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最近の日本は戦前の流れと酷似してませんか
僕はとにかく歴史が苦手で飽くまでもド素人の意見なんですけど、歴史の大まかな流れとして、最近の日本は戦前と似てませんか? ●大正時代の好景気→反動不景気→関東大震災→治安維持法→金融恐慌→世界情勢の悪化→軍国主義への道→東京五輪招致成功(実現はせず)→破滅の開戦 ●バブル崩壊→長期不況→リーマンショック→東日本大震災&原発事故→東アジアの政情不安→軍国主義への道→東京五輪招致成功→特定秘密保護法→ という風に何となく共通項が多いような気がするんですけど、考えすぎでしょうか?もし記述内容に間違いがあったらすいません、ご容赦ください。
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他の方が書いてないことを加えれば、「国民の政治不信」と「国民の対中感情の悪化」もあると思います。 軍部の暴走というと二二六事件が有名ですが、これに先立って五一五事件というのがあったんです。海軍の青年将校らが宰相犬養毅を暗殺した事件です。現在五一五事件はほとんど検証されないのですが、実は歴史のターニングポイントになったのは二二六事件より五一五事件なんです。 平民宰相として首相になった犬養毅だったのですが、実は国民人気はえらく悪かったのです。期待されてた分失望もまた大きかったんですね。それで、国民の間に政治不信というのが強く発生していたのです。 期待されてた新政権が、大きな失望で終わる。民主党政権がそうでしたね。わたしゃ震災のとき、首相を辞めるといいながらしがみついてた当時の菅首相の顔をテレビで見ながら、正直「自衛隊がクーデターでもやってくんねーかなー」と思っちゃったのですが、もしあのとき自衛官が菅さんを暗殺したら、案外に国民はそれを強く非難しなかったんじゃないかって気がします。 それで、五一五事件てのは青年将校たちが義憤にかられて行動したものですから、その純粋さが日本人の琴線に触れてしまって、犬養首相が暗殺されて青年将校たちが裁判にかけられたとき、日本中で減刑運動の一大ブームが起きたんですね。全国から減刑を求める嘆願書が殺到、裁判ではさるご婦人が傍聴席から立ち上がり、「裁判長様、どうかご寛大なご判決を!」と叫んだというのですから。んで結局判決はずいぶんと甘いものになってしまったんです。国家の臣たる軍人が、宰相を暗殺したんですからとんでもない重罪のはずなんですけれどもね。これで「動機が純粋ならば、行動が乱暴でも許される」という道ができてしまったのです。 この五一五事件の結末があったから、二二六事件を起こした青年将校たちも「我々は国家を憂いての行動であるから、許されるはずだ」と思っちゃったんですね。だけど二二六事件は昭和天皇が激怒して「朕自ら兵を率いて逆賊を討たん」などと言い出しちゃったので失敗に終わったのですけれども。 五一五事件が現在も検証されないのは、これを検証しちゃうと「軍人の暴走を国民が支持して民主主義(大正デモクラシー)は終わった」となってしまうので、できないのです。 あともうひとつは、対中感情の悪化です。昭和初期の中国は表向きの政府は国民党政府だったのですが、これがもうグダグダもいいところで、実際は軍閥と呼ばれる地方豪族が公然と政府のように活動していて、さらに汚職がとんでもなかったんです。どんぐらい汚職がひどいって、今の中国政府が可愛く見えるほどです。だから日本軍がやってくると中国人は喜んだんですね。日本軍には賄賂は要らないから。 だけど中国国内が国民党と軍閥と共産党がぐちゃぐちゃになってるものだから、当然治安も安定しないわけで。当時の中国各地には日本人を始め多くの外国人が住んでいたわけですが、それって租界と呼ばれてるものだったんです。租界って難しい言葉ですが、まあ簡単にいえば植民地です。中国人からすると自分たちの国に植民地があって、そこでは自分たちの国(のはず)なのに「犬と中国人は入るべからず」なんて扱いをされる。当然中国人は腹が立ちますよね。それで当局の治安が不安定となれば、当然暴動が起きたり襲撃事件が起きるわけです。それで日本人を含めて外国人が多く殺されたんです。そう、何年か前の反日暴動みたいなものですよ。軍閥が裏で糸を引いてるあたりも反日暴動と同じですね。バスに乗って暴動にやってきた人たちもいたし、暴動に参加した人たちは日本が憎いというより日常の不満を反日暴動に便乗したところもありましたね。 そんなことがあったので、日本国内では対中感情がひどく悪くなったのです。当時の新聞の記事なんかは、最近のネット右翼の論調そのものですよ。「こっちが我慢して冷静に対応してやってるのに黙ってりゃあ調子にのりやがって、もう我慢ならねえ」って感じです。 この道は、いつか来た道。
