
お礼
そもそも「しこりに触(ふ)れる」と「しこりに触(さわ)れる」の2通りありうると気付きませんでした。 ありがとうございました。