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年寄りの喋り方が~じゃになるのは?
広島に近い地方で育ちましたので、「~だ。」の代わりに「~じゃ」になるのは、違和感ありません。 何よりも、若い人も使っています。 昔から疑問だったのですが、子供向けのテレビ番組や漫画などで出てくるお年寄りの喋り方が広島風の「~じゃ」になるのはなぜだろうかということです。 今でも良くわかる例は、ちびまる子ちゃんに、出てくる友蔵の喋り方です。 ただ、広島のように「~じゃけぇのう」、とか、「~じゃろうが」、とは言わないので広島弁とは違う気もします。
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広辞苑に だ 助動❶(【活用】だろ/だっ・で・に/だ/な/なら/○)「にてある」から「である」、「であ」、「だ」と転じて室町時代に成った語で、関西の「じゃ」に対して関東で盛んとなった。 —略— 大辞泉に だ 《連語「である」の音変化形「であ」がさらに音変化したもの》名詞、準体助詞「の」などに付く。 —略— 補 説 現代語「だ」は室町時代以来の語で、関西の「じゃ(ぢゃ)」に対し、主として関東で使われた。 —略— とあります。 これが事実とすると古語・原型である「じゃ」に対して若者が「だ」を使うという類型がかなり昔(平安~室町時代)にできていて、それが民話などの形で伝わっているとも考えられるのではないでしょうか。 他には、文学の中で女を表すための男言葉、女言葉、と同じに、老人を表す老人言葉として便利だから方便として使われていることもあるでしょう。 私も段々年配者になってきましたんで、そろそろ老人言葉を使うのも悪くないなと考えておりますのじゃ。 なお余談ですが、中国人の「~アル」については、講談社学術文庫・エメェアンベール「絵で見る幕末日本」86ページに日本の少年から単語の後に「アリマスカ」「アリマセン」「アリマス」の三つの語を付け分けて全ての会話をする方法を習う事が書いてあって、当時の外国人に対する日本語の導入法として定番だったことが考えられます。
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- Postizos
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5ですが、追加で失礼します。 広島とか中国地方で「じゃ」が使われている理由ですが、昔中央から周辺に伝わって行った言葉が中央で使われなくなってからも方言として周辺の地方では生き残るという現象が知られています。 http://www.nhk.or.jp/kininaru-blog/144100.html 方言周圏論 http://kotobank.jp/word/%E6%96%B9%E8%A8%80%E5%91%A8%E5%9C%8F%E8%AB%96 ですので、昔上方で使われていた「じゃ」が残っているのではないでしょうか。 同じことは広島以外でもあったのだと思います。静岡にもあると書いていらっしゃるのはその例だと思われます。 http://www.k3.dion.ne.jp/~hougen/hougensi/2.htm 今流行っている三陸の「じぇじぇ」ですが対馬にもあるそうです。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131118-00010000-qbiz-l42 (もちろんかけ離れた地方に同じ方言がある現象の理由としては周圏論以外の理由・移住移民などもありえます。)
お礼
回答ありがとうございます。 30年以上前に小学校か中学校で習った覚えがあります。山陰地方のズーズー弁など、同心円状に広がっていき、周辺部では残っているという現象はあるようですね。 たしかに、広島や山口の方言には、今では古語辞典でしか見ることのできない古い言葉が多く残っています。
- phobos
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現実にはそんな言葉遣いをする人間はほとんどいないにもかかわらず、「○○なんじゃ」と言えば老人、「○○ですわね」と言えば貴婦人……などのイメージが日本人なら自然と思い浮かびます。 このように特定の人物像が思い浮かぶような独特の言葉遣いについて、大阪大学教授の金水敏さんが研究して、「役割語」という概念を提唱しています。 概略は下記をご覧下さい。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%B9%E5%89%B2%E8%AA%9E もっと詳しく知りたければ、金水さんの著書をオススメします。 私も読みましたが、なかなか面白かったです。 ○「ヴァーチャル日本語 役割語の謎」金水敏、岩波書店、2003/1 http://www.amazon.co.jp/gp/product/400006827X/249-4451255-5521130?v=glance&n=465392 (内容紹介)「そうじゃ、わしが博士じゃ」としゃべる博士や、「ごめん遊ばせ、よろしくってよ」と言うお嬢様に、実際に会ったことがあるだろうか。現実に存在する・しないにかかわらず、いかにもそれらしく感じてしまう言葉づかい、これを役割語と名づけよう。誰がいつ作ったのか、なぜみんなが知っているのか。そもそも一体何のために、こんな日本語があるのだろう。 ○「役割語研究の地平」金水敏、くろしお出版、2007/9 http://www.amazon.co.jp/%E5%BD%B9%E5%89%B2%E8%AA%9E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%B9%B3-%E9%87%91%E6%B0%B4%E6%95%8F/dp/4874243967/ref=pd_sim_b_1
お礼
面白そうな書籍の案内をありがとうございます。 今度、新幹線や飛行機で時間をつぶす必要がある時に、読んでみたいです。 役割語にも、新旧問わずそれぞれ起源がありそうですね。
- bgm38489
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年寄り言葉の「~じゃ」というと、まんが日本昔話に出てきたおじいさん・おばあさんを思い出しますね。 広島弁とは関係ないですね。多分、ゆっくりしゃべること、断定的にしゃべらないこと、などから、やさしく「そうじゃのう」と言うとされているのではないですか。「だ!」は断定の意味を持ちますからね。「じゃ」はそれから派生したものですが、やさし目に聞こえますから。 実際にそんな言葉を年寄りが使うのは、現代においては聞いたことがありませんが。
お礼
回答ありがとうございます。 まんが日本昔話はあまりにも新しすぎます。 本居宣長が昔の文献を訳した江戸時代の口語を見たことがおありでしょうか。 江戸時代では~じゃ、が普通だったようですね。 最も静岡県あたりの言葉だったようですが。
- at9_am
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> 昔から疑問だったのですが、子供向けのテレビ番組や漫画などで出てくるお年寄りの喋り方が広島風の「~じゃ」になるのはなぜだろうかということです。 「~じゃ」としたときには年寄りの発言だという認識があるからです。 なので、実際にはそのような話し方をするお年寄りは少ない(ほとんどいないかもしれない)にもかかわらず、お年寄りの発言には「~じゃ」とつけています。 中国人の語尾に「~アル」とつけるのと同じようなものです。 個人的には、この「~じゃ」が広まったのは、日本昔話の影響だと思っています。
お礼
日本昔話とは常田富士男さんと市原悦子さんのナレーションによる、あのアニメ番組でしょうか。 あの番組が始まった1975年(昭和50年)は、私が幼稚園の時でしたが、年寄り=「じゃ」のイメージは、はるかに歴史が古いと思っています。 このような固定されたイメージにも、必ず起源があるのではないかと思っています。
お礼
なるほど上方の言葉のイメージなのですね。 確かに広島弁も上方の関西の語彙を受け継いでいます。 江戸では「行かない」と言い、京都では「行かぬ」と言っていました。江戸でも昔は「行かぬ」」と言っていたので、東京では、近畿の言葉=古いというイメージができてしまったのかもしれませんね。 こちら広島でも、近畿地方と同様に、「行かぬ」が訛って、「行かん」と言いますが、上方の言葉の名残だと考えれば、今でも広島では「~じゃ」と言っているのが納得できますね。
- marbleshit
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田舎者『そうだっぺ』 見栄っ張りな奥様『そうざ~ます』 子供『そうでちゅ』 猫『そうだにゃ~』 犬『そうだワン』 等と一緒で、日本語語彙の中で 最早常套句化してしまっているためです。
お礼
回答ありがとうございます。 ご指摘の通りステレオタイプな喋り方はいろいろありますね。 かつてよく漫画などに出てきた中国人の~アルヨという喋り方も、満州時代に考案された、簡単に教えられるように工夫された簡易日本語が元らしいですね。
お礼
回答ありがとうございます。 だ、は「である」の変化だったのですね。 東日本では「だ」を使っていたのですね。江戸時代に入ると、上方の言葉は年配者が使うものというイメージができたのでしょうね。 広島では、単独で「じゃ」を使うのを避ける傾向にあると思います。「~じゃけど」等には使いますが、会話では男女問わず、じゃの代わりに、「~なんよ(なのよ)」とか「~よ」、「~ね」など、断定を避けた言葉遣いや柔らかい表現をする人も多いです。