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鮎はなぜ1年しか生きないのでしょうか
コイなどは50~60年ぐらい生きるそうですが、鮎は産卵するとなぜ、確実に1年で死ぬのでしょうか? その寿命の仕組みを教えてください
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- customar
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一稔性で一年生という事だと思います。 性や寿命は大きな関心事であるにも関わらずその体系的学問はまるで研究されていないという事なんですよ。 鮎でも稲でもいいがその一生を細かく調べたら知見が形になってくるはずだがそういう話はきかないですよね。研究者はいても、科学者がいないということなんだよね。 シシャモなんか雌は卵以外に食うとこないわけです。 塩濃度対策のみならず交尾に向けて鮎は変化していると思いますよ。多年で多稔という周期性を得るような物に投資しない化学反応の流れなのです。鮎はお好み焼きですかね。一連で一瞬でしょ。カレーみたく煮込んだら次の日にさらに美味しいとは違う料理です。質問者はお好み焼きが次の日に価値を増す食い物にならない理由を聞いているのです。ラーメンものびる前に食うわけだし。 生物学に限らず研究はされていても無意味な学者ばっかりだという事ですよ。一年生とは何かみたいなところを体系化するために研究したら数年で面白い事が分かるはずですがそうはならない現実なんです。
- fujic-1990
- ベストアンサー率55% (4505/8062)
1番回答者です。補足質問を拝見したのと、思い出したこともあって補足します。 > ずっと淡水で産卵する鯉は身体自体を変化させるほどの過酷な道を選ばなかったので、 そうですね。一定した環境で、平和に暮らせば長生きします。長生きが何千世代も続けば、長生きの遺伝子を持った種が生き残って、長生きの生物に変わるでしょうね。 幸か不幸かはわかりませんが、動物園の動物は野生のものより、1.5倍とかすごいのになると2倍くらいも生きるようです。 もうひとつ幸か不幸かの話をすれば、そういう一定環境で、それに適応して繁栄した種は、環境が変わると絶滅の危機に直面しますので・・・ 。 補足したいのは、鮎でも、琵琶湖につながる川に生まれると、(海だと思って?)琵琶湖へ下る鮎(陸封型:成熟しても体は大きくならない)もたくさんいて、琵琶湖で鮎の稚魚を捕って各地に売るという話を思い出しました。 陸封の小型鮎も、各地の川に放すとふつうに成長し、産んだ子はふつうに海へ下るというので、不思議なもんだと思いました。 で、もう1つ琵琶湖つながりで、半年ほど前にEテレ(昔の教育テレビ)でやった「鯉」の特集番組を思い出しました。コイって、Eテレが45分の特集番組を作るほど不思議な魚なんです。 鯉というのはコイ目コイ科のコイで、世界じゅうのコイが同じ種(属だったかなぁ)なんだそうです。 同じ種(属?)の魚が世界中にまんべんなく広がっていることや、コイの寿命の長さやコイの食べ物などを考えると、「どうも大昔に、食用として人間が手を加え、人間が世界に広めたんじゃないか」という噂があったのですが、「じゃあ原種はどこ」「駆逐されたんじゃない?」とか言われていたのが、最近見つかったのだそうです。 正確には昔から、「おかしなコイがいる」と地元の漁師は知っていた・・・ という、「さかなクン」絡みで最近どこかで聞いたような話になるのですが、コイヘルペスの流行に伴って遺伝子を調べてみた結果、それがどうも「世界じゅうにいるコイとは別なコイ(原種)ではないか」と考える学者が増えてきたという話なんです。 そのコイは、名を「野ゴイ」(地元の人はそれを真鯉と呼んで、ふつうのコイをヤマトと呼んでいた)といい、住んでいたのは、世界でただ一カ所、「琵琶湖」だったのです。 で、5月に飾る「鯉のぼり」のコイは、いまのコイではなくて、野ゴイらしい(体型から判断)。 ま、長い余談となりましたが、とにかく、質問者さんが鮎との比較の対象にされたふつうの「コイ」の寿命の長さや産卵回数などなどは、自然の摂理から外れた別格と言えるもののようです。 つまり、コイに限っては、体を変える必要が無いから長命だし何度も産卵できるし・・・ 、という話ではないみたいです。
お礼
生物の多様性には驚きました。大変、勉強になりました。再びご丁寧なご回答をありがとうございました。
- kamobedanjoh
- ベストアンサー率27% (1021/3686)
種としての進化の過程でそうなりました。 草花には「一年草」「宿根草」があり,竹や芹は「一稔性」に区分されます。 「一稔性」とは,一度開花・結実すると寿命が絶える性質を言い,何度でも開花・結実する植物は「多稔性」に区分されます。 昆虫の多くは「一稔性」的に世代交代しますが,鮎もそうした性質を持ち,栄養摂取が不十分などの理由で,生殖活動できなかった固体は越年するもので有ろうと,釣り仲間での評価です。 『風土記』等の古文献では『年魚』に「あゆ」の訓が付してあります。 鮭・鱒なども「一稔性」的ですが,生殖可能となるまでの年数には個体差があり,生まれた川を遡上できるまでには,平均より一年程度の遅速があるのではないでしょうか? 生物の進化は『種の保存と繁栄』を最重点としています。 鮎などは,「一稔性的生涯」を過ごすよう,進化を遂げたであろうと思われます。
お礼
ご回答ありがとうございました。植物や昆虫の生命サイクルの選択の多様性を教えていただくと、なるほど と納得できました。
- ueshita123
- ベストアンサー率17% (281/1643)
冬に水温がアユが死んじゃう温度になるから アユが死なない温度の川では2年以上生きます。
お礼
2年も生きるなんて知りませんでした ありがとうございます
- fujic-1990
- ベストアンサー率55% (4505/8062)
お尋ねの趣旨は、「鯉は成熟してから後、何度も産卵できるほど長く生きる」のに、「なぜ鮎は成熟して1度の産卵で死ぬのか」。「鮎だって、鯉のように何年も生きて何度も産卵したっていいはずじゃないか(鯉だって1度の産卵で死んだっていいはずだ)」というご趣旨と思いましたが、どうなんでしょう? とすれば、「成熟して産卵したから」「成熟しなければ長生きする」というのは、(内容は)間違ってはいないもののご質問の趣旨からは外れると思うので、私なりの回答を書きます。 前記回答が質問趣旨から外れていないようでしたら、私の回答が外れているので、スルーして下さい。 まず、鮎は、川で生まれ、海に行って、また川に戻るという性質を持ってしまったことが最大の原因でしょう。 古代魚は海で発生しましたが、川へ上るのに何万年(何十万年?何百万年?)もの進化が必要だったんですね。それくらい、海と川の環境は違うんです。 わかりやすいのは、体内に取り込んだ塩分の処理です。塩分は余れば問題ですが、無くても問題になります。海にいるときと同じ要領で、川でも体内の塩分をドンドン排出していたら体がおかしくなります。 で、鮭も同じですが、海から一気に川へ遡上はしないで、河口付近にしばらく滞在して、体を真水に慣らすのです。言い方を変えると、その間に体の機能を「海仕様」から「川仕様」に変えるんです。 (ちなみに、鮭は体が川仕様になると味が落ちますので、食用は海にいる間に獲ってしまいます) 鮎もそのように仕様を変えているのに加えて、鮎は遡上に伴って肉食(動物プランクトンを捕食)から完全ベジタリアン(岩に付いた藻を食べる)へと大転換します。それに伴って、口の形なども変わってきます(腸も?)。 ザックリ言えば、体を作り替えていると言っていいでしょう。鮎の体にとって、大きな負担にならないはずがありません。 もう1つは食料問題。真冬には藻が育たないから、翌春まで生きていると食料に窮することになります(鯉は雑食性で、しかも貪欲)。 鯉のようによどんだ池などを住処にしていれば、冬眠をすれば食料のない時期をスルーできますが、鮎は、急流とは言いませんが、かなりきつい流れのある場所に住みます。冬眠していたら、海まで流されたり、岩に何度も激突する危険があります。 それらや体の大きさ(海での回遊に適しない)など諸々考え合わせると、1年で一生を終えるライフスタイルになるのは自然な流れだったと思います。 ま、ヤマメとサクラマスのような仕組み(ヤマメはサクラマスの陸封型)を採った魚種もいますので、鮎でもそうなれるものならなりたかったかもしれませんが、なれなかったのですからしようがないですね。
お礼
詳しく多くのことを教えてくださって、本当にありがとうございました。生物の生き残りのための戦略には本当に驚かされました。身体自体を変化させるとはすごいですね。ありがとうございました。ずっと淡水で産卵する鯉は身体自体を変化させるほどの過酷な道を選ばなかったので、複数回産卵もでき、長生きだと言うことでしょうか?もしご存じでしたら、教えてください。
- copemaru
- ベストアンサー率29% (895/2998)
生物にとって生きる目的とは「子孫を残すこと」だからです。 ですから人為的に子孫を残せないようにすれば,寿命を延ばすことも可能です。
お礼
ご回答ありがとうございました。ちょっと思ったのですが、雄は産卵しないので、寿命の延長につながらないような気がするのですが?
- maiko0318
- ベストアンサー率21% (1483/6969)
動物は繁殖期が終われば大抵寿命が来ます。 繁殖期が終わっても死なないのは人間ぐらいのものです。
お礼
ご回答ありがとうございました。閉経後の女性が長生きする人間での”おばあちゃん遺伝子”ということですね。
お礼
ご回答ありがとうございました。一年生の謎が解ければ、人における老化と寿命の謎も、また新たになりそうですね。