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- あずき なな(@azuki-7)
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重大な事が抜けてます 経済封鎖と日本への石油の禁輸が起きていません そもそも日本が戦争をしたのは東南アジアの開放のためです
お礼
回答ありがとうございました。ご意見は参考になりました。
- SPROCKETER
- ベストアンサー率26% (2127/7993)
確かに、その通りですね。他にも、酷似した自然現象が多いようです。 1.第一次世界大戦当時と同様に太陽黒点活動が衰退し、黒点がゼロになる年(2008年)があり、現在も太陽活動が回復していない。 2.同じ日付に2年連続するM6~M9の巨大地震が20年間に世界中で22回も発生している。(第二次世界大戦以前は、日本国内だけで4回起こっている。) 3.世界経済が停滞し、世界金融危機に繋がる小氷期に入っている可能性が指摘されている。 小氷期と言うと、少し寒くなるだけという認識しかない人が多いでしょうが、実際には、寒くなるよりも、太陽光線が僅かに弱まる影響が投資家の投資意欲を削ぎ、景気の悪化が続いて、戦争以外に景気浮揚策が無くなって、世界大戦に繋がる危険が大きいという深刻な時節でもあるのです。 マウンダー小氷期の頃は、ヨーロッパでは戦争が絶えなかったと言いますし、日本でも飢餓や感染症の蔓延が続いていた頃です。詳しくは以下のリンクを参照してください。
お礼
回答ありがとうございました。なるほど、その視点には意表を突かれました。ご意見は大変参考になりました。
- lv4u
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ええ、似ている面があるとおもいます。 第2次大戦が終わるまでは世界中が「帝国主義」「力こそが正義」であり、アジア・アフリカなどを始めとして多くの国が欧米諸国の植民地になっていました。 アジアでは、日本とタイだけが独立を保っていました。 日本が立ち上がって戦うことにより、アジア・アフリカの植民地が解放されて「帝国主義」の時代は終わり、その後は、米国が「世界警察」の役割を目指し、それを軍事力で実現して世界秩序を保ってきました。 現在は、中国が、周辺国に連絡なく、勝手に防空識別圏を設定し、さらにその識別圏を、あたかも「中国領空」のような国際的ルール無視の扱いをしています。さらに南シナ海でも、武力を背景に自国領海を広げつつあります。 そして、それを阻止すべき米国はオバマ大統領が「米国は世界警察から降りた」と演説し、シリア軍事介入を諦めたり、今回の中国による防空識別圏の設定では、中国に負けたような対応をしています。 つまり、中国はもう欧米を気にしないで「新帝国主義」を始めつつあるといえるでしょう。そして、それに対応するために日本政府は対処しているといえるでしょうね。 ですから、お隣の中国が戦前のように「力こそ正義」「要求が認められないなら武力行使する」となれば、日本も機密保護法や自衛隊の強化など、中国の「新帝国主義」に対応できるような政策を進めていくことになると思います。 つまりは、日本は「平和ボケ」して戦争は「対岸の火事」と思っても良い時代から、自分の乗っている飛行機が撃墜されたり、いきなり街が空爆されたり、海岸に敵兵が上陸するかもしないと思う時代に変わったのだということだと思います。
お礼
回答ありがとうございました。ご意見は参考になりました。実は僕もその通りだと思います。今までが平和ボケ過ぎたのだと思います。
- FEX2053
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似ていますよ。 でも、歴史を紐解けば、日本の他の時代でも歴史は似たような 動きをしてますよ。要は「好景気」「反動」「締め付け」「破滅」 「復興」「好景気」ですね。 気になるなら江戸時代を一度ゆっくり調べてみて下さい。 同じような「波」は2度ほど来ているのが分かるかと。 詳しくはないですが、案外他の国でも同じような動きはあるのかも。
お礼
回答ありがとうございました。ご意見は参考になりました。
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お礼
回答ありがとうございました。ご意見は大変参考になりました。上海租界時代の「犬と中国人は入るべからず」の立て看板のお話で思い出しましたが、今の日本にはそれとそっくりの差別が全国で日常風景になっているのですが…すいません!話が脱線したのでやめときます!