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エンハンサーとプロモーター
細胞生物学の勉強をしています。 エンハンサーがプロモーターより何千塩基も離れていることがあるそうなんですが、何故でしょうか? ループ構造はわかったんですがなんで離れているのかわかりません… どなたかよろしくお願いします!
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- otx
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>エンハンサーがプロモーターより何千塩基も離れていることがあるそうなんですが、何故でしょうか? DNAを想像するときに、電車の線路みたいに一直線状の構造と想像すると 円パンサーがプロモーターよりも数キロメートル離れていて大丈夫?と思うかもしれませんが、 DNAは細胞内で一直線状に存在していません。 例えば、毛糸の球を思い浮かべてください。 難キロと離れていても、DNAは折れ曲がったりしてダイナミックに動いています。 すると、直線上では離れていても、折れ曲がっていればすぐ隣にあることもあります。 逆に、折れ曲がってダイナミックに動いていればいるほど、すぐ隣にあるよりも 離れたところにある方が、折れ曲がって近くにいる確立が高いと思いませんか? 実際に、一本のヒモを丸めてみれば、何となく想像がつくと思います。 よって、離れていても(むしろ離れている方が)エンハンサーとして働けるのです。
- larme001
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なぜか?という意味を求めることは誰もわかりませんが、おそらくそのような調節機構を人が進化の過程で形成していく過程にはトランスポゾンだったり、ウイルス等による遺伝子の挿入だったりストレスによる変異だったりがおこってから、そのフェノタイプが環境によって選択をうけたとかんがえられるでしょう。。ヒトの遺伝子の1%がエキソンでイントロンですら25%ぐらいしかないので、普通にかんがえれば遺伝子ってのはかなり謎の領域のなかにポツポツと存在するようなイメージなんです。ある特定の遺伝子のプロモーター領域における数千塩基なんてのはそれからすればかなり近い範囲にはいるとも言えます。より具体的にイメージするなら、長い年月の過程で色々な変異やトランスポゾンの挿入等が起こったとしても特定の配列が組み込まれてそしてそれが機能を持つようになり、そして重要な機能として組み込まれるという現象を考えるとそれだけでもかなりレアなんですよ。もちろん近ければ近いほどより積極的な作用を持つ可能性もあったとは思いますが、現実的にはピンポイントに起こるのはかなりの確率でしょう。そういう意味では、まあ数千塩基の範囲にまで制御可能な機構を獲得したとしても理にかなっているでしょうし、逆に言えばこれが限界だったのかもしれません。