銀座の高級フレンチレストラン「ロオジエ」でジャック・ボリー氏が就任していた時期に彼のスペシャリテであるベカス(鴫)を食したことがあります。
生涯忘れ得ぬ味、というほど美味でした。
まるでロールシャッハか?というような頭から真っ二つに割った姿で皿に盛られたその風情は野趣あふれるジビエの王様の風格。
香ばしく焼かれたその肉は締まっていながら口のなかでほどける柔らかさ。
ウズラのようでもありカモのようでもありウサギのようでも?とにかく野鳥の味というしかない感じ。
臭みはほとんど感じませんでしたジビエが苦手な人はダメかも知れません。
添えられた内臓のペーストと脳髄のうま味はとくに筆舌に尽くしがたい美味で上等で力強い赤ワインを欠かせません。
フォアグラなんか目じゃありません。
マナーなど気にせずしゃぶりつくす勢いで食べるのがこの料理の作法だと思いました。
長い休眠の時期を経てリニューアルされたロオジエで今は別のエグゼクティヴシェフが腕をふるっているようだけどあのベカスが食べられるのかどうか?まだ確認できてません。
お礼
回答ありがとうございます‼ とても表現がお上手ですね^_^ おいしそうなので絶対に食べてみたいです‼