A)読書をすることと、B)文章を書くことは思考力や創作力、そして意思疎通能力向上のための両輪だと思います。
人間は言語を持ったことで真の人間になったといわれます。言語は文化の基礎であり、科学の基礎です。もちろん社会を成り立たせているのも言語なので、民族の言語能力はその国の国力と密接に関わっています。
人間は言語で思考するということです。
A(読書する)はそういった能力を向上させるのに有効ですが、読解できるだけでなく、自分の思い、アイデアを他人へ伝える能力は読むだけでは不完全です。スポーツでも、観戦したりレクチャーを聞くだけでは能力は向上しません。やはり自身でプレーして、それで能力が身につきます。B(書くこと)が必要な所以です。
会話をしていればいいだろう、とおもわれるかもしれません。一面では正しいのですが、会話は相手がいることでともかく伝わればよい、話半分で伝わる場合も多く、とかくいい加減になりがちです。また他人が現前にいなければなりたちませんし、こみいった、深い思想を会話だけで伝えることは難しいです。もちろん、会話の達人、講話を即興にするひとは存在しますが、普通の人間には難しいことです。やはり書き言葉が基本です。しっかりした文章をまず書いて、考え、また書き直し、という作業を通じて深い思想も生まれてくるものです。古来、大思想家のほとんどが良い文章を書き、書きながら書く能力と思想の深さを高め、偉大な思想を完成させたのです。
>文章を書くことはどのような能力開発(自己投資)に繋がりますか?
>手に入れた知識の整理、
知識の潜在意識への刷り込み、
そのほかに、語彙を含めた文章作成能力の向上、思考力の向上があると思います。
お礼
komaas88さん、丁寧な回答ありがとうございます。 なるほど。コミュニケーション能力の他に、文章を書くという行為を通じて自分と向き合う時間の確保ですか。 思考力の向上、語彙を含めた文章作成能力の向上(語彙の豊富さに伴う感受性の強化)、意志力の強化も期待出来そうですね。 大変面白い意見で参考になりました。どうもありがとうございます。