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昆虫を誘引する波長とその意味について
一部の昆虫(蛾など)は紫外線や青色光に強く誘引されるが、黄色光には余り誘引されないそうです。この性質は、昆虫の生態にとって、何か意味があるのでしょうか?
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昆虫が「紫外線や青色光に強く誘引されるが、黄色光には余り誘引されない」理由は、昆虫の視力と関係があります。 人間の場合、目で見える波長(可視光線)はだいたい 360nm ~ 830nm だそうです。よって人間は紫(380-450 nm)、青(450-495 nm)、緑(495-570 nm)、黄(570-590 nm)、橙(590-620 nm)、赤(620-750 nm)が識別できるのです。一方、昆虫の目に見える波長は、もちろん種類によっては多少異なるでしょうが、 300nm ~ 470nm くらいだと言われています。これは紫外線~可視光の紫や青の波長と一致しており、つまり昆虫は紫外線~青色光は見える(誘因や忌避等の反応を示す)が、黄色や赤の光は昆虫には見えない(反応しない)のです。 さて本題ですが、蛾などの昆虫は太陽光や月光(月光も太陽光には変わりないですが)に含まれる紫外線を感知することによって効率よく飛行すると言われています。また先の回答にもあります通り、メスの紫外線反射に反応することによって繁殖行動が起こります。このように昆虫が人間の目には見えない紫外線を感知する性質は、昆虫の生態にとって大きな意味をもっていると言えるでしょう。 ちなみに「蝶はメスの羽根の紫外線反射光に誘引されている」ことについてはこれまでに様々な実験や観察が行なわれており、私はかなり以前に日高敏隆氏の著書で読みました。↓ご参考までに。 http://www.athome-academy.jp/archive/biology/0000000266_all.html http://puhweb.org/monshiromiwake.htm http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005300083_00000&p=box
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- shintaro-2
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確か、蝶はメスの羽根の紫外線反射光に誘引されているのでは? それに、花粉の目安にもなっているはず https://www.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/uvir/hana_uv.html
補足
面白いお話ですが、どんな実験や観察をもとにしていますか?
お礼
有益な御意見と貴重な資料を賜り、大変感謝致します。そう言えば義理の兄が昆虫好きで、かつて日高先生の所にも時々出入りしていた様です。