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血液と組織液とリンパ液の相互関係
血液と組織液とリンパ液の相互関係を高校生物の範囲で教えて下さい。
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- kagakusuki
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血液とは動物の体内を巡る主要な体液の事で、動物の種類によっては一部例外もありますが、栄養分や酸素を全身の細胞に送り、二酸化炭素や老廃物を運び出す働きをします。 又、血液は脊椎動物などでは血管内に存在します。 組織液は、間質液、細胞間液、細胞間リンパ液などとも呼ばれ、体組織の細胞の間にある隙間を満たしている液体の事です。 リンパ液とは、リンパ管等のリンパ系の内部を流れる液体の事です。 血液は、血漿と呼ばれる液体成分と、赤血球、白血球、血小板等の血球と呼ばれる細胞成分から成り、血漿の中に血球が浮かんでいます。 脊椎動物の場合、心臓から送り出された血液は、動脈を通って全身に送られ、毛細血管の薄い壁を通して、組織液との間で酸素や二酸化炭素、栄養分、老廃物等の交換をしてから、静脈を通って再び心臓に戻りますが、毛細血管において組織液と成分のやり取りをする際に、血漿の一部が毛細血管の薄い壁を構成している細胞の隙間から血管外に滲み出して、組織液の一部となります。 血管から血漿が滲み出た事で量が増えた組織液の一部は、毛細リンパ管の壁を構成する細胞の隙間から、毛細リンパ管の中に滲み込み、リンパ液となります。 毛細リンパ管の末端は袋状に閉じられている上、リンパ管には幾つもの弁があり、リンパ液が一方の方向にだけ流れる様になっています。 動脈の脈動や、筋肉の動き、体外から加わった力、等によってリンパ管に圧力が加わったり、圧力が無くなったりが繰り返されると、リンパ管の弁の働きによって、リンパ液は一方方向に送られます。 リンパ管はリンパ節で合流して太くなって行き、最終的には鎖骨下静脈という、鎖骨の下、第1肋骨の上を通る静脈に繋がっていて、全身から集まってきたリンパ液は、ここで静脈内に流れ込み、再び血漿の一部となります。 つまり、血液中の血漿と組織液、リンパ液は、(細胞等と物質のやり取りをするため、一部の成分の濃度は同じではありませんが)元は同じものが、体内を循環しているのです。 【参考URL】 血液 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%80%E6%B6%B2 間質液 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%93%E8%B3%AA%E6%B6%B2 リンパ - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%91 リンパ系 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%91%E7%B3%BB 鎖骨下静脈 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8E%96%E9%AA%A8%E4%B8%8B%E9%9D%99%E8%84%88