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行政府がコントロールできない中国の軍隊とは
皆さんよくご存じの通り、中国の人民解放軍は中国共産党の指揮下にあります。ということは主要な人事や予算は共産党を通して行われるのでしょうか? 戦前の日本軍も天皇直属であり、主要な軍人は親任官として天皇から任命されていました。このため内閣の指示に従わず、自由に振る舞っていました。 中国でも同じようになっているのでしょうか。お教え願えれば幸いです。
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中国は事実上、国の上に党が存在する形態をとっています。 国の役職でも首相はNO3であり、TOPは共産党総書記です。 この関係は、地方行政レベルでも同じで、市役所の隣には大抵市共産党委員会が存在し行政を指導しています。 人民解放軍に関しては、対応する行政組織の存在しない、完全な共産党の私兵という位置づけであり、党中央軍事委員会が全権を握っており、人事・予算もここで編纂されます。 戦前の日本の場合ですと、「天皇ハ陸海軍ヲ統帥ス」の記述があり、政府と帝国陸軍、帝国海軍の3者は並列的な形態となってしまっていました。 明治期には、維新後の元老達が全体を見渡してコントロール出来ていたものの、時代が経るにつれて並列的なものになってしまっていったのです。 この為、あえて似ているとすると明治期の政府と帝国陸・海軍だと思われます。
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- ithi
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ycanさん、こんばんわ。 皆さんよくご存じの通り、中国の人民解放軍は中国共産党の指揮下にあります。ということは主要な人事や予算は共産党を通して行われるのでしょうか? その通りでしょう。国家主席の習近平氏は形の上では国家中央軍事委員会主席で多少の軍歴があるということですが、たたき上げの根っからの軍人には人気はあっても、鄧小平氏のような強い指導力があるかというと問題があるようです。いうことを聞いているのは予算をたくさんつけてくれるからではないでしょうか? 戦前の日本軍も天皇直属であり、主要な軍人は親任官として天皇から任命されていました。このため内閣の指示に従わず、自由に振る舞っていました。 その通りです。特に陸軍は内閣に抵抗して張作霖爆殺事件で犯人を微罪で済ませ、満州事変は黙認同前、さらに軍部大臣現役武官制で気に入らない内閣には大臣を出さず、結局、流産させるという強硬ぶりです。また、特に近衛文麿には2.26事件のようなテロをちらつかせて脅していたみたいな噂もあります。 もっとも天皇が気に入った人を昇進や進級させていたわけではありません。陸海軍の大臣が推薦する人物を将軍や提督にしていたのです。これが立憲君主制の建前です。 今の中国人民解放軍は戦前の日本よりも独裁的国家の色彩が濃い共産党の指揮下に入っていますから、よけい危険かもしれません。 そのうえ、根っからの中華思想や大国主義の熱に乗って、外洋へ出ようと虎視眈々と領土や領海を狙っているのです。 下記のURLを参照してください。 習近平 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BF%92%E8%BF%91%E5%B9%B3
お礼
本来、国の軍隊と言うことは政府の軍隊であるべきです。それなのに、首相の任命ではない軍部大臣では統率がとれません。 また日本の軍部の中では、大臣のほか、参謀本部・軍令部、連合艦隊司令長官などがいて、誰が責任をもって運営しているのかわかりにくい組織でした。 大統領制がよいとは思えませんが、少なくとも権力の一元化では確かでしょう。
- dragon-man
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戦前の日本と今の中国は違います。 中国の政治は共産党一党独裁です。独裁政治なのです。人民解放軍は共産党の軍隊で国民の軍隊ではありません。予算も方針も共産党が決めます。国民の意見は聞きません。最近の人民解放軍は共産党の言うことも聞かなくなったようです。共産党政府と同じ立場だと思っているようです。 それと違い戦前の日本の軍隊はあくまで日本政府の軍隊でした。軍事予算も国民に選ばれた政府が決めました。それは昭和20年8月15日までそうでした。軍人は金勘定が出来ないので国家予算編成は出来ないのです。政治家や役人にやってもらうしかなかったのです。 軍人が天皇から任命されるのは憲法上の形式です。実際に天皇が好き勝手に任命したわけではありません。政府(その中には陸軍省、海軍省も含まれています)が選んだ大将や大佐などを、天皇が形式的に任命しただけです。今の内閣で総理大臣や国務大臣が決まると、宮中で天皇陛下が認証式をやるのと同じです。 戦前の軍人が内閣の指示に従わず、好き勝手に振る舞っていたことはありません。真っ赤な嘘です。確かにそう言う例はありましたが、ほんの少しの例外です。ほとんど99.99%は政府(内閣)の指示の元で行動しました。内閣には陸軍大臣や海軍大臣がいましたから、その影響は強かったですが、軍人が勝手に振る舞ったことなどありません。軍隊は命令で動く組織なのです。真珠湾攻撃もポツダム宣言受諾(無条件降伏)も政府が決定して行動したことです。帝国陸海軍が勝手にやったことではありません。 数少ない例外は満州事変です。東京の政府や陸軍参謀本部の指示を聞かず、現地の軍人達が勝手に攻撃を始めました。彼らはその後処罰を受けています。(ごく軽い処罰ではありましたが) マスコミなどがこの数少ない例で、戦前の日本軍が勝手に行動していたような印象を植え付けていますが、まったくの嘘です。
お礼
昔の日本軍では政府と軍隊とは、微妙に異なっていたように思えます。首相が任命したわけではないので、首相の言うことを聞かない軍部大臣がいましたし、軍の予算を増額するように政府に圧力をかけたり、最終的には大蔵大臣だった高橋是清を殺害した黒幕に親任官がいたりしました。 こうしたことは、今の中国と似ているのではないか、と思ったのです。
- f272
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中国の組織(国家機関,行政機関,中国共産党,中国人民解放軍)で最高の地位にあるのは中国共産党です。共産党が国家を指導し,軍を指導するのです。 > 主要な人事や予算は共産党を通して行われるのでしょうか? 当然ですね。国家の人事,予算も共産党が決めるのです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 どうも中国の政治体制がよく分かりません。共産党と軍、共産党と政府とはどうなっているのでしょうか。共産党がすべて調整しているのであれば、政府も軍も党の指示に従っていくことになりますが、必ずしもそうではないように思えます。 教えていただければ、ありがたいです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 「明治期の政府と軍隊」とはよい表現ですね。つまりきちんと統率する大物政治家がいないとよい状態が維持できないのですね。 中国は建国時に軍人であった者が権力者になったので、これまでなんとか両者の関係が維持されてきましたが、鄧小平以降は、この両者を関係を良好に維持するのが難しくなってきていると言えるのでしょう。 ということは今後も軍部の意向を汲んで、自分の権力を維持しようとする政治家が出てきますね